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雨の日に観たい映画① 『アイデンティティー』

雨の日には、雨の映画を。

雨が降る休みの日は、心置きなく家に居られるものです。潔く外出を諦め、クーラーのきいた快適な部屋で映画を観るのは、最高の癒やしであり贅沢であります。

梅雨の時期ならいっそ、雨の物語に浸ってみるのはいかがでしょうか。鬱陶しい雨も、あなたの鑑賞体験を引き立ててくれる背景になるかもしれません。季節を堪能するというのは、こんな手軽な方法でもいいと思うのです。外の雨音を聞きながら、雨の日を舞台とした物語の世界に浸る時、あなたの心に残る梅雨の日の一コマが仕上がるのではないでしょうか。

今回は、豪雨の夜にモーテルで続々と宿泊者が殺されていく極上のサスペンス映画を紹介します。衝撃のラストが待っているドンデン返し映画です。ぜひ本編をみていただきたいので、ネタバレしないように紹介していきます。

『アイデンティティー』

舞台は、嵐の夜のモーテル。激しい雨で近くの道路が冠水し、行き場をなくした者たち(11人)が、一晩の雨宿りのためにモーテルに詰めかけます。嵐がおさまるまで、モーテルからは出ることができない。そんな状況で次々とそこに集まった者たちが誰かに殺されていくというサスペンス映画です。

個人的に、嵐の夜のモーテルというシチュエーションが、いかにも何かが起こりそうな予感がして、冒頭からささやかなゾクゾク感が胸の中でちらついてきます。もし、これを読んで鑑賞される方は、映画の中の舞台設定と合わせて、雨降る夜に誰かと一緒に観ることをオススメします。雰囲気も出るし、鑑賞後に感想を語り合うのが非常に面白い映画だと思います。

モーテルに集う11人の登場人物は、親子3人、新婚カップル、娼婦、元大物女優とその運転手、警察と囚人ふたり、そしてホテルのスタッフ、という様々な身の上。
そのさっきまで他人同士だった者たちが、途端に連鎖する謎の死は誰の仕業なのか、真相を突き詰めようと手を組み協力したり、喧嘩を始めたりします。そうしている間に、ひとり、またひとりと死んでいくのです。真相はぜひ、映画を観て確かめて下さい。

そしてこの映画では、モーテルのサスペンスと同時進行でもう一つの話が展開されています。場面は死刑を言い渡されている殺人鬼の再審理の現場。死刑執行前夜、彼には解離性同一性障害の疑いがあることから、再審理にかけられています

さて「モーテル話」と「死刑囚の再審理」はどのように話が結びつくのでしょうか。どんでん返しのミステリーです。気持ちのいいくらい意表をつかれる映画です。

あいにく動画配信サブスクで観られるところがないので、レンタルビデオ店に走るか、TV、YouTube、GooglePlayムービー、primes videoのどれかでレンタルすれば観ることができます。

雨の日には、雨の映画を。
楽しい雨の1日をお過ごしください!


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