ゆっくり・なめらかに動く「対話筋トレ」★前編★ ~自重トレ・プリズナー紹介編~

自重トレーニングで効果出るの?

という問いに、「筋肥大」「筋力アップ」という視点ではなく、
「動作改善」の視点で答えます。
*短期的には、筋肥大しません。
*筋力アップは出来ます。
*運動時のパフォーマンスはしっかり上がります。

ゆっくり動くことで自分の身体と対話する
対話効果1・弱点発見+古傷の修復
対話効果2・連動・バランスの確立


対話効果1・弱点発見+古傷の修復
 きっかけは、「監獄トレーニング」

「プリズナートレーニング」

プリズナートレーニング

表紙が刃牙のアレで、色物本にしか見えなかったのに、中身はかなり面白いトレーニング理論。正しくは「コンビクト式」とのこと。

現代のウェイト理論では、最大筋力を基準に、育成する筋力に応じて適正負荷を求めます。結果として、1,25kg単位で分割されたプレートが必要です。そんな精密な金属製品が出来たのは、ここ100年ほど。
著者のポール氏は、
「昔、そんなに便利なダンベルはないよ。それでも人はたくましくなった」と主張しています。

ポール・ヴェイド氏の主張

・細かい重さ調節するウェイトは存在しなかった
・重りを持ち上げることより、自分の身体をコントロールできる方がパフォーマンスは上がる
・筋肥大は比較的すぐ起こせるが、腱や関節は強度/回復に限界がある

よって、ポール氏(実在の怪しい人物ですが^^;)は、自重によるトレーニングを推奨しています。

 私は、一応プロにもフォームを見てもらい、適切にベンチプレスができると思います。ですが、体重を超える重量を挙げる頃には、すぐに肘や手首が悲鳴を上げます。
 そんな私に、高重量を扱わなくても鍛えられるという理論は、神の声に思えました。で、とりあえずやってみようと思ったのです。

思ったのですが、今ひとつふたつ信用できない要素がありました。
たとえば、腕立て伏せの場合。

プログラム1 腕立て(プッシュアップ)

 最終ゴール(step10) 片手腕立て(ワンハンド・プッシュアップ)

〇片手

 中期   (step5) 床の腕立て(プッシュアップ)

画像3

 スタート (step1) 壁の腕立て(ウォールプッシュアップ)

壁立て

壁立て? 壁で腕立て? は? ふざけてない?
きっとそう思うでしょう。私も思いました。
で、s1とs5の間、step3(膝立ち腕立て)から始めたわけです。

その結果、step1に真面目に戻ることにしました。

10回を超えると、フォームにブレが発生し、
20回を超えると、左肘、右手首に痛みがでることがわかったからです。

揺るぎない完璧な1回

コンビクト式(プリズナー)トレーニングは、原則、
「ゆっくり・完璧な1回(レップ)」を求めます。

1腕立てに10秒つぎこみます。
 4秒でおろし、2秒静止し、4秒で上げる。

画像5

*引用元 OKIRESI(オキレジ)様

簡単なことを、ゆっくり、正確に行うと、
今まで使っていなかった筋肉部位が稼働をはじめます。
早く、大まかにやるとき、弱すぎて出番の無かった筋繊維などが稼働するようです。

いつも通り、会社にたとえると、

 締め切りに追われて、ヤバいとき、新人に仕事回す余裕無いから、
出来る社員だけで仕事回すしか無い状態

  から
 めちゃくちゃ余裕があるので、新人をじっくり育成し、
新人だけに仕事をさせることが出来る状態

 に切り替わります。

つまり、ゆっくり・多回数行う目的は、
筋持久力を鍛えるためでも、最大筋力を鍛えるためでもありません。
身体の最も弱いところをあぶり出すためです。

 私の場合、普通にトレーニングすると、弱い右手首(巻きわら突きで壊した)と、左肘(剣道の片手素振りで壊した)をかばうように他の筋肉が仕事します。
 結果として、限界は低く、故障部位は回復せず、他の部位に怪我の恐れが出ます。
 しかし、これだけ低負荷の刺激をじっくりくわえると、
怪我をしていた部位が逃げられません。「やるしか無い」状態になります。
 そのため、ものすごく長い時間がかかりますが、
怪我をした部位を成長させるため、身体が古傷の修復をはじめます
 通路の奥が物置になってしまっているため開けない「開かずの扉」を開けに行く行動です。

この感覚を得るためには、1腕立て10秒かける身体との対話が不可欠です。


腕立てぐらい完璧に出来るぜ! というあなた。
ちょっとやってみましょう。

誰でも出来る壁立てふせで、カメラを横向きにしたら完璧な腕立て伏せをやってみます。
*特撮でニンジャが壁を走るときのアレをイメージ

壁歩き

このイメージで、
負荷の軽いstep1壁立て(ウォールプッシュアップ)や、
step2机立て(インクラインプッシュアップ)をします。

画像7

その後、床で普通に腕立て伏せをしてみてください。
 本当に、完璧に同じ動作が出来てますか?
 力の強い右腕に負担をかけていませんか?
 おしりを浮かせて、足に体重を逃がしていませんか?
 肩を先に起こし、その後に背筋で持ち上げていませんか?
 挙げるとき、ゆっくりが耐えきれず早くなりませんか?

本当に、壁と同じ「完璧な1回」を20回×2セットできますか?

私は出来なかったので、素直にやり直しました。
ごまかすと、次のステージがてきめんに辛くなります。

実は、出来ると思ってこの記事を書いていましたが、
動画を撮ると、お見せできるような完璧さが無いため、私もstepを戻してやり直します。

なお、著者の意識レベルはこうなっています。
▲ごまかしの片手腕立て

▲片手

〇真の片手腕立て

〇片手◎

  いや、それ、おなかついてない? とか思うのですが、
  足は閉じて、両肩を水平に保つ必要があるとのこと。

なぜなら、このレベルで無ければ他が美しくコントロールできないから。

美しい自重コントロール・ヒューマンフラッグなど

画像10

画像11

すみません、1mmも私の手柄ではありません。

というわけで、長くなったので記事を2回に分けます。

まとめ

ゆっくり動くことで自分の身体と対話する
 対話効果1・弱点発見+古傷の修復 ←★今回

 ・スーパースモールステップで、
  ゆっくり、正確な動きをすることが自分の弱点をしることにつながる。

 ★次回→対話効果2・連動・バランスの確立 
 スゴイ腕立て出来なくても、身体が軽く動かせるようになる!
 腕立て伏せから、全身の連動のきっかけを目指そう!

*・・・お楽しみにしてもらえるでしょうか?
 スモールステップで、誰にでも出来るちょっと幸せになるトレーニングを目指しています。
 いろいろ、ご意見いただけると、モチベーションが上がるので、興味をもってもらえたらコメントや「スキ」ボタンよろしくお願いします。


本物紹介

以下、本当にこのレベルの意識でトレーニングされて、
指導も出来る方のリンクです。

1・プッシュアップステップアップの詳細は、こちら などを参考に。

*OKIRESI(オキレジ)様

2・ワンハンドプッシュアップの効能は、こちらで。

*筋トレ&サプリメント情報ナビ 様

この記事を書く中で、「ストリートワークアウト」という概念のトレーニングを知りました。
noteライターの

サイバーフィットネス【TAMO】 さんが、

素晴らしい実演記事を書いていらっしゃいました。

心からの敬意を持って、紹介させていただきます。

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