『就活術』言葉を侮るべからず。
Matcherで出会う就活生たちと話をしていると、言葉の意味付けが苦手な方が多いように感じます。
言葉の中には、辞書上で複数の意味を持つ言葉の他に、人や場面によって意味が変わってくる言葉があるかと思います。
つまり、その人が当たり前のように使っている言葉にも、その人なりの意味(もっと感覚的に言えば色や重み)があるのです。
今回は、その言葉の意味について深く考える必要性と考え方について書いてみたいと思います。
『就活術』シリーズでは、
・就活が楽しかった!
・面接対策、ES添削、SPI対策一切なし!
・大学のキャリアセンターは履歴書をもらうだけ!
・5年目の春も会社が好きなまま!
な私が、就活生や転職を考えている人に向けて、
自己流の考え方やテクニックを発信しています。
少しでも参考になれば幸いです◎
◆伝わらない夢?
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大学生の頃の私の夢は「人に喜びを与える仕事」に就く事でした。
しかし今、目の前の就活生が同じ事を語ってくれたとしたら、私は「ちょっと待った」とストップをかけます。
何故か。
「人」って誰?
「喜び」って何?
「与える」ってどうやって?
という疑問が脳内を過ぎるからです。
家族や友達などの周りの人なのか、目の前の不特定多数の人なのか、世界中の人なのか?
ディズニーランド的な瞬間的な喜びなのか、学校生活のようなじわじわくる永続的な喜びなのか?
直接届けたいのか、裏方で関わりたいのか?
もちろんそこまで考えていないワードもあるだろうし、譲れない意味を持つワードもあると思います。
それに、広義で言ってしまえば「人に喜びを与えない」仕事なんて、ないと思います。
誰とも何も関わらない仕事なんてないし、人にプラスの影響を与えるから収入を得ている訳で。
とまぁ、偉そうに書いていますがこれはすべて、私が就活生の時にぶつかった壁です。
自分の中でどれだけ夢や理想を描いていても、それが人に伝わらないままだと意味がないのです。
もちろん、伝わってもその会社と合うかという根本問題もありますが、まずは自分が自分を正確に理解して正確に伝えられるかが重要なのです。
◆エピソードが鍵
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言葉に色や重みを付けてくれるのは、エピソードです。
あなたが描く夢や理想は突然降って湧いたものではなく、何かがきっかけで自分の中に積み重なって作られたものではないでしょうか?
アニメやドラマの影響、自分自身の嬉しかった・苦しかった経験、今まで出会ってきた人の道や言葉。
何かが自分の中に引っかかって、それを元に経験が更なる色や重みを付けてきてくれたのではないでしょうか?
ぜひその何かを掘り起こして見つけてあげてください。
そして、そのエピソードを伝えつつ、だから〜〜〜がしたいんです!と夢を語れば、その夢には一気に色と重みが付いていきます。
例えば私であれば、
・友達の誕生日プレゼントを探す時間が渡す時間より好きだった
・文化祭は当日より準備期間が好きだった
んですよね。
だから私は、誰かの笑顔のために何ができるかを真剣に考える時間を大切にしたいんです!と語ります。
ちなみに、ここらから更なるエピソードが加わり、今は、ITの会社で困っている人の課題解決をするために全力で働いています。
原体験だけではなく、そこに積み重ねられたあなたのエピソードを総動員して、自分の想いをカタチにしていってみてください。
◆おまけ
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ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
就活生に伝えたい事は以上なのですが、今回書いた内容は就職活動だけで有効な話ではないと私は思っています。
文章を書いていると、様々な方から「語彙力すごいです!」と褒めていただく機会があるのですが、私はいつも苦笑いを返してしまいます。
語彙力。ボキャブラリー。
正直言って、私はここに自信はありません笑
多分私の文章に対してこの褒め言葉をくださる方は、劇的に語彙力が低いか、文章力=語彙力だと思い込んでいるかのどちらかだと思います。
文章力は語彙力だけではありません。
何を伝えたいか、自分の中の想いを鮮明に描き、それを表現するにふさわしい言葉を探して当てはめる。
この力が大事だと思うんです。
語彙力なんて、Google先生で補えば良いんですよ。
私の検索履歴を見れば「XXXX 類語」という履歴がたくさんあります。
こういう事を言いたいんだけど、が見つかれば自ずとどの言葉が最適か探すようになります。
あなたの中の伝えたい事、それにぴったりとはまる言葉をぜひ探してみてください!
そしたら、書いたり話したりするのが今よりもーーーっと楽しくなるはずです。