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初公開の19式装輪自走155mmりゅう弾砲の射撃訓練を見学した@富士駐屯地/駐屯地モニター活動の記録

■前回の記事

■はじめまして

はじめまして
富士駐屯地(富士学校)の駐屯地モニターをしているてってけ氏です. (https://twitter.com/sima__tetteke)

2022年3月28日に、最後の富士駐屯地での駐屯地モニター活動を実施しました。
民間向けに初公開となる19式装輪自走155mmりゅう弾砲の射撃訓練、全国から選抜されたAASAM錬成隊の射撃訓練、戦闘糧食の体験喫食など盛りだくさんの内容で、記事を分けて書いていきたいと思います。

■トラックに揺られて東富士演習場の中へ

今回は19式装輪自走155mmりゅう弾砲が訓練を実施している演習場に向かうということで、自衛隊員が普段利用されるトラックに乗車しました。

以前、乗車した大型トラックとは違ってこちらはちょっと小型で可愛らいしです。乗り心地は、あまり変わりません、トラックが不整地を走った時の揺れと木製のベンチがお尻をひっぱたいてきます。

演習場まで向かうため乗車したトラック

■ヘルメットを装着して、トラックに揺られるのは辛い

今回、装着したヘルメットは88式鉄帽と呼ばれる繊維強化プラスチックで作られたものです。鉄帽というネーミングなのに、鉄製ではないのが不思議なところ。

役割としては砲弾の破片を防ぐために着用するもの出そうで、手に持つとずっしりと重量感が伝わってきます。

配られた88式鉄帽

このヘルメットを着用しながら、演習場の中をひた走るトラックに乗車していると首が色んな方向にブルンブルンと振られます。今回は短時間の乗車なので、首自体に疲れは感じませんでしたが、長時間乗車だと自衛官の方々はとても大変だと思いました。

荷台の座席に体を固定するベルトのようなものがあれば、体が揺られないので、もうちょっと快適に乗れそうですね…

■19式装輪自走155mmりゅう弾砲の射撃を見る

東富士演習場に到着すると3両の19式装輪自走155mmりゅう弾砲が整列しており、圧巻の光景でした。
搭載されている火砲は従来の特科で利用されている99式自走155mmりゅう弾砲のものと変わらないものの、走行方式がキャタピラからタイヤへの変化により公道を迅速に移動できるようになり、機動力が増しています。

素人目に見ると、非常にスマートに見え砲身を下げた状態で公道を走っていても全然威圧感がないなと思いました。

実際の19式装輪自走155mmりゅう弾砲の射撃

装填行為は、砲弾のみを自動で込めて装薬は手動で込める半自動方式らしいです。今回は量産型初の射撃ということで少しトラブルがあったようで、砲弾と装薬ともに手動装填するというレアな光景を目にしました。

閉鎖機の位置が高いところにあるので、手動装填では砲弾をそこまで上げる必要があります。半自動装填想定の前提が崩れて手動装填となってしまうと非常に難儀しそうですね。

砲弾を治具を使って閉鎖機まであげている様子

演習場にはメーカーの方の姿も見えたので、これから運用していく中でトライ&エラーを繰り返しながら完成度の高いものが作り上げられるのでしょう。そんなことを考えていると、普段携わっているシステム開発の現場とやっていることは別でも、トライ&エラーの繰り返しという部分は似ているので親近感が湧きました。

■女性隊員の活躍する姿が印象的!!

19式装輪自走155mmりゅう弾砲を操作する隊員の方々を眺めていたところ、男性隊員に混じって、訓練に励む女性隊員の姿を目にしました。

全自衛官の中で女性隊員の約7.4%おられるようで、こうして活躍されている現場を見ると、近年の自衛隊には性別を問わず活躍できる場が用意されているのだと納得感がありました。

多様性のある組織をアピールすることは、伝統的なお堅いイメージを払拭してくれる1つの要因になると思うので、性別だけでなく、いろんな自衛隊の人物像をアピールしていければ良さそうだなと思いました。

部隊には女性隊員も

■おわりに

いよいよ民間人向けに射撃初公開となった19式装輪自走155mmりゅう弾砲ですが、総合火力演習で活躍する姿をまた見れると嬉しいですね。

女性自衛官の活躍風景も印象的でした!


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