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2023年 3つの成果:減薬、NO褥瘡、いい職場

2022年9月から現在の職場に移りました。前職も同じような高齢者施設での勤務だったので、業務内容については基本的に同じです。
しかし、現場が変わりチームがかわるというのはとても大きな変化です。
私と一緒に高齢者のケアをしていくケアワーカー一人一人を知り、チーム作りをしていくことが何よりも大事ですが、とても時間のかかります。
 
私が働き始めた頃は、ケアワーカーのグループで喧嘩やいじめがあり、職場で泣いている人すらいました。また、私の担当する部署の責任看護師の入れ替えがここ数年激しく、ケアワーカーが看護師とコミュニケーションをとりながら仕事をしていくという文化ではありませんでした。


私はまず、一人一人のスタッフがどんな能力があるのか、何が得意なのか、ケアのどんなことに魅力を感じながら仕事をしているのか、知っていきました。
私のチームのスタッフは95%が外国で生まれた人で、文化も仕事への価値観も全く違う人たちです。
だからこそ、スウェーデンでの認知症ケアの基本の考え「それぞれの価値観を大事にしたケア、高齢者の自己決定」が前提であるということをみんなが共有してケアをすることを徹底しました。
 
2,3カ月たった、2023年の始めには、全てのチームメンバーとお互い分かり合えるようになりました。その後、できるだけ一緒にお茶の時間を過ごし(これがスウェーデンの職場でめちゃめちゃ大事なんです。)、一緒にケアし、良い事、もっと知識をつけてほしい事を、日々フィードバックしていく中で、私のことも信頼してもらえるようになったと思います。

そして、2023年の終わり1年を振り返り、3つ大きな結果を得たことに気づきました。
 
1,処方薬を認知症ケアのユニットで約40%減薬できた
2,褥瘡を新たに一つも作らなかった
3,他のユニットのスタッフが我々のユニットで働きたい、と言うほどチームの雰囲気がよくなった
 
働きやすいとみんなが思える現場は、ケアを受ける人にとっても過ごしやすい環境なのは話違えありません。高齢者の暮らす場所、我々の働く場所、穏やかでくつろげるところにし続けたいです。

さて、2024年はどのような年になるのでしょうか。

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