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外に行こう。うつる景色もきっと変わるから。

リンさん、1週間ぶりのお散歩です。ほぼ毎日かかさず行ってるから、こんなにお散歩行けなかったのは生まれて初かもしれません。

先週歩き方が変になり、肉きゅうの間を見たところ赤くかぶれていました。獣医さんに診てもらったところ、何か刺激物を踏んでしまったのでは?との診断でした。


何を踏んじゃったんだろう。

腫れがひくまで1週間お散歩禁止!


ドクターストップ。お散歩に命かけてるリンさんにとっては死刑宣告のようなもの。


お医者さんからもらった薬を塗って、「なんで今日は散歩行かんの?」という責め顔にひたすら耐えた1週間。


薬のおかげでだいぶ腫れもひいてきたので、お散歩オッケーか獣医さんに再度診察してもらいに行きました。いつものお散歩バッグを見て、喜び乱れるリンさん。


「ごめんね、お散歩じゃなくて獣医さんに行くんだよ。」


喜び勇むリンさんをバッグに入れ、獣医さんに向かいます。バッグから外の景色をのぞくリンさん。異変に気づきはじめます。


「ま、まさか、この道は?病院?」そんな表情でこちらを見ていますが、残念ながらビンゴです。


バッグの中でカタカタ震え始めるリンさん。よく見ると鼻もでています。手術の時の怖い記憶を思い出すのか、病院が大嫌い。まぁ、人間でも病院は嫌いだからわかるよ、その気持ち。今日診てもらって大丈夫だったらまたお散歩に行けるから頑張ろうね。


待合室に着くと他にもワンちゃんがいて、飼い主さんにしがみついて帰ろうと懇願していました。それを見てさらに怯えるリンさん。どこの子も同じかぁ。


診察の順番が回ってきて診てもらったところ、経過よく腫れもだいぶおさまっているので、お散歩解禁に!



1週間頑張ったご褒美に、そのまま井の頭公園まで連れて行って、思いきり散歩させました。


1週間ためたオラのパワーを見てみろ!元気玉ばりに小型犬とは思えないパワーでグイグイ引っ張るリンさん。1時間以上連れ回されました。

この子とのお散歩には特別な思い入れがあります。まだ僕が抗うつ剤の影響で体調が激ワルだった時の話です。


体調が悪すぎて、ほぼ横になってるような状態だったので、外にでるのがほんとキツかったんです。でもお散歩は連れていかなきゃと思い、ムリに散歩に行ってました。


犬って飼い主の体調がわかるんですかね?こちらの顔を見ながら、歩幅を合わせてくれようとするんです。


でもリンが外に連れ出してくれたおかげで、この激ワルの体調の時期を脱する手助けにもなっていました。


家にこもってばかりじゃつまらない。外に行こう。うつる景色もきっと変わるから。

外の世界に連れ出してくれたのが、リンだったんです。

(散歩ではしゃぎすぎて疲れていびきをかいて寝ているリンさん。音量をちょっと大きくして聞いてみてください。)




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