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デザインの本質を知らないデザイナーに明るい未来はない。という話


こんにちはシクです🦉。
デザイナー/アートディレクターとして仕事をしています。

今回は「デザインの本質」についてのお話!
意外とみんなの先輩デザイナーも知らない人が多いと思うから有益な情報になるはず。
最後まで読んでいただき、「スキ」してね!

それではスタート!


---🦉---


1:なぜ新人はデザインの基本原則を信用しないのか

デザイナーならデザインの4原則とか5原則とか、一度は聞いたことあると思う。
僕が推奨しているのは5原則。

1. 整列(せいれつ)
2. 反復(はんぷく)
3. 対照(たいしょう)
4. 階層(かいそう)
5. 均衡(きんこう)

この5つだね!
詳しくはこの記事で解説してるよ

多分先輩から教えてもらったり、本で知ったり、何かしらのタイミングで触れているでしょう。
でも意外と若手のみなさん活用しないんだよね。
活用しないというか、この原則を信用してないって感じかな。

でも実はコレって若手デザイナーあるある
今までたくさんそんな若手をみてきた。

その子たちの言い分はこう↓

・🙅‍♂️この原則を守ってもカッコ良いものができなかった。
・🙅‍♀️実務でこの原則を用いる案件がない。

こんな感じ。
僕からすれば「何を言っとんじゃい!」という感想なんだけど、確かに僕も新人の頃はそんなこと思っていたようないないような、、、

なぜそうなるかといえば、
「デザインの本質」を理解していないからに他ならないんだよね。

さらにその本質を分かっていないから、ほとんどの若手デザイナーはデザイナーの職務領域すらも理解できていないのね。悲

デザインってのはフォトショを操作出来ること?ロゴやバナーを作ること?いやいやそんなのデザイナーの仕事の一要素に過ぎない!
(ちなみに先輩デザイナーがこんなこと言ってたら要注意!苦笑)


2.デザインとは設計である。装飾ではない。

ウィキペディアによると

▼デザインとは
「具体的な問題を解き明かすために思考・概念の組み立てを行い、それを様々な媒体に応じて表現することと解される。」

ということ。

超簡単に言い換えれば、

「デザインとは問題の解決策を考え、媒体に見合う成果物をつくること」
 ↓
「デザインとは問題を解決する手段」
 ↓
「問題を解決する手段ということは、解決策の計画と設計をすること」
 ↓
デザインとは計画と設計をすること
 ↓
デザイナーとは問題解決の計画と設計ができる人

ということだね。

JDP(日本デザイン振興会/※1)の解説でも

「商品や事業、プロジェクトを生み出した目的(中略)のための計画そのものが実は『デザイン』です。

と書いてある。

というわけで、デザインの本質は計画と設計。
そこまで考えることができて初めて、本来はデザイナーを名乗ることができるわけだ


3. 装飾しかできないならばデザイナーではなくオペレーター

若手デザイナーがやってる仕事ってのはね、

・ 問題の解決策が考えられていて、
・ 媒体に見合う表現も考えられていて、
● 仕事するのは最後の最後の『装飾』部分だけ

って場合が大概。

僕はそういう装飾しか出来ない人は本質的にはデザイナーではなく「装飾オペレーター」だと思うようにしている。

余談だけど、もちろん僕自身そういう時期があった。
自分が装飾しかできていないと気づいた時に危機感を感じ、抜け出すために勉強したときの経験は、僕の人生で大きなターニングポイントになった。
(いつかこの経験のnoteを書いてみようと思う)

逆説的に考えれば、『装飾』以外のデザイン領域を考えてくれてる人がいるわけ。

それがアートディレクター(AD)やクリエイティブディレクター(CD)だね!

★料理に例えると分かりやすい

▶︎お客さんに料理を提供するためには、
・お客さんや市場のニーズ
・ニーズに基づいたメニュー
・そのレシピ
・材料の仕入れ
・調理
・盛り付け
・提供と接客

これらの工程を考える必要がある。
 ↓
▶︎料理人はこれら全てを考える。
(同じようにデザインにも同様の工程がある。
全ての工程を一人で請け負うのは難しいかもしれないが、最低限全ての工程を知っておく必要はあるだろう。)
 ↓
▶︎しかし、若手の君たちは料理の「盛り付け」だけをひたすら頑張っている。本を買ったり先輩に聞いてみたりして。
 ↓
▶︎なので「盛り付け」以外の工程を別の料理人に頼まないといけない状態。
 ↓
★これをクリエイティブに置き換えると、
→ お客さんのニーズとメニュー、提供を請け負うのがCD
→ レシピと仕入れと調理がAD

僕はADだから言えるけど、ADやCDになるためにはマーケティングや経営の領域の知識や知恵が入っていないと成り立たない。
なぜなら顧客の悩みを聞いて、それをどう解決できるかあらゆる視点や観点でレシピを考えないといけないわけだからね。

ここからが重要で、
仮に装飾工程しか担当していないとして、デザインとは設計であり、「」に気づかないデザイナーは、3年4年かそれ以上ずっと装飾ばっかりやってるのね。

そんな子がある日突然「アートディレクターになりたい!」なんて言ったって到底できないんだよ。
いやいや必要な知識ついてないでしょあなた!ってね。
もっと積極的に装飾より上流の工程や知識を学んでいかないといけないのにそこに気づけない。これが知識不足ってやつね!
大概こういうデザイナーって、ADが装飾の管理だけしてると思ってるのね。だからその後もひたすらフォトショップに向き合い続けるんだけど、結果は同じだよね。

場合によってはこのフォトショップに向き合い続けちゃってるデザイナーが自分の上司になることもあり得るので、そうなると自分で学ぶ習慣のない若手は思うように昇進ができないかもしれないね。

じゃあどうすればいいのかって?
これの答えは僕の最初の記事に書いた通りだね。
「会社に頼ろうなんて考えは一切捨てて、自分で学ぶ習慣をつける!」これに尽きるね。

---🦉---

僕の場合、最初にデザイナーとして雇ってもらった会社にはADもCDもいなかった。
でも直属の上司が視座の高い人で、ADスキルを磨くためによく勉強していたんだ。
だから僕もそれを見習ってセミナーに行ったり本を読んだりインプットを増やす努力をした。同時に提案書や構成案を書いてみたり、営業に同行させてもらって顧客と話をさせてもらったり、アウトプットも繰り返した。ほぼ全て通常業務とは別の時間でね。仕事が終わったらひたすら勉強。これはADになった今も続けているよ。

自慢じゃないけど、入社当時にいろいろ教えてもらった先輩を、役職や給与で超えてしまったことは事実。でも僕が勉強している時間に先輩たちは飲みに行ったりゲームしてたりしていたからそりゃこの結果は当然だとは思っているんだけど。。

この記事を読んでいる若手デザイナーたちには、僕の先輩みたいにはなって欲しくない。
そういう思いで僕がこのnoteの執筆を始めた一面もある。

だからこそマインドを変えて、誰よりも学び、実務で発揮し、どんどん成長を促進させていこうよ!
周りに合わせる必要なんかない。周りと足並みを揃えたところで自分のキャリアに何のメリットもないぞ!

最後に、今日のテーマに関心を持ってくれた人にぜひ読んでもらいたい本を紹介するね。
「ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと」

この本の前半にはデザインの本質や、日本とアメリカの考え方の違いなど、デザイナーなら知っておくべき情報がたくさん載っているよ。
そして読み進めるにつれてこれからの時代に必要な知識や知恵が見えてくると思う。
もし僕の「会社に頼ろうなんて考えは一切捨てて、自分で学ぶ習慣をつける!」と言っている意味がまだわからなかったとしても、これを読めば危機感を感じてくれると思う。
海外のデザイナーやアートディレクターはどんなことを学び、どんなことを考えて働いているかってのがね。

ちなみにこの本の著者も「日本のデザインは『見た目の良いものをつくること』と考えられているように感じるけど、それはデザインのプロセスの一部に過ぎないよ」とはっきり言っているよ。

という感じで今日はここまで!
最後まで読んでくださりありがとうございます😄

---🦉---


僕のnoteは、
「デザイナーのためのオンラインビジネススクール」
をコンセプトに、
僕が今まで数々のセミナーやクライアントワークから学んできた
デザイナーとして成長するためのイロハを
惜しみなく提供していきます!

スキマ時間にスマホやPCで僕の記事を読むだけ。
セミナーのように外部の会議室に拘束されたり、時間が決まっていたり、
そんなこともありません
ので、
「時間がない」「お金がない」そんな言い訳が一切不要になります!

今日から使えるビジネス&デザイナーズスキルを発信していきますので、
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さあ、どんどん学んでいきましょー!

Twitter:@Siksan_design


本日のまとめ
・デザインの本質を理解すれば得るべき知識が沢山あることに気付ける
・デザインとは計画と設計。装飾ではない
・デザイナーとは問題解決の計画と設計ができる人
・フォトショと向き合うことだけがデザイナーの仕事ではない

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