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【蒸留日記vol.25】ストローブマツの葉っぱ山盛り蒸留。


あれ、蒸留noteで行くと前回と素材が被っちゃってますね!
ですが今がまだ旬のストローブマツ蒸留です!

いや、本当は蒸留する気はなかったんですけど、ついやらねばと使命感に突き動かされまして。。。

今日の小言!ついに蒸留所見学へ行く件。

そういえばなんですが、この蒸留趣味男、明日人生初めて北海道でクラフトジンを作ってるディスティラリー(蒸留所)の見学に行くことができるみたいです!

それも積丹スピリットという、巷では知れたアカエゾマツをキーボタニカルに活用しているという、林業とも結びついたクラフトジンを造られてる蒸留所さんですね!

しかも噂を聞くに自前のハーブ園も持っているのだとか!これは気になるじゃん!

ということで前々から興味があったのです〜!


と慌ただしい連日なのですが、本日も夜通しストローブマツの蒸留作業をぶち込むというADHDなおいらです。
ではどぞ、、!!

●郵便局からの帰り道で。。。

冬に折れたストローブマツの大枝

久々に集中したラベンダーパウダーやら名刺ケースやらの発送作業で郵便局とを行き来する1日だったのですが、ふと帰り道にあるストローブマツ(Pinus strobus)の下をふらりと。

雪は溶けきって茶色い地面がだんだん緑に染まり始めてる昨今なんですが、まだ青々としたストローブマツの折れ枝が転がってました。

けど枝先の葉っぱはシュン…と下向きに。

「このまま土に戻してしまうのもなんだかなぁー」

とこの時思ったおいら氏は、夕方再び同じ場所に立っていました。

こうして蒸留作業がひと段落した今思ったのですが、この男エフゲニーマエダはひたすら「もったいない精神」でオイル作りをしているよう。

ストローブマツ素材も集めようと思えばいつでも集められるのですが、湧き上がるもったいない精神が、可能な限りの体力勝負でエッセンシャルオイルに変換してるのですな!

●折れ枝から葉っぱをひたすらむしり取る。

こんな時期の夕方にでっかい木の下で何をやってるんでしょうかね…
ひたすらマツの葉っぱを集めました。
ひたすらです。

大盛りのストローブマツの葉っぱ

で、参考がてら「まんこい」という黒糖焼酎の瓶を脇に置いてみましたが、とてつもない大袋いっぱいの量の葉っぱがとれました(笑)

葉っぱをむしりとる作業自体は枝払いをするが如くチョキチョキと1時間程度の軽作業だったんですが、見るや驚くほどに集まってしまった松葉。

やるからと決めたにはやってみる!と意気込んだのはいいものの…
地獄の始まりはここからでした。

●釜から溢れ出さんばかりの素材量。。。

カコイチ葉っぱを刻む作業を頑張った!満杯!

いやー恐らく初めてここまで葉っぱ素材を蒸留釜満杯に敷き詰めてやりましたよ。
詰め込みすぎて蒸気通るのか心配なってくるぐらいに。

2時間以上は葉っぱをひたすら細かく刻んでました。
手が痛んで鋏を握れなくなるほど。手ェぶっ壊れるかと思ったわ!!
腰も爆発寸前まで屈み腰で刻んでました。
これが地獄でした。

刻んだ葉っぱを蒸留釜に突っ込んでみてわかったんですが、これでも集めてきた葉っぱの半分も行かないくらいなんです。

いやー…集めすぎちった…w

けどけど、無心に2時間刻み作業をこなした甲斐もあって、、、
松葉系素材、特にストローブマツの葉っぱに関して、蒸留釜が満杯になる分量を蒸留するとどれだけエッセンシャルオイルが採れるのか?
という疑問を解消する事ができるんですな!

これはこれで頑張りに見合った疑問解決!
では、見ていきましょう…


●釜満杯の細切れ葉っぱからどれだけ精油が採れたか?

蒸留開始から45分ほどの抽出度合い
2時間30分後。
葉っぱオイルにしてはとてつもない量の精油が出てきた!

葉っぱから抽出した精油なので、透き通って透明なエッセンシャルオイルが採れました!
やはり葉っぱを細切れにすることは、ただでさえ抽出量が少ない葉っぱ精油の収油率をさらに向上させるようです。

そして2時間の仕込み作業のタマモノ、25ℓ蒸留釜を満杯にするほどの葉っぱからこの量のオイルが得られました。

蒸留素材の量も量なので、まだ精油成分が残っているかも!と、2リットルほど加水し、続けて2時間半蒸留してみました!

●連続蒸留の結果は…

+2h30minの蒸留では5mlほど精油が採れた
精油にやや色が着いた

どうやらストローブマツの葉っぱは精油のほとんどが蒸留開始から1時間ほどで80〜90%は抽出できてしまうようです!

ただし、葉っぱは細かく刻む仕込み作業をこなしているので、いくらか抽出されやすくなっており未処理葉っぱより幾分速く抽出されているのも事実です!

という蒸留結果でした!

【わかったこと】
①松葉素材は細かく刻むと葉肉部の露出・断面積が増えるので精油の抽出率も上がる(っぽい)
②松葉素材はどこまで蒸留素材を増やそうと、オイルの滴下開始から1:30ほどで含有オイル総量の90%は抽出できている

4/25の実験蒸留でわかったこと
5時間の蒸留を経たストローブマツ葉っぱ

ただしコレだけは述べておきたいのですが、手作業でひたすら葉っぱを細かく刻む作業を蒸留前にやりました。

2時間もやりました。

手が壊れる寸前で刻む作業を止めました。
マジで肉体は大事に扱った方がいいです。
これを繰り返してると間違いなく腱鞘炎とか神経系のダメージをいつか負うような気がしてます。。。
(クラフトジン蒸留所の杜氏さんも蒸留前後の準備が一番大変と仰ってました)

手作業のメリットは機械以上に細かく刻むことができることなんですが、疲労度合いから素直に¥30000くらい出して枝葉シュレッダーで機械作業にした方が後々良いような気がしました。

手壊す前に機械買おう…。

【前回ストローブマツnote】

【キタゴヨウの刻み葉っぱ蒸留実験回】

【アロマオイル作りnoteマガジン】

若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。