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ラベンダー花壇2年目の新事実…!!

こんちはこんちは。
なーぜか空気を読まない天気が、ラベンダー開花のタイミングを狙って雨の日を作り出しました。
なので最近になって望まぬ雨の日到来です。

ラベンダー栽培にとって、枝葉や花芽が伸びていくタイミングでの雨は喜ばしいのですが、ラベンダーって花びらが雨水に濡れるとかーなり傷んでしまうのです。花びらは水気に対してデリケートなんです。
その点ラベンダーは水気に弱い植物の特徴を持ってます。

それと、最近グロワー(Herb growers)という言葉を覚えました。
「ハーブに凝ってるヤツら」みたいなニュアンスらしいです。まさにおいら!


えーとさてさてさて!
1、2、3号花壇の3号濃紫たちは相変わらずのモサモサぶりなのですが、4号5号花壇のラベンダーたちは、ようやく植えられて2年生になってます!
なので、新たに花芽を立ち上げた品種も数多くいるわけですね。

そんな2年生ならぬ2年目株の中でラベンダーの花芽が成熟してくるにつれていろいろ見えてきた真実があったので、それらをご紹介する回。

文体をみて感じてくださる方もいるかもしれませんが、あまり嬉しい事実発覚ではないんですよコレが…ww

①まさかお前が・・・!!

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"彼"のカンタンなプロフィールを。
去年20年度に新しく開始したハーフ地植え式で効果を試すために"1本だけ"買ったロイヤルパープル(L.a. 'Royal Purple')。
いわゆる"英国代表品種"と有名なやつで、「花は濃紫色で花穂が長い」と説明があり、1種だけで比べようないし、まぁその通りか〜と気にしていなかった。
しかも品種カードの学名ロゼア(ピンク花)になってるし…メチャクチャやなw

しかし今年になって花の形を見てみると。。。

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完全に某農園さんが作った日本品種ロングパープル(L.a. 'Long Purple')でした(笑)

もう先端が尖る花穂の形がロングパープルまんまで、名前も「ロ」で始まって同じく「パープル」がつくから、発送するとき取り間違えたんだろうなぁ〜と安易に予想がつくw
去年の時点で、ハウスでウン千本と苗を並べてる中から売ってたら、そういうミスもありえるよね〜と予見していた。

が、まさかまさか2年目にして気づかされるとは・・・。
去年の品種サンプル作成”ロイヤルパープル”をコレで作ってしまっているので急遽中身を入れ替えねば・・・!!

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ちなみに本来のロイヤルパープルはこんな淡い色の花芽をつける。
一目見ればわかる、花色が大違いですよね。
とはいってもまだまだ小っさい1年目だから今後どうなるかわからんけど。

※ロイヤルパープルは用土試験のために20株購入しているので、より確実性を保証できてますbb


②そこにもいたか!!

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お次は4号花壇のホルゲイト(L.angustifolia 'Folgate')列にて。

矢印を色分けしましたが、どうやら丸っぽい花(ホルゲイト)の中に、明らかに別の長い花穂のヤツ(ピンク矢印)も紛れてますね。
ロングとロイヤルを間違えて送ってきた農園さんではないのですが、別の苗木店さんも取り違いをやっちまってますね…笑

発見の経緯は、2年目になり株が大きくなることでラベンダーの花も安定してより本来の形になるのですが、そこで差が出て見分けがつくようになった感じです。

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それぞれをたぐり寄せてみるとこんな感じ。
右手の青っぽいボンボン花がホルゲイトで、左が謎品種。
ロングパープルとは違ってそこまで大きく伸びてないので、ウチにはいない謎の品種な感じ。
ロングなら植えた時期も同じなので、同じように伸びてるハズ。これはロングより小ぶり。

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葉っぱの色もぜんぜん違っていた。脇芽のつき方とかも。
成長ペースがホルゲイトと揃っていたから気づくのに遅れたんでしょうね。
なんなんだ・・・穂が長めといえば、スピアー系?

ちょっと痛手なのが、最近苗の流通が品薄になっているホルゲイトの数が減ってしまったこと。
挿し穂苗作らないといけんなぁーという感じ。


③ナリサワだと説明されて買った苗も・・・

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完全にナリサワではない何かでしたww

めちゃくちゃ楽しみにしていただけに、これにはびっくら仰天。。。
北海道品種でこの花穂の形となると、やや赤っぽいようてい(L.angustiflia 'Yotei')かなぁとかは予測が立つ。

参考がてら、ナリサワ(L.a.'Nana Narisawa')はこんな花穂。
ぜーーーっんぜんちゃいますよね。
ナリサワは穂が長く伸びることで有名な品種なので、もっと早めに気づけたのではないかとも自責すらあるぐらい。。。

やっぱりラベンダーは花つけないと70年のプロでもわからないんじゃないか!!笑

去年8月こんなウキウキな顔してはるばる10本買ってきたんですよ。。。

なのに全部ハズレだったとは。

ということでウチには”ナリサワ”とされる品種苗はとりあえず消滅。
代わりに謎品種が10株残されるハメにw(誰かいりますか?)
旭川で植えられてるとされるナリサワ花壇から確実なサンプル採ってこないとなぁ・・・(買った農園さん曰く、旭川にたくさん植えられているそう)

いやぁ〜〜〜みんな間違えるやんww

ナリサワを求める道のりは長く、旅はまだ続くのであった。To be continue...


④2年目新顔たちのご紹介!

ということで、ネガティブなニュースのご紹介でしたが、お次は目を楽しませてくれる嬉しい便り。

今年になって咲いた方々の"確実な品種と判明している”花を紹介!
いよいようちの花壇がカラフル賑やかになってまいりました〜!

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やっと咲いたよ香りの女王、メイレット!

厳密には開花直前で"開ききった"蕾ってところが正解なのですが、個人的なラベンダーの見頃はこんな感じ。

まだ1年生なのですが、ポプリがすっごい細い!
3号濃紫ラベンダーなんてモサモサのコロコロしてますよ。それと比べたら随分な違いです!

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ここに載せればよかった英国香料品種の代表、ロイヤルパープル!

上記で述べたように、各販売先で情報が錯綜している上にまだ1年目なので花の色が濃くなったりするかもしれませんが、平成林業ではロイヤルであると確定させておきます。

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まさかまさかで早咲き3号濃紫より先に開花した、フォーボーストーム(L.angustifolia 'Foveaux Storm' )

フォーボーストームは淡い紫色の花をつけるみたいですよ!
その辺に野放しにしてたら北海道品種"2号はなもいわ"と間違えそう。。。

そしてフォーボーストームも早咲き系なんすかね??
2年目に花をつけるあたりあまり期待してませんが、花を収穫してからもボコボコ花芽を伸ばしてきたら早咲き系・多花性の確定で間違い無いんだと思います!

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フォーボのお隣に植えているイレーネドイル(L.a.'Irene Doyle')はまだ開花しておらず。((中咲きなのかな?
色の違いはこんなだよ〜として撮ってみました。
我が園にいる海外品種の中では濃い色の部類。ですがさすがに3号濃紫には負ける。。。

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同じく2年目にて花芽を立ち上げたブルーマウンテン(L.a.'Blue Mountain')

実はこの子も「花の色がメチャ濃いよ!コモン系統の中で一番だよ!」と説明書きされ、それを信じて買った品種。
うーん、エフゲニーマエダの3号濃紫ベースで比べてしまう癖が悪いのかと急に思い始めた。。。

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ブルーマウンテンの株全体像。
花は淡い紫系だし、別にそんなことないじゃんっていうね。。。
そして3号濃紫よりもやや早い開花。君も早咲き系かい?
けど花芽の高さはなかなか大きく、40センチ越えは余裕なサイズ感。

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英国ピンク系のミスキャサリン(L.a.'Miss Katherine')。
今年になって株のサイズが大きくなり、本数と背丈ともに大きくなった!
去年はぜんぜん花の本数がとれなかったけど今年はこの有様。((スゴイウレシイ‼︎

開花はまだのようだけれど、ポプリ(蕾)の頂点をよくみてみると桜色の花びらがもう出かかっている。遅咲き系とはいえない成長ぶり。

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この巨大さがみてわかると思う。
平気で50cm越えるラバンジンには勝らないけど、コモンでも40cm越えを叩き出すこの驚異の成長ぶり…

ここまで大きいミスキャサリンはドライフラワーにして販売を考えているので、ボロボロと花びらが落ちてみすぼらしくならないよう開花前で収穫!
隣に同じく大きなロングパープルもありますが、同じく立派なものはドライフラワー販売に。

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3号濃紫と花の見分けがつかないホルゲイト(L.angustifolia 'Folgate')
気が早いのか、3号濃紫よりも開花ペースが早い。

乾かすと濃紫に比べて"やや青みがかった紫色"を呈する。。。
厳密に見比べていくと、3号濃紫より成長速度が遅かったり、葉のつき方が若干違っていたりと各所違いに気づいてくる。

ま!それは1年中ずーっと小さい頃から育てていてわかることなんですけどね!笑
農業高校の鑑定競技よろしく、ぱっと見じゃあ全くわかりません。

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さいごに今一番成長が進んでいるラバンジン スコティッシュコテージ(L.x. intermedia 'Scottish Cottage')。

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個人的にこの花の形を"ヤングコーン"みたいと思っているんだけど、ますますヤングコーンぽくなってきているね。
ラバンジンなのでウチにいる各種が開花までこじつけるにはまだ時間がかかりそう!
あと1、2週間はありげ。それでも時期としては早いんですけどね。


いかがでしたでしょうか!
ラベンダーばっか育ててる奴らことLavender growersにとっては今ここ最近がもっともお楽しみの時期なんじゃないでしょうか〜!

もちのろんおいらも日々カラフルに変化していく花壇を散歩するのがマジで楽しくて時間を忘れられるんですよね。これこそがカントリーライフ…!!

ではでは!
今回も相変わらず文章量モリモリの記事になってしまったのでこの辺で!

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若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。