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ブラックホリホックティーと黒立葵染め。

こんちゃこんちゃ。
今日はほんの思いつきで試してみた!系noteになりやす。

ラベンダーとは無関係ってワケではなくて、意外な素材を活用して3、4年前の野望を叶えかけたって感じです。

ではまずキッカケとなったブラックホリホックティーから。。。


■Black Hollyhock Tea

そもそもみなさまタチアオイ/立葵って植物をご存知でしょうか。
たぶん日本人の半数近くは名を知らずとも絶対見たことがあるくらいどこでもかんでも生えてる/みんな植えてるアオイ科の定番園芸作物ですね。
本州では梅雨時期の風物詩らしいです。梅雨入りとともに中腹から咲き始め、頂芽に花が咲くと梅雨が明けるんだとか。
記録はなんと奈良時代から。中東原産の植物なのにスゴイ!

強いて言うと日本人に最も馴染みのあるアオイ科植物と言っても過言じゃないやつですね。「葵」というとまずこの立葵(Alcea rosea)を指すぐらい有名な植物なのです。

特段、北海道では花びらをデコに着けてニワトリの真似をする遊びから「コケコッコー花」と言っても通じる北海道人も多いはずです。おいらがソレ。
ほんと現代でも街中のどこかかしこの沿道に植えられてます。

そんな葵こと立葵には基本的に赤・桃・白・薄黄色の4種類の花色があるんですが、、、
赤花を特に真っ黒に見えるほど濃色にした、Eng.通称ブラックホリホック/Black Hollyhockという黒花品種もおりまして。
本当に花色が赤黒くて園芸的には扱いに工夫が要るので、見かけるのはなかなかレアな部類。
こんな真っ黒な花咲かす植物をたくさん植える人はなかなか凝った方。。。

学名はAlcea rosea 'Nigra'で、二グラはラテン語の「黒」。
黒人蔑視のNiggerと語源は同じです。気をつけて使いましょう。

コモンマロウ/ゼニアオイ類より2~3倍大きな花をつけるタチアオイ

で!!!

この黒立葵ことBlack Hollyhockなんですが、コモンマロウ(Malva sylvestris)薬用アオイ(Althaea officinalis)とやや近い仲間植物なので当然花びらをハーブティにしても特段死にはしないんですよ。なかなか聞かないですけどね!
味はほぼしない・期待できないでしょうけれど。。。

そのコモンマロウは通称ブルーマロウとも言われ、"青いお茶"になることで有名ですよね。
でエフゲニーマエダ思いつきました。

花色ドギツいBlack Hollyhockをブルーマロウ同様乾かして茶に淹れたらどうなるの!?っと。。。
きっとブルーマロウと対照的な血のように真っ赤なお茶が飲めるに違いない!と。。。

ではさっそく試してみましょう!

1輪分/300mLで淹れてみます

かねて数日前より用意していた2輪の黒立葵の花びら。
花がコモンマロウより2,3倍デカく、肉厚なので乾かすのにやや時間がかかりました。おそらく4日はかかったかな…

沸騰したお湯で淹れるとどうも青黒くなってしまう?ので気持ち70~80℃くらいで淹れる

パリパリに乾かしたフラワーで淹れると、なんと深いワインレッド色のお茶になりました!!!
しかも混ぜれば混ぜるほど色がどんどん濃くなり…
ついにはグラスの向こう側が見えぬほど黒立葵から色素が!

どうやら「真っ赤なお茶」というよりは「特濃ワインレッド色のお茶」といったブラックホリホックティのようでした!
たった一輪だけしか入れてないのにこの濃さはビックリ。。。

コーヒー並みに真っ黒にしか見えないBlack Hollyhock Tea(1輪分)

コーヒーでしょうか?いいえ、黒立葵茶/Black Hollyhock Teaです…
ハーブティなのにこんな真っ黒なの初めてみたよ。。。おもしろすぎるやん。

立葵は花びらの根元の粘液質によってコケコッコー花遊びができるのですが、さすがその粘り成分が溶け出ているのかブルーマロウティより群を抜いてトロみを感じ、喉保湿にめちゃ良さそうハーブティとなりました。色もスゴイが…

青いお茶でお決まりのアレも試してみる…

しこたまレモン汁を加えると目に鮮やかな真っ赤なルビーレッド色に!
しかし酸っぱすぎて飲めない

レモン汁です。BBQにマシュマロくらい定番ですよね?
まず2,3滴入れてみると、真っ赤とはいかずとも特濃ワインレッド色が山ブドウジュース色になりました!それでも紫色が強いんやな、、、

しかしエフゲニーマエダはビックリするぐらいの真っ赤な液体がみてみたいのでさらにレモン汁をドロップすると、さらにどんどん赤さが増していくではありませんか!!!
怖いくらい鮮やかな真っ赤に染まったので満足して味わってみると…砂糖も何も入ってないのでただ酸っぱい液体でした。

とりあえずあの超赤黒い花からここまで赤い液体が作れることが確かめられました!これはいいこと知った\(^∀^)/

みなさまも真っ赤なハーブティ目的に黒立葵/Alcea rosea 'Nigra'を育ててみては!?


■タチアオイ染め ~黒立葵の草木染め

ホリホックティを飲んでいて、ある気づき。

ブラックホリホックティを綿に溢すと青紫色に染まっていた

先日、ブラックホリホックティを飲んでいてランチョンマットに数滴茶をこぼしてたんですが、それが青紫色に染まってるのに気付いたんですよ。
机の中でウランが放射線発するのを発見したベクレルさんみたいですね。

これ、もしや…アレいける着色能あるか…??

おやおやおや、、、!!と意外なところからものづくりアイデア浮上です。(花をもう1輪分残していたので!)

エフゲニーマエダ、ラベンダーで草木染めをやりたかった過去。

数年前、恐らくラベンダー栽培開始から2年目の収穫したラベンダーの生花で贅沢にも染物をやろうとしたことがあります。多量の花を使ったのでオイルの単価から計算してマジで贅沢な試みでした。
ラベンダー好きなんだからラベンダー色素で染めた服とか着たいよね!という理由からです。
染めはしたものの、日光にすこぶる弱い性質があったらしく、結局干している最中にグレーに色褪せてしまってたんですよ。そりゃただラベンダーと煮漬けただけなので。。。

調べたところ、色素固定剤なる媒体が必須らしいのです。
でそれらはミョウバン、鉄、銅が挙がるそう。
それぞれ色の発色にクセがあるものの、色落ちを抑えてくれる役割らしい?のです。
ミョウバンはウチのおばあさんが毎年漬物を作ってるので、そこから拝借することにします。

さすが漬物発色剤ミョウバン、染め色が鮮やかになる

先ほど飲んで楽しんでいたブラックホリホックティに白布(綿?)を漬けると薄いナス色のような紫色に染まることがわかりました。

が、数年前ラベンダーでは単純に花からの浸出液に漬けるだけという方法を試していました。で陽光ですぐ色褪せる結果に…
なので今回、漬物用にあったミョウバンを添加してみることにします。
色がしっかり着くこと願って。。。

するとあらま驚き!ミョウバンをスプーン半杯分ほど投入すると、染め液がなんと鮮やかなナス色になってしまいました!
いやいやエリザベス女王が好きそうなロイヤルパープル色やな…w

で、『5〜6時間は漬けておく事』だそうなので、ここでひとまず寝ることにしました。

で起床後、水洗いして染まり具合を確かめてみる。。。

水洗い直後

まわりの白布が黄色く感光してしまうほどの青紫色になってました!!!

で乾くとやはり色の濃さは薄まるものの、誰がどうみても、スマホカメラだとまわりが黄色く補色されるほど淡い青紫色に染まってました!

いや〜〜これはすごい、、、もとはといえば、あの赤黒い花びらからこんな爽やかな青が生まれるなんて…

今までないがしろにしてた立葵/Alcea roseaですけど、いや〜見直したぞォこれは。赤花から青が作れるなんて聞いてなかったわよ。
陽光による色褪せも検証したいので、久々に数年前から寝かせてた染め物計画をちょこっと試してみることにしますかな。

【次号、黒タチアオイでシャツを染める!!】⤴︎⤴︎


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若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。