見出し画像

【蒸留日記vol.55】ひっさびさの柑橘蒸留!新検証もかねて!

こんばんはこんばんは。
精神疲労が"完癒"していないので数日遅刻してしまいましたが、去る11/15日におよそ半年ぶりに柑橘果皮の蒸留、やってみました!

これで数えること、柑橘蒸留はなんと6回目らしいでっす、、!

えーと前回の柑橘蒸留はコチラ⤴︎⤴︎

確か4月あたりが最後だったかな〜…と思いきや意外にも6月だったみたいです。夏始まりかけ!!
まぁボタニカルは同じ柑橘類でも、みかんとは違って伊予柑だったんですけど。笑

今日こんな柑橘xロスにまつわるツイートをみっけたおいらです。
西日本は腐るほどみかん作ってて、毎年こういう獣害や気象害も起こりうるもんだと思うんですわ。台風は毎年くるしね。
この地面に落ちた皮って数週間ほっとくと朽ちて土に還っちゃうと思うんですけど、まさしくウチみたいに集めて精油資源に還元したりとかの資源救済ってあるんすかね?

■蒸留材料の用意

今回は家庭で使用された様々な柑橘を使用した。

これが全部ってワケじゃあないんですけど!笑
この頃、宅飲みのカクテルにもライムやレモンが使用される機会が増えたので、みかん、伊予柑、レモン、マイヤーレモン、ライムなどか〜〜〜なり多彩な柑橘類を蒸留器に一気にぶっこんでブレンド精油を作っちまおうぜ!って試みです。

たぶん複数の柑橘類をぶっこんで蒸留するのはこの蒸留マガジン史上、初めてのハズですね。

ラベンダーシーズンに導入したボタニカル計量器。

とりあえずラベンダーシーズンの回より抽出率を求められるよう計量器を導入したので、もれなく柑橘ボタニカルも計測してみます。

で6回目の今回は854グラム計測でした!

今回6回目は豪勢にもカラフルなボタニカル!

ミキサーでバラせるよう、まずはボタニカルを解凍します。
柑橘蒸留4回5回目(前回)で学んだ事実として、柑橘類の皮表面の油胞に保持されている柑橘精油は、ただ皮を煮込んだだけではぜんぜん抽出されない=逃げにくいという事実がわかりました。

なので凍ったまま蒸留器に閉じ込めることはせず、まずは荒く水で解凍し、ふやふやになったところでミキサーインして果皮スムージー化します。

果皮をスムージー化するいつもの景色

柑橘の果皮が集まるごとに、材料準備段階での精油の揮発ロスを防ぎ、精油の抽出率を高める最適な蒸留方法は何かな〜〜と探っていた中で、煮込んだり細切れにして蒸留したりを試したのですが、、、
やはりミキサーで一気にドロドロのスムージーにして蒸留した方が、蒸留時間も短く一気に抽出できるので今のところのベストだよねーってことにはなりました。

まぁ柑橘類はミキサーにかけてから蒸留せよ、です。

(実はラベンダーの最適な蒸留・抽出方法も、カナダの農研機関でマジメに研究調査されていたり。。。)

レモンの分量もそれなりにあるんですが、みかんやマイヤーレモン由来のオレンジ色が濃く出てるので、Theオレンジスムージーな色合いですね。。。

今回はいつも通り、ハイドロ蒸留とした。

で、柑橘蒸留回おなじみの光景。。。
果皮のスムージーと水(前回の蒸留水)を混ぜてこいつを煮立たせ、ハイドロ蒸留にします。

■新実験、蒸留水で蒸留してみる。

今回の新要素・蒸留水で蒸留する

今回6回目の新実験要素として、真水で蒸留するのではなく、前回同じ柑橘の蒸留で得られた蒸留水を蒸気水に使って連続蒸留してみました!
連続蒸留なんてワード、ジンとかウイスキーの蒸留方式でしか聞かないうようなワードですが、別に密造酒とか精油のリモネン度数を上げたいんじゃありません。

まぁいうて前回得られた蒸留水をさらに再度"蒸気水"として使用するので、精油の質は大きくは変わりません。精油の量は同じく出てくるハズです。

が!(予想される結果について…)

蒸気水に真水を使用すると、蒸留水にはMAX量溶け込めるだけの親水性物質が溶け込みます。まぁ10個マスのある容器を想像してください。
一度蒸留して得られた蒸留水は、8個マスに親水性物質が入り込みます。
余りマス(溶け込める残量)は2マス分です。
まぁ濃度8マス分の蒸留水が、1度目の蒸留で得られた蒸留水なワケです。

さて、お次2回目の蒸留(今回)では親水性物質で8マス埋まった"蒸留水"を使用します。なので蒸留器の中では今回香り付き蒸気が発生します。ロウリュ的なね。
なので8マス埋まった蒸気水+ボタニカルが蒸留されてるので、9マス10マス埋まった蒸留水が出てくるワケです。
水に溶かし込める"だろう"物質量は1回目と2回目の総和なので。。。

何が言いたいかというと、蒸留水の香りは1回目のより2回目の方が微妙かやや濃くなってるんじゃね!?という話です(笑)
まぁ柑橘の香り主成分であるリモネンは、ラベンダーオイル以上に水に溶けにくい芳香成分なんですがね。

まぁ理論的には香り強度は変わらないか、やや香り濃厚になってるかのどちらかってワケでっす。

■いざ蒸留!

精油を含んだ蒸気が出てきて川のように抽出される柑橘ブレンド精油

久々に、というかラバンジン蒸留以来、川のように冷却管を流れる抽出精油を見ましたね。。。

やっぱり柑橘の蒸留は抽出がエラい早いの早いの!

まぁ書くことっちゃあ、これぐらいなんすけどね。。。
あ、蒸留時間は1時間20分にセットしておきましたとさっ!

■蒸留結果は…!?

さすが柑橘類、花素材と比較して多くの精油が手に入った!

久しぶりに見た透明な精油。だいたい5mL~10mL以下くらい。
これでもみかん、ぼんかん、マイヤーレモン、レモン、ライム果皮の配合量バラバラなブレンド精油です。ブレンド精油を作ったのは初めてですね。

1.香りとか

精油の香りは・・・まだ比較してないのでわかりません!すんません!笑

肝心の蒸留水の方はというと、、、
蒸留の性質なのか蒸留水が溜まりはじめてから300~500mLの香りはさいっこうに濃いみかん的アロマ水なんですね。
が、滴下1000mLとかになるとさすがに蒸留水についている香りが薄れ始めてるのがわかるんですね。

どうやら蒸留水に含まれる香り物質は、蒸留の経過時間によってピークが存在しているようでした!GC-MS分析法があるんだものそりゃそうか。

2.収油率

さて蒸留記事毎度お楽しみの、収油率計算〜〜〜〜〜!!

抽出量[ 7.5 mL ]÷ 素材重量[ 854 g]x 100 = 0.878%

柑橘素材ブレンド蒸留回の収油率

アレ、、、なんか少ないっすね。
記憶によるところ、3mLピペットで2回とちょっとの3回掬えたので7〜9mL以内ではあるんですけど。
柑橘って1%切るっけぇぇ〜?という???な感情で筆を置くことにします。。。


Twitterではラベンダー写真や蒸留実験のリポートを随時つぶやいているよ!

【前回】

【水蒸気蒸留マガジン】


若い人がどんどん減る地元【三笠市】もついに人口7000人台目前。 朝カフェやイベントスペースを兼ねたラベンダー園で今いる住民を楽しませ、雇用も生み出したい。そして「住みよい」を発信し移住者を増やして賑やかさを。そんな支援を募っています。 畑の取得、オイル蒸留器などに充てます。