会社は宇宙船。
会社は宇宙を泳ぐ宇宙船だ。
私は乗る船を間違えた。
全く言葉も考え方も合わない宇宙人たちと
毎日、宇宙船を動かすために働いている。
大きな宇宙の中で何にもならないのに。
えらい宇宙人の自己満足のために、
ぷかぷか浮かぶ宇宙船を動かす手伝いをしている。
この複雑で、美しく、恐ろしい社会という名の宇宙の中で、
沢山の宇宙人は明確な目的もなく船を動かしている。
私は幼い頃に、生まれた星から離れて宇宙を彷徨ってしまった。
いつの間にか迷子になってしまった。
大人になった今でも自分の居場所を探して生きている。
寂しくて暗い宇宙の中を彷徨う。
自分に合う船を、星を、人を探している。
ぷかぷか宇宙を泳いで、時に苦しくなりながら、それでも居場所を探している。
今日も宇宙船に乗る。
いつかぴったりの宇宙船に乗れると信じて。
いつか私の星に戻れることを信じて。
いつか別の心地いい星があると信じて。
いつか同じ星の人と出会えることを信じて。
今日も明日も終わりのない宇宙を彷徨い続けるのだ。
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