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SIGNOTE05 『SIGNATE Cloud』コンテンツ制作の舞台裏

SIGNATEの#オープン社内報『#SIGNOTE』
第5弾の今回は、SIGNATEのDX人材育成クラウド「SIGNATE Cloud」のコンテンツ制作を担う、SIGNATE Cloud Groupの戸澗さんにお話をお聞きしました🎙️

「SIGNATE Cloud」とは
事業を推進する「DX人材」を育成すると同時に、全社員の基礎的なデータ活用力を鍛え、組織全体のデータ活用文化を醸成することができるデータスキルマネジメントシステムです。
現在利用企業数300社以上、累計受講者数は45,000人を超え、企業や学校への導入のみならず経済産業省のデジタル推進人材育成プログラム「マナビDX Quest」や、地方行政事業においてもご利用いただいています。
「スキルアセスメント」「スキルアップ講座」「社内コンペティション」の3つの機能を持ち、「スキルアップ講座」には基礎的な内容を単元毎に学ぶコンテンツと、業種・業界別に実業務で行う工程をストーリーに沿って1つ1つクリアしていくPBL形式のコンテンツを備えています。

自己紹介

― お疲れ様です!今日はよろしくお願いします。まずは戸澗さんのことを教えてください!

戸澗 戸澗です。よろしくお願いします!経歴のバックグラウンドとして、大学時代は地球物理学を専攻していました。その後、社会人一社目は市場調査系の会社に入り、そこで医療やIT業界の定性・定量調査を行っていました。そのときに分析力不足を感じたのと、ちょうど機械学習が流行り始めたタイミングだったので、機械学習を勉強しようと独学で始めました。ある程度学びは得られましたが限界もあり、スキルアップのためには実践が必要だと判断して実務で関われるよう転職を決めました。転職活動を始めた当初はSIGNATEのことは全く知らず、色々な会社を見ているうちに紹介で出会ったのがきっかけです。

SIGNATEで”実践”を通してスキルを高める

― 社会人になってから機械学習の勉強を始めたんですね!SIGNATEではどんなお仕事を経験されてきましたか?

戸澗 私がSIGNATEに入社した頃は、まだ「SIGNATE Quest」「SIGNATE Cloud」は存在せず、受託開発やコンペティションの案件がほとんどでした。当時はData Science Groupという部署で私はサブメンバーとして様々な案件に入らせてもらい、まさに”実践”で機械学習を学びながら実務をこなしていました。その後「SIGNATE Quest」のローンチが決まり、コンテンツ制作に携わり始めました。その後、個人向けとは別に法人向けサービスがリリースされ、現・法人向けサービスが「SIGNATE Cloud」です。
現在の組織体制になるまでは、受託開発やコンペなどの案件業務と、コンテンツ制作を並行して行っていましたが、今年の4月の組織変更でSIGNATE Cloud Groupが立ち上がり、私はそこでコンテンツ(教材)の制作を担当しています。
SIGNATEの業務は、教材の制作だけでなく、様々な場面で分かりやすい資料の作成やお客様への説明・報告が求められる場面が多いため、前職でのクライアントワークの経験などが今も役に立っていると思います。

― 前職の経験も活かしつつ、キャリアチェンジも成功されていて素晴らしいですね!ところで、現在所属しているSIGNATE Cloud Groupはどんな部署ですか??

インターン生にも”実務”を経験してもらう

戸澗 マネージャーを含めて正社員が3名、アルバイトのインターン生が6名在籍しています。全員リモートワークで、基本はGoogle MeetやSlackでやり取りをしています。「SIGNATE Cloud」の全体統括はマネージャーが担っていますが、私個人のミッションとしては、コンテンツの企画・作成だけでなく、効率的な制作の仕組み化、クオリティコントロールなども含まれています。また直近1、2年は、企業や学校で研修の講師として登壇する機会が増え、そこでの経験がコンテンツ作りにも役立っており、個人的にも非常に勉強になっています。
以前は、私を含むデータサイエンティストの社員がコンテンツ制作を行っていましたが、現在はインターン生に制作業務をお願いすることが多くなりました。最近は特にインターン生の人数も増えたので、まだ環境が未整備なところもありますが、その分のびのびやってもらえてるかもしれません(笑)インターンのみなさんが優秀な方ばかりなので、できるだけ裁量を持って取り組んでもらいたいですし、インターン生から企画や提案もしてくれるので、管理するだけではなく一緒に並走していく感じのワークスタイルになってきています。すでに1年以上勤務したインターン生たちもいて、彼らにはもっと裁量権を渡していこうと思っています。仕事のレベル感や責任感は、正社員に近いものがあると思うので”実務”を経験できるインターンだと思います。

実際のコンテンツ動画。音声を収録しながら画面を撮影して収録

戸澗 ちなみにSIGNATEの本社は東京ですが、リモートワークが可能なので関東以外の学生さんも在籍しています。今後も、全国の学生さんにSIGNATEのインターンに参加してもらいたいですね!

― とても頼もしいインターン生のみなさんですね!2年目に入る学生さんもいて心強い限りです。

戸澗 そうなんです!一方、これは私の部署だけのことではないですが、コロナになってから勤務スタイルがガラッと変わったことで、コミュニケーション面で課題が浮き彫りになっています。社員同士でも他の人が何をやっているかがわかりづらくなりました。
インターン生も出社して横に社員がいれば質問がしやすいと思うんですが、みなさん一回一回「聞いていいですか」と、丁寧に連絡をくれていて・・・ハードルや遠慮が見えるので、これから改善していきたいと思っています!今後は月2回くらいで全員で集まる場を作る予定です。

目的は明確に。試行錯誤にやりがいを感じて

― 「SIGNATE Cloud」の講座コンテンツをどのように制作されているか教えてください!

戸澗 コンテンツ作りは、まずサービスを使ってもらう人のニーズに沿って、今足りていない教材が何かをグループ内で相談します。その後、大まかな教材テーマが決まったら、実際に教材にする内容を具体化して骨子を設計します。それが終わって始めてスライドや動画、プログラミング問題といった素材を作っていきます。教材を作る際には、OBSというソフトで動画を撮影をしたり、私の場合はPowerDirectorで編集を行っていたりします。人によってPCのOSが異なったりもするので、使用ソフトは厳密に決めておらず、各々自分に合ったものを使ってもらっています。また以前は教材製作者が顔出しで動画撮影するために、スタジオで撮影したりしていましたが、現在は顔出しで撮影することがほぼないため、基本的には全て自宅やリモート環境で完結する形で作っています。

収録のために本格的なマイクを購入した戸澗さん。うまくいくまで何度も撮り直し。

コンテンツ制作の方法については、今もまだ改良中ではありますが、特にサービス開始初期はかなり試行錯誤の連続でした。以前は、文字テキストを日本語で読み上げる音声ソフトを使っていたりもしましたが、イントネーションが不自然になった部分を修正するのに時間がかかり、結局読み上げた方が早いんじゃないかとなり使用をやめました(笑)ただ、読み上げソフトも日々進化しているので、今後も使えるものがないかはチェックして試していきたいと思っています。

― 前例のない作業って、ベストな方法に辿り着くまで大変ですよね。色んな方法を試されたのだとお察しします(笑)
Data Science Groupのメンバー全員で手分けしてコンテンツ制作をしていたまだ序盤の頃、みんなが手探りで本当に苦労していて、代表の齊藤さんからもたくさんの指摘をもらいながら、あれはわかりやすい、これは通じない、教え方はこうしようとか議論を重ねていましたよね。そのときと比べると、とても洗練された印象を持ちます。

戸澗 はい、そこでだいぶ下地を作ることができたと思います。あの頃はゼロから作る難しさがあって、今は新規コンテンツも増産しながら改良も重ねていくフェーズです。講座の数が増えた分、コンテンツの質の担保や、もっと根本的な伝え方・教材の見せ方をより良くしていく必要があると感じています。
マネージャーからは、私のやりたいようにやっていいですよ、とよく言われます。何を学んで帰ってほしいかという目的を最初に明確にすれば、その他は自由にやっていいと。ゴールは決めて、その過程は色々な方法があっていい、教え方の正解は一つではないということだと思います。正解がないので大変ではありますが、その分試行錯誤のしがいはあります。
研修の講師をやると実感するのですが、伝える内容そのものよりも、わかりやすい説明の順番やどう見せたら伝わるかという点が、非常に重要なテクニックだと感じています。私自身、そうしたテクニックを身につけながら、上手く教材作りにも生かしていきたいと思っていますが、こうした経験値がどうしても属人的になってしまい、現状では共有化ができていません。インターン生も含めて社内でどうやって共有化していくかが今後の課題でもあります。

― これからチャレンジしていきたいことを教えてください。

エンジニア力と講師としてのスキルアップ

戸澗 個人としては、データサイエンスに関するスキル全般をまだまだ磨いていくのが目標です。またSIGNATE Cloudのサービス開発に関わり、エンジニアリング力の必要性も感じています。エンジニアに転身ということではなく、こういうことができたら面白いよねというアイデアがあった時に、毎回エンジニアさんにお願いすると工数も時間もかかってしまうので、できるだけ自分でも巻き取って実現できるように、ちょっとしたWebサービスを作れるようなエンジニア力も磨いていきたいです。
もっと直近の話でいうと、研修の講師としてのスキルアップも目指したいです。それがコンテンツの品質向上にも直結すると思います。研修とコンテンツ作りは教える順番やコツがリンクしていて、最近行った研修がコンテンツ制作のヒントになったり、実際の受講者と話すことで、社内のメンバーだけでは気づけなかったポイントを発見できます。受講者がどこに引っかかるかというのを知れるとても貴重な機会になっています。

― 試行錯誤の連続の末に「SIGNATE Cloud」が成り立っていることがわかりました!次のコンテンツも期待しています、本日はお話を聞かせていただきありがとうございました!

📖Book recommend📖
オンライン研修ハンドブック 日本能率協会マネジメントセンター 中村 文子, ボブ・パイク (著)

 研修講師をやってみて感じたこととかなりリンクしていたので、もっと早く読んでおけば良かったと感じましたw。「講師が誰だったかは覚えられてないくらいが良い」「受講者自身が学びを実践して成果を出せることが理想」というようなことが書いてあり、それは本当に実感しますし、他にも示唆に富む内容が多かったです。


戸澗さんの仕事に対する姿勢は、SIGNATEが掲げている「Mission, Vision, Values」を体現しています。
本日は、そこから「Values【大切にする価値観】」をご紹介します。

Values【大切にする価値観】
・本質に向き合うそもそもの目的は何か?
前提を疑い、高い視座で、本質に向き合おう。

・仕事は作品
みんなが驚く結果、その手あったか、常識を超える成果を目指そう。
仕事は作品であり、後世に残る、誇れるものであれ。

・みんなのために
みんなにとって、よりよい世界につながる価値を作ろう。自ら行動し周囲を巻き込み実現に貢献しよう。


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