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📑北河内4市リサイクル、各市負担金の疑問 ❷ - 枚方市・寝屋川市・四條畷市・交野市 -

北河内4市リサイクル施設組合は、枚方市・寝屋川市・四條畷市・交野市の4市が共同してプラスチック製の容器類の中間処理を行うため、地方自治法第284条に基づき平成16年6月1日に設立された一部事務組合です。

北河内4市リサイクルプラザ
公式ホームページ

2月15日に北河内4市リサイクル施設組合の議会があり、以前の答弁が納得できていない各市負担金割合について、改めて質問をしました。

資料

質問内容は数字が多く理解しにくいので、以前の内容も一緒に資料としてまとめています。

下記の質問と答弁は文字数が多いので読まれない方が多いと思いますが、この資料だけでも目を通して頂ければ、私が何に対して改善を求めているのかご理解頂けると思います。

長畑作成資料

資料が必要な方は、下記リンク先で上記画像の PDF がダウンロードできます。

http://nagahata.jp/pdf/4resycl.pdf

質問と答弁

ルール

組合議会の申し合わせによる「持ち時間15分、再質問は2回まで」のルールで行いました。そのため、質問が途中で終わり中途半端と感じられる方もおられると思いますがご理解下さい。
注意)以下の内容については、私の質問原稿に当日の答弁を加えたものであり、公式の会議録(議事録)ではありません。

質問

四條畷市議会長畑です。それでは宜しくお願いします。この定例会での質問ですが、前回の続きから始めます。

前回、経費の割合を、均等割20%、人口割20%、搬入量割60%の提案をさせて頂き、その提案で「令和2年度歳入歳出決算書」をベースに試算した場合、構成4市の負担金の額と差額を質問しました。しかし、その答弁で、マイナスの数字についてはマイナスをつけられましたが、プラスの数字についてはプラスをつけられなかった。

そこで改めて質問します。先の割合通り搬入量割を導入し、「令和2年度歳入歳出決算書」をベースに試算した場合、構成4市の負担金の額と差額を、この議会ではプラスマイナスをつけた数字で教えて下さい。

答弁

長畑議員の質問に順次、お答えいたします。

長畑議員が提案された割合で算出した各市負担金の額は、枚方市が1億6,229万1,880円、寝屋川市が1億2,846万9,675円、四條畷市が3,500万7,392円、交野市が4,653万9,619円となり、各市の差額は、枚方市がマイナス548万1,562円、寝屋川市がプラス1,908万3,614円、四條畷市がマイナス899万7,617円、交野市がマイナス460万4,435円でございます。

再質問1

前回の私の一般質問で明らかになったのは、各市の負担金割合に搬入量割60%を導入した場合、現在の負担金が大きく変わると言うことです。寝屋川市は先の答弁通り、19,083,614円負担が増えますが、枚方市では5,481,562円負担額が減り、同じく交野市では4,604,435円減り、四條畷市では8,997,617円減るのです。

つまり、前回も言いましたが、各市により市民一人当たりのペットボトル及びプラスチック製容器包装を出す量が大きく違うのが明らかでありながら、いまだに搬入量割を各市負担金に導入しない、これはおかしいのではないか、それが私の主張であり、市民の代弁であります。

それでは以上を前提に、再質問の1回目をさせて頂きます。

前回、令和2年度における構成4市それぞれの収集量と、人口一人当たりの排出量を質問しました。今回は、構成4市それぞれにおける令和2年度の決算額を、構成4市ごとに人口で割って「人口1人当たり処理経費の実績」を出して頂きたい、同様に世帯数で割って「1世帯当たり処理経費の実績」、同様にペットボトル及びプラスチック製容器包装の収集量で割って「収集量1t当たり処理経費の実績」を構成4市ごとに教えて下さい。

答弁

長畑議員の再質問に順次、お答えいたします。

人口1人当たり処理経費の実績につきましては、枚方市420円、寝屋川市474円、四條畷市793円、交野市658円でございます。 

次に1世帯当たり処理経費の実績につきましては、枚方市921円、寝屋川市987円、四條畷市1,786円、交野市1,545円でございます。

次に、収集量1t当たり処理経費の実績につきましては、枚方市32,242円、寝屋川市25,313円、四條畷市74,269円、交野市49,073円でございます。

なお、構成4市の人口、世帯数は、令和2年9月30日時点での数値でございます。

再質問2

現在、負担金割合はご存知のように、施設建設経費及び維持管理経費は均等割10%・人口割45%・世帯割45%となっており、共通経費のうち議会関係費については議員選出区分数割100%、それ以外は均等割100%と条例で定められています。

そう考えますと、人口割と世帯割が主となるのですが、その点だけをとらえても四條畷市と交野市は多く負担させられているのが答弁で明らかになりました。また、前回の一般質問でも構成4市それぞれの市民が一人当たりの出す量にも大きくバラツキがあるのがわかりました。例えて言えば寝屋川市民は四條畷市民の約1.75倍の排出量があるのです。

それらを踏まえ、先の答弁の数字を元に計算すれば、ペットボトル及びプラスチック製容器包装1tを処理するのに四條畷市は寝屋川市の約2.9倍もの金額を負担している、これが実態なのです。同様に、枚方市は寝屋川市の約1.3倍、交野市は約1.9倍です。この数字、市民にどう説明すれば理解頂けるのでしょうか。私は四條畷市民へ説明できません。

つまり、市民に説明のできない構成4市の負担金割合をこのまま続けていくのは、不公平であり、住民訴訟等を考えればリスクが高すぎると思います。

そこで、前回私が述べた「政府の掲げるプラスチックごみを2030年までに25%減とする数値目標に向かってレジ袋の有料化も始まっている。構成4市としても分別から削減へ進んでいかなければならない、そのためにも搬入量割りの導入は必要」との内容に対し、「分別に係る周知・啓発を推進し、市民の皆様の多大なる協力をいただいている団体の搬入量が多くなり、その団体の負担金が増加する」と答弁された。これは明らかに政府の方針とは真逆の内容であります。加えて、SDGsの話もさせて頂きました。日本だけではなく世界中がゴミの減量化に取り組んでいる現在、搬入量の少ない市は負担金が減る仕組みに変えない限り、ゴミの減量化に構成4市の市民が真剣に取り組まないのではないか、改めてこの議会においても伝えておきます。

以上の点を踏まえ、再質問の2回目を行います。

構成4市の負担金割合に搬入量割を導入しないのは間違いであるのが明らかになった以上、このままの負担金割合を続けていくのは住民訴訟等を含めリスクが高すぎる点、プラスチックゴミ減量化を進める上にも各市の負担金割合に搬入量割を導入するのは理にかなっている点、この2点についてどう考えるのか答弁をお願いします。

答弁

長畑議員の再々質問に、お答えいたします。

まず、ワンウエイプラスチックの使用削減につきましては、リユース(再使用)・リサイクル(再生利用)とともに国が推進するプラスチック資源循環戦略の重点戦略でございます。このことから、構成4市が推進するプラスチックリサイクルにつきましては、「政府の方針とは真逆の内容」ではなく、構成各市は、プラスチックのリサイクルとともに使用削減にも取り組んでおります。

国の方針が、リサイクルを否定していない以上、議員ご指摘の「構成4市の負担金割合に搬入量割を導入しないのは間違いであるのが明らかになった。」とは考えておりません。

また、搬入量割導入に係るご質問につきましては、リサイクルとの関連性が大きいものと考えられることから、慎重に判断する必要があります。

なお、負担金割合の見直しにつきましては、構成各市における検討事項であると認識しております。

市政報告

この内容については、少しでもわかりやすくまとめ、「長畑ひろのりNews vol.162(2022年5月発行)」にて報告する予定です。
・・・さて、どうまとめようか。

<了>

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