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4.VSTARマーカーの作り方(コーティング編)<無料版>

今回の記事では、VSTARマーカーのコーティング工程をご紹介していきます。

ここに至るまでの前工程については下記の記事をご覧ください。

ここまで、イラスト作成〜ベース作りまでの工程をご紹介してきましたが、最後のレジンでのコーティング作業が本番になります。

今回のこの記事では、マーカーをレジンコーティングする方法や綺麗にレジンコーティングするためのポイントをざっくり紹介していきます。


※レジン初心者の方にも分かりやすいように1から解説します。(私自身もレジン初心者でした。)



<①レジンとは>

レジンとは、一般的には、透明なアクセサリー等をハンドメイドする際に使用されている合成樹脂のことです。

はじめは液体ですが、化学反応で硬化させることで、固体となる無色透明な物質です。(着色も可能)

今回はそのうちの「UVレジン」を使用してマーカーを作成します。

「UVレジン」とは、その名の通りUV(紫外線)を当てることで、硬化するレジンです。
↓こんなやつです。

ダイソーの300円レジン

今では、ダイソーなど比較的どこでも手に入るようになってます。

UVレジンには、いくつかの用途に応じた下記のタイプがあることは把握しておきましょう。

①ハードタイプ(仕上がりはカチカチ)
②ソフトタイプ(仕上がりは柔らかい)
③グミータイプ(仕上がりはグミくらい柔らかい)

②と③の違いは、正直よくわかりません。
マーカー作りには①のハードタイプを使用するので、深く考える必要はありません!
とにかくハードタイプを買えばいいと覚えておいて下さい!

また、同じハードタイプのレジン液でも、メーカーや商品によって、かなり違いがあります。
例えば、、

こちらは有名なパジコさんのレジン比較表です

表を見ればわかりますが、同じメーカーでも商品によってかなり特徴が違いますよね。

まずは、たくさん種類のあるUVレジン液の中から、マーカー作りに最適なUVレジン液を見つける必要があります。

大手メーカーのレジンはそれなりに値段がするので、正直いろいろ試しているとかなりお金がかかってしまいます。(私はいろいろ試したので、かなりお金使いました。笑)

いろいろ試した結果、私が最終的に選択したUVレジン液は完全マニュアルにて。

マーカーを作る際のレジン選択のポイントは
①収縮率(硬化する時にどれくらい縮むか)
②硬度(硬化後の硬さ)
③粘度(硬化前の液体状の時のドロドロ加減)

これらが最も重視すべき項目となります。

すでに、レジンコーティングにチャレンジしているが、綺麗に仕上がらない方は、レジン液選びを失敗している可能性があります。

適切なレジン液選択が、最終的に綺麗にマーカーが仕上がるかどうかに影響してくるので、よくよく考えて購入しましょう。何度も買い直すほど、決して安いものではないので。


<②レジンの特性>

レジンにはマーカー作りに大きく影響するいくつかの特性があります。このレジンの特性を理解していないと絶対に綺麗に仕上がりません。

これからそれらの特性を失敗例を挙げながら分かりやすく解説していきます。


①収縮する
レジンは液体から固体へと硬化する際に必ず収縮します。この特性が具体的にどう影響するかというと。。

収縮による失敗例

見てわかるとおり、レジンの収縮により土台の紙が引っ張られることで、マーカーが曲がります。

この特性のおかげで、レジンで作品を歪ませず、平らに作るのは想像以上に難易度が高いです。



②硬化する時に発熱する
レジンは紫外線をあてると発熱しながら、硬化します。先ほどのリーフィアマーカーのように、土台が熱で軟化することがあるため、マーカーが曲がる要因の1つになります。個人的には、これはあまり意識しなくて良いと思います。



③気泡が入りやすい

レジンコーティングしたマーカー

こちらが実際にレジンでコーティングしたマーカーの写真です。ぱっと見綺麗に出来てるように見えますが、拡大すると小さな気泡がたくさん入ってしまっています。

細かい気泡が入っている

レジン液はチューブ状の容器に入っているため、容器から出す際に気泡が入り込みやすいです。気をつけてても入ってしまう事がほとんどなので、基本的にはエンボスヒーター(温風をあてる専用の機械)を使って熱で気泡を飛ばして、綺麗にすることが多いです。


④熱で粘度が落ちる
これが意外と盲点だと思います。この説明は調べてもどこにも書いてなかったので、自分で試行錯誤してるうちに気付いたんですが、、

レジン硬化前の液体は、ある程度の粘度(ドロドロ感)があります。

そして、この粘度は収縮率の低いレジン液ほど、高い傾向にあります。
※↑何言ってるかわからない人のために少し解説※先ほど、パジコさんの表で紹介した通り、レジンの種類によって収縮率(収縮率が低いほど、縮まない=曲がりにくい)が異なります。

要するに、「あんまり収縮しないレジン液ほど、ドロドロ感が強い」って事です。

何が言いたいかというと、、

レジン液がマーカーからはみ出て、流れ出てしまう
裏面に液が流れ込んだ状態で硬化してしまった

これらのレジン液の液漏れによる失敗は、気泡を飛ばすためのエンボスヒーターの温風の熱で、レジン液の粘度が低下する(ドロドロがサラサラになる)ことが原因で起こっている可能性が高いということです。

特に、もともとドロドロ感が強いレジン液ほど、熱でサラサラになりやすいので、マーカーからはみ出ないように、レジンの量をあらかじめ調整しておく必要があります。


この特性を理解した上で作成しないと、失敗した際に「何が原因で失敗していて、どこをどうすれば改善されるのかがわからない」または「自分の技術が足りなかっただけなのか、やり方が間違っているのかわからない」ので、効率が悪いです。

少なくとも、ここで紹介した特性さえ覚えていれば、かなり失敗は減らせるはずなので、必ず意識しながら作成することをオススメします。



<③コーティング方法>

では、ここから本題のコーティング方法についてです。この無料版では、失敗しないためのポイントや考え方を主に紹介していきます。

コーティング前のマーカー

↑こちらがコーティング前のマーカーの写真です。ここまでは誰でも綺麗に出来ます。

では、
「これをどうコーティングすれば、綺麗に仕上がるのか」を考えていきましょう。


考えるべきポイントはこの3つ
①収縮でベースが曲がらないようにする
②気泡が入らないようにする
③液漏れを防ぐためには

基本的にこの3つさえクリア出来れば綺麗に仕上がります。

すでにレジンでのマーカー作りにチャレンジしているが上手く行かない方は「この3つが起こりにくい作り方」を考えてみてください。


私自身もかなりの時間をかけ、マーカーの枠を作ったり、シリコンモールドで型を作ってベースを埋め込んだりといろいろなコーティング方法を試しました。


マーカーの仕上がりはもちろんですが、私は燃費や効率の悪いことが嫌いな人間なので、、

特に私が追求したのは、再現性の高さです。


再現性の高い作成方法】とは
①お金があまりかからない
②技術をあまり必要としない
③先述した3つのポイントをほぼ100%クリアできる


試行錯誤の末に、この条件を満たす再現性の高い作成方法を考案しました。

レジン初心者の私でも、この方法であれば、ほぼ失敗なく、安定して高品質のマーカーを作成出来るようになったので、結果的に【誰でも簡単に作れる方法】を考え出してしまったといった感じです。

具体的な方法や作成手順については、完全マニュアルにて全て公開しますが、コーティング方法の最終着地点だけは先に公開します。


私の完成したマーカーを見ればわかりますが、
結論から言うと、、
「ベースの上に表面張力で、はみ出ないようにレジン液を乗せてコーティングする」

最終的に、このコーティングの仕方で作成します。

両面コーティング済みのマーカー(オモテ)

表面張力を利用して、ぷっくらとレジン液を乗せて硬化させることで、マーカーに厚みがでます。収縮による歪みや気泡もなく、とても透明感のある綺麗な仕上がりになりました。

両面コーティング済みのマーカー(オモテ)
両面コーティング済みのマーカー(ウラ)

誰でも簡単に作れると思いますが、レジン初心者の方は、少なくともレジンの扱いに慣れることは必須なので、完全マニュアル公開までに、まずは100均の安いレジンで片面をコーティングする練習くらいは最低限行っておくと良いと思います。

これを機会にぜひ、自作マーカー作りにチャレンジしてみてください。

それでは、完全マニュアル公開までもうしばらくお待ちください。



※1〜4の無料版では、主に綺麗にマーカーを手作りする際の手順やポイント、実際の失敗例や失敗しない為のヒントを紹介していきますが、具体的な私の独自のやり方は5の有料版完全マニュアルにて全てご紹介していく予定です。


先行して先攻後攻マーカー&リモート用マーカー作成キットも公開していますので、この機会に是非ご購読ください。


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