- 運営しているクリエイター
記事一覧
誰にも過去はあります。その過去を思い出し、懐かしみ、微笑み、後悔し、色々な過去に誰しも過ぎ去った時間が戻らないことを再認識します。ですが過ぎ去った大切な過去がもう一度戻るとしたら、あなたならどうしますか・・・・・・8/8「ねずみ色の雨」
「まさかぁ、そんなの何処にもいないよぉ、毎日一人淋しく過ごす親爺だよ――」 「ホントかしらぁ、信じられない……」 「フン、そんな風に見えるのかなぁ、俺は……」 「えぇ、見えますとも、とても素敵な人がいる様なオーラが漂っている――」 俺にはサッパリ理解できなかったが、首を捻りながら「そう……」と空返事をした。 その夜俺は、家で待つ親子が気になりながらもゆきこと食事に行った。食事と言っても前回行った居酒屋だったが、ゆきこの希望でもあったせいか、俺は気楽に酒を飲み、すっか
恋は毎日の日常に沢山潜んでいます。でも上手くいくかいかないかはタイミング次第、たいがいはタイミングが合わずそのまま何も無かったかのように通り過ぎていきます。さぁ、今日はどうかなぁ、恋の花は咲くのかなぁ・・・・・・8/15「デパート恋物語」
俺の気持ちはどっちにしようか迷っていたが、こうなったら行くだけいってみようと思い、居酒屋恋模様の暖簾をくぐり席に着くと、ノリノリの牧さんと、少し縁了気味の彼女と三人で生ビールで先ずは乾杯した。仕事の後の喉の渇きを取るのには、生ビールが一番で、いっきに生ビールを飲み干した。 その後、俺の大好きなレモンサワーを飲む頃には、気分よく牧さんの思惑にのっかっていた。 牧さんの強いプッシュもあり、彼女も一先ずは、家の店でバイトしてほしいという願い事を快く了解してくれた。 その後牧さんは、