2022ソムリエ試験対策Q12望ましい降水量

500~900㎜

生育期前半は十分な降雨が望ましいが、成長期、特にVendange期の過度な降雨はブドウに好ましくない。

ブドウ栽培地で最も望まれる気候は、

秋の収穫が終わって翌年の開花まで適量の雨が降り、開花~収穫までは日照に恵まれる、ということです。

例えば、開花期に雨や雹が多く降り、

遅霜まで発生という今年2016年のブルゴーニュの気候は、まさに最悪の気候条件だったと言わざるを得ません。



では、具体的に最も適した降水量はどのくらいなのか。

この数字は憶えておくと良いと思います。

欧州のいわゆる有名産地は、大体年間降水量が600~1,000㎜の範囲に入るかと思います。

ボルドーで800mm前後、ブルゴーニュで700mm前後でしょうか。

そして、ブドウの生育期間である4-9月頃の降水量がその半分を切っていれば良好と言えます。

話は戻りますが、この降水量から考えても今回の九州の「3日で500mm」というのが

どれほど凄まじい雨だったのかが実感されます・・・。


ワイン通販のフィラディスワインクラブのワインコラム

大切な伝統行事「ヴァンダンジュ」とフランスワイン
今回は、フランス語で「ヴァンダンジュ(Vendange)」と呼ばれる、ワイン用ブドウの収穫期についてお話ししたいと思います。これはフランスのワイン生産者にとって、とても象徴的な時期になります。ブドウの収穫は古代から続く伝統で、現在は7月末から9月末まで行われており、ワイン生産者にとって、1年のうちで最も重要な時期です。

多くのワイン生産者は、ブドウ畑でブドウの収穫を手伝う人を雇います。雇われるのは主に地元の若者や学生ですが、最近では世界各地からくる外国人の雇用も増えています。この作業はフランス独特の文化を学んだり、新しい友達を作るチャンスにもなるため、外国人にとっては魅力的です。ただし、土地の所有者によっては、地元の人を雇えないなどの特別な事情がない限りは外国人を採用しないこともあります。「ヴァンダンジュ」の契約は1か月を超えることはありませんが、複数のブドウ畑を渡り歩く人もいます。

ブドウ畑の作業は主に次の2つに分かれます。
–剪定鋏を使ってブドウを収穫する「収穫係」(または「切り取り係」)。
–背中に大きな籐やプラスチックのかごを背負ってブドウの房を回収する「運搬係」。
 運搬係は重さ15キロから30キロほどもあるブドウの箱を運びます。

収穫係の時給は平均9.61ユーロ(1292円)です。運搬係は肉体的によりきつい作業を行うため、時給は9.95ユーロ(1338円)です。作業者たちは1週間に平均35時間から39時間の収穫作業を行います。

ナレッジキャピタル


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