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イチローさんが語った教育論に共感した話


昨年12月、イチローさんが智辯和歌山高校の野球部に3日間限定のコーチをしたことが大きなニュースになりました。

そして先日、深夜0時をまわった頃、
リビングでぼーっとテレビを見ていると、
その密着取材の様子がテレビで流れていました。

面白そうだったのでなんとなく見ていましたが、番組の最後の方でイチローさんが語った教育論が印象に残ったのでここに共有したいと思います。

インタビュー映像からイチローさんの言葉を書き出しました。

”教育って大事だなって思いました。
先生たち、指導者はある程度怖い存在でないと難しいでしょ。
自分で自分の教育なんか、なかなかできないですよ
まあそういう時代に入ってきちゃいましたけどね。
入ってきちゃったんだけど、、、ますます格差は生まれますよ
自分で自分のこと厳しくできる奴はどんどんいきますよ。
でも今の状況に甘んじている奴はどんどん落ちますよ。その格差ね。
だからやっぱある程度導いてあげないと、、、でも導くためには「あ、この人に歯向かったらえらいことになる」そういう思いがどっかにないと。
自分でできる人間はいいんですよ。できない人間をそこそこのとこまで上げようとした時、絶対に厳しさが必要ですよ
でも厳しいだけじゃダメですよ。そこに愛情があるから成立するんですよ。
そのバランスが智辯和歌山は素晴らしかったです。”

僕はこの言葉にとてもとても共感しました。

なぜなら、
僕自身が「自分に厳しくできない人間」だったから。
そしてある程度まで導いてもらった身だから。


今振り返ると、
特に中学時代の部活は導いてもらったと感じます。

小学校で6年間続けたサッカーを諦めた僕は、中学でソフトテニス部に入部します。逃げ込んだはずのソフトテニス部での経験が、イチローさんの言葉と重なりました。

イチローさんの言葉通り、
部活の顧問の先生は、導いてくれる「怖い存在」でした。

ただ、「ある程度」ではなく、
「めちゃくちゃ怖い存在」でしたが。

メンタルスポーツとも言われるテニスにおいて、僕のメンタルの弱さは致命的でした。弱気な性格がプレーにそのまま出てしまい、特に1、2年生の時はめちゃくちゃ怒られました。今なら間違いなく懲戒免職もんのこともしばしば、、、、。

まあその行為を正当化するわけではないですが、
1年生の時は名前すら覚えてもらっているかもわからない存在だった僕が、3年生の最後の市大会で優勝できたのは、間違いなくその先生の指導があったからだと思っています。

なにより、プレッシャーに立ち向かうためのメンタルや気持ちの切り替え方を教えてくれました。これは今でもとても役に立っている気がします。

そして、市では勝てた僕が県大会で勝てなかったのは、自分で自分を厳しくできなかったことが原因だと、今更ながらわかります。ある程度のところまで引き上げてもらった身だからこそ、自分でできる奴とできない奴の差を感じることができます。


体罰はいけませんが、
厳しい指導のもと、成長した人はきっとたくさんいます。

体罰、パワハラ、モラハラ、

なにかと敏感な社会ですが、
そのせいで、ある程度引き上げることで能力を発揮するであろう人間が淘汰されていくことに、イチローさんは危機感を持っているのではないでしょうか。





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