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そうだ、今こそ「町中華」を巡ろう。

昔、近所に「ラーメンだるま」という町中華屋があった。

坊主頭のマスターが作る、醤油ラーメンと、チャーシュー・なると入りのチャーハン。明るすぎない、穏やかな光の店内。この味と町中華が醸し出す雰囲気が好きで、夜更かしして祖母と食べに行ったこともある。それぐらい、町中華での思い出は自分の中に残っている。


地元・裾野に帰ってきてふと思ったのは、
チェーン店や〇〇系ラーメンの看板が目に入り、ここだから味わえるお店が少ないなということだった。とんねるずの番組のコーナー「きたなシュラン」のように、店構えや内装がキレイとは言えなくても、味に絶対的なものがあるお店。味のある店を欲していた。


そんなとき、ラーメンだるまを思い出したのだ。

あの場所でしか味わえない雰囲気、味、マスターとの会話。町中華には、それぞれのドラマが詰まっている。町中華屋が減りつつある今、巡るしかない。そんな気持ちが、町中華めぐりを(少なくとも)月1でしたいという欲求に変わっていった。


1:わかさ食堂(裾野)


ふつふつ湧き上がる欲求を現実にしようと思い、町中華めぐり1軒目に選んだのが、地元・裾野にある「わかさ食堂」だ。

年季の入った店構え、写真にはないですが出前のバイクもあります


記憶がある中では初めて訪れたので、チャーハンとラーメンを注文。

自分が抱いていた町中華のイメージに近く、客席は4人がけテーブルが2つ、カウンターが4席ほどで、上の方にテレビがついていた。ガラス越しに見える調理風景、鍋とおたまがぶつかる音も、町中華らしいシーンなのかもしれない。

鉄鍋で炒め、ラードを使って作るチャーハン。
町中華のパラパラ感があってとても美味しい。


2:鷹乃家(沼津)

町中華屋を訪れ始めると、お昼を外で食べる際、自然と町中華屋を探すようになる。寒くなり始めた12月に訪れたのは、鷹乃家

鷹乃家の文字がカッコいい一方で、のれんの鷹乃家は細くて可愛らしい字。
ショーウィンドウの料理も昭和感たっぷり。

平成生まれだから分からないけど、昭和っぽいってこのことを言うのかもしれないといえる、店内の雰囲気とお店の佇まい、出前のバイク。

初めて入るお店は、オススメが分からないので、
とりあえず、王道の中華そばを頼んでみることにしている。

オーソドックスな具材にかまぼこが入っている一杯は、直球の醤油味で、さっと平らげてしまった。

どうも沼津一有名なレトロ中華で、創業70年以上みたい。これぞ、町中華なんだろうな。今度は店員のおばちゃんに、おすすめ聞くぞ。


3:六文亭(裾野)

定期的に町中華を訪れようと思っていたら、
ずっと気になっていた地元の町中華屋「六文亭」に行く機会があった。

六文亭は、裾野・御殿場に3店舗ある


らーめんも美味しい中で、チャーハンが人気という話を聞いたこともあり、醤油ラーメンとチャーハンを注文。

それぞれ1人前でたっぷりあるけど、1,100円で食べれる。


玉ねぎとネギ、卵とご飯が混ざり合い、パラパラしていて美味しかったし、ラーメンのスープを途中で飲みながら食べていくと、飽きが来ないで食べ切れるので、ちょっとボリューミーだけどラーメンとセットをオススメします。


4:みつわ食堂(三島)


町中華屋めぐりは、自分だけが知っているお店では限界があるため、
三島在住の友人(希さん)に「三島でオススメの町中華屋教えてください!」と伝えたところ、一番最初にあがったのが、みつわ食堂でした。

町中華屋さんにいくたびに悩むのが、何を頼めばいいかということ。
(自分が食べたいものを頼めばいいんですが)

おすすめ何ですか?と聞くのも気を悪くさせるかもしれないし、、と考え始めると、何がその店のイチオシなのか想像するしかないという思考になり、メニューと(あまり信じすぎないけど)ネットの情報を参考に選ぶ。ちなみに、今回は麻婆豆腐とサンマーメン頼んでみました。

サンマーメン、実は初でした。野菜たっぷりで美味し。
はちみつがかかっているように感じた麻婆豆腐。色味鮮やか。

サンマーメンは、益田(島根)で好きだった豊味軒のローメンをふと思い出す、サンマの出汁がしっかり効いたあんかけラーメンでした🍜

麻婆豆腐は、辛味はあるものの、はちみつのような甘さがあるため、辛いもの苦手な自分でも食べ切れた一品。絶対、ご飯があったほうがよき。

最後に

こんな感じで、町中華には、それぞれの良さがあって、
ラーメン屋だけど炒飯がめちゃ人気といった特徴がお店ごとにあるのが、ご飯を食べる以上の価値を感じる要因かもしれない。


ご当地の町中華屋があったり、実際に町中華を訪れてみての感想は、
#町中華を巡ろう でこれから残していくので、もしご興味あればぜひ◎


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