シェア
Dr.Shu 五島秀一
2020年8月6日 16:23
【統率者シテ】*612 文字「卑弥呼様、このたび、部族長のシテが大きな手柄を立てましてございまする」「そうか、どんなことじゃ」「はは! 部族長のシテは、このたびシャチに襲われた少年を助け、さらにこのシャチを追い戦って勝ちましてございまする。何卒このシテにご褒美を」
2020年8月5日 20:38
【帝王としての資質】*1600 文字 さて、徐々に帝王としての資質を現しはじめた卑弥呼でございました。必要なことは、誰かから学んだというよりも、ひたすら天之御中主神に祈りを捧げているうちに、自然と卑弥呼の脳髄に浮かんできたものを頼りとし、一つ浮かんでは一つ試し、そしてまた修正しながら、一歩ずつ一歩ずつ統治の資質を現してまいりました。
2020年8月5日 19:06
【龍の試練】*1951 文字「私に、この倭国大乱を鎮める役があると...しかしこの私には、学も無くなんの力もない果たしてこの私に、大和三十ヶ国を治めることができるであろうか」そこへ村人たちが集まり、少し変わり者の卑弥呼に言葉をかけます。「よう、お前、神の子だっていうじゃないか、証拠を見せろよ!」「そうだ、そうだ!」
2020年8月5日 17:30
【十言の神咒 (とことのかじり)】*1411 文字 大和(やまと)が乱れに乱れていた。大叔母は卑弥呼を呼んでこう言った。 「この倭国大乱の時こそ、卑弥呼よ、今こそ立つのじゃ」 「大叔母、しかし我々には何の力もありませぬ」 「必要なのは力ではない。心なのじゃ。