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ゴミの出ない家づくりを
8年前の今日のエッセイ
家づくりがいよいよ佳境にはいってきました
島の材にこだわって地杉での家づくり
アペルイでは「ものを大切に。有効に。」をモットーに
製材所ででた切れ端をいただいて
外壁、内壁の下地、窓枠などなど
あらゆる箇所に多用しています
捨てられていくものも
人間の心次第で
まだまだ使い道はある
切れ端を使うと使えるものと使えないものに分別する時間がかかる
加工に手間がかかる
森の豊かさの一部になりたい
森ではヒキガエルやイタチや鳥がサワガニを捕食して生きている
写真には苔とサワガニの死骸しか写ってはいないけど
この2者の恩恵を受けている生きものは人では到底計り知れないほどの数にのぼり
その生きものたちの気配がサワガニの甲羅からかもしだされている
生きものの死に直面するたびに
その残酷さや悲壮感より
森の多様性や関係性の豊かさに
感動してしまう自分がいる
人は死ぬとき
誰のためになれるの
家づくりは家事の一つ
屋根裏にこどもの部屋をつくっている
まだ完成してないけど
気持ちよさそうに寝てる
釘の箱を作ってくれたり
手元で手伝ってくれたり
掃除してくれたり
家は買わないで
暮らしの家事の一部として
群れで建ててると
衣食住を自らの力でクリエイトする術を
失敗を繰り返しながら研ぎ澄ませて
勝手に自分のものにしてゆく
湧きだしてくる己の直感だけを
信じきってあげて
とりあえずやってみる
その精神