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レンゲとイネとミツバチと人の共生を考える

田んぼにまいたレンゲが満開を迎え蜜蜂がブンブンとやってきています
そんな美しい光景で悩みが膨らんでます

緑肥植物といわれているレンゲは肥料になるからとまかれます
屋久島では台風来る前のお盆前までには稲刈りしないと!ということで
丁度今頃には田植えが各集落で始まっていると思います

そのタイミングに田植えを合わせるといろんな無理が出てきます

まず一つはレンゲが種を成熟させる前に全て耕して土にすきこまなければならなくなります。

するとレンゲは子孫を残す前に全滅してしまいます
なので僕の知る米農家さんは毎年レンゲの種を秋にまいてます

写真はレンゲの種のフサです
もう子孫を残す準備が始まってます
窒素固定するマメ科ならではの形してますよね

2つめは、モミまきのタイミングが早すぎてしまうのです。4月の田植えに間にあわせるには2月中にはまかないとなんです。島の南東部ではまだ寒くてモミが自然状態では発芽できません。なのでビニールハウスで育てる必要が出てきます。

3つめは、蜜蜂が採蜜している段階でレンゲを田んぼにすき込んでしまうのは、蜜蜂のご飯を奪うことになります。

この3つの「不」自然さに悩むのです。
レンゲとイネとミツバチと人の4者が争うことなく共存できる方法はあるのでしょうか。この4者のバックボーンには無数の生きもの連鎖があるわけですし。

屋久島の森のような農園を目指すなら、モミの発芽したい時期を待ち レンゲが子育てを終えてから田を耕したいところ。それは綺麗事で所詮 農という漢字は自然を曲げると書くように自然の摂理からは程遠い行為

弥生と縄文の中道に持続可能な未来はあるのでしょうか...

そう悩まながらレンゲにやってくるミツバチを観察してるとみな セイヨウミツバチ。これもまた色々と悩むのです。彼らは人がいなければ生きれない野生化できない種族だから きっと誰か飼い主がいるのです。

黄色の部分が多く、お腹のシマシマが黄色から白黒にグラデーションになっていてるのが西洋ミツバチの特徴です。

野生のニホンミツバチはアペルイの農園では見つけることができない状態です

いったいニホンミツバチはどこにいるのだろう
毎年ミツバチの箱を置いても一向に来てはくれない

ニホンミツバチを売ってくれる方どなたかいませんか?

蜜をとるためではなく、蜂と果樹と野菜の共生関係を子どもたちに伝えていきたいのです。ミツバチがこの星からいなくなると人類は4年で滅亡するともいわれています。そのミツバチは今、北半球で4分の1消え去ったようです。

その話は長くなるのでまた今度

悩めるけれど奥が深く楽しい農園づくりはまだまだ続く

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