見出し画像

起業して初めて作った育児記録アプリ「colone(コロネ)」の開発ストーリー



ユーザーの課題の発見について

育児記録アプリ「colone(コロネ)」の開発ストーリー

こんにちは。
最近起業して、ToCサービスを開発している北濱(@shunkitahama)です。
今回は、正式にリリースを行なったサービスの開発ストーリーを書いてみました。

今回のサービス企画のきっかけは自分の子供が生まれたことです。
子供が産まれ、育児を始めて思ったことは、子供の成長は日々目まぐるしく、とても幸せなことがある一方で、家族、特に女性側の育児の負担は大きく、睡眠不足に起因する生活の疲れを強く感じました。

みんな当たり前だと受け入れがちですが、毎日眠れないって子供も親も想像以上にしんどいですよね。
その後、色々な本を読み、睡眠を通して「子供の生活リズム」を作ることで生活が改善したことから、もちろん子供の個人差はあるものの、サイエンスの力で一定のユーザーの課題の解決が可能だと強く感じました。

たくさんの本を読んで試行錯誤してみた。

色々と調べてわかったことは、子供を寝かしつけるメソッドは多数存在しますが、日本では大衆化しきっておらず、書籍、SNS含むコミュニティ活動、高価なマンツーマンアドバイスなど小規模で閉じていることが一般的です。

少子化も進んでいるし、SNSなどでも眠れずに苦しんでいる方が多くいることを感じ、この経験がプロダクトの力でこの課題を解決できないか?と考え始めたきっかけです。

少子化問題は社会的な課題

私自身は起業家としてユーザー向けのサービスを作る際に根源的なニーズにアクセスしていることがとても大事だと考えていますが、「子供にとって良い親でありたい」、「子供も自分も健やかに眠りたい」というのはニーズが強いと原体験から感じ、サービス開発を始めました。

サービスの作りのプロセスについて

ユーザーリサーチ

まずは同世代の家族が、どのように育児を行なっているのかをユーザーリサーチしました。
育て方や記録の付け方も様々でしたが、大きな悩み事は、子供の成長への心配、親の睡眠不足や体調不良、育児の孤独感 だと感じました。

友人(のちに社内メンバーになる)のリサーチ内容の一部


また、みんなが口を揃えていうのは
1.大変になる前に抑えるべき育児のポイントを知りたかった
2.様々な情報がタイムラインに流れてきて、何を信じたらいいかよくわからない
ということでした。
本を読むなど能動的にアクションできる方は情報にアクセスできるものの、育児で気力も体力も削られた状態でアクセスできない方には情報の非対称性が大きい領域だと感じました。

ドメイン知識のある専門家との提携

提供するソリューションを検討するにあたり、赤ちゃんの睡眠に関するベストセラーの育児書を執筆している清水悦子先生にお声がけを行いました。
いきなりのお問い合わせフォームから無名企業の問い合わせにご対応頂いた清水さんには感謝しかありません。

50人以上のアドバイザーを抱える、協業パートナー

相談を重ねる中で、日本では退院後、授乳の記録のために育児ログをつけることが大衆化している(私もアプリを1日10回以上開いていた)ため、無料で使える育児ログのアプリを提供しながら、眠りの課題解決の手段としてのコンテンツを安価に提供し、多くのユーザーに価値提供できないか?と考えました。

育児支援アプリ「colone」の各画面のイメージ

ビジネスモデル設計

ユーザーが一定獲得できるまではエコノミクスを成立させるために、提供するコンテンツに対してコンテンツ課金のサブスクリプション提供を行うことにしました。

月齢ごとに育児アドバイスのコンテンツを用意

現在は、気軽にワンコイン(月額500円)で購入できる育児アドバイスのコンテンツからサービス提供を行なっています。
※初月は無料で全コンテンツが閲覧できるキャンペーンを行なっています。

負荷なく、ポイントだけ理解することができる内容も用意

プロダクトの体験設計

みてねの体験サイクルを参考に作成した初期の体験サイクル

体験設計にあたっては、ユーザーリサーチでの各家庭の状況と、自分の生活者としてのインサイトをもとに利用イメージを作りサービスに落とし込みました。

初期は上記にある体験サイクルをベースにサービスを設計しています。
1.簡単にメモできる
2.家族で共有できる
3.毎日開きたくなる子どもからのメッセージ
4.知見を簡単にインプットできる

とにかく自分の欲しいサービスを作っていて、こだわったポイントは簡単な操作性以外も、孤独な育児生活の中で子どもからほっこりするメッセージが届く仕掛けなど、今後も情緒的な価値にも寄り添ったサービスとして発展させていきたいと考えています。

ログをたくさん残して欲しいとは思っておらず、あくまでサービスで成し遂げたいことは「赤ちゃんの生活リズムを整え、ポジティブな時間を作ること」を実現していきたいです。

◾︎DLはこちらから!(現在はiOSでのみ提供しております。)
DLリンク(iOS)

事業の今後について

子供が産まれると、銀行の開設をしたり、習い事を始めたり、いろいろな「初めて」がある領域だと感じた経験から、育児ログ単体はサービスのLTVは1年程度と短いものの、生まれたばかりの子供と親と接点が取れる貴重なチャネルだと捉えています。

様々な事業構築のための起点となる顧客接点が取得できる

ユーザー向けの企業広告を打ち続けてマネタイズを行う会社が多い中、我々はデジタル領域のアセットをもとに他ドメインのパートナーと付加価値のあるビジネス構築ができると考えています。ぜひご興味持たれた事業者様はお声がけいただければと思っています。

また今回のプロダクトは同じ提供価値で海外にも同様のニーズがあることがわかっているので、グローバルにも販促を行なっていこうと思っています。
Pixel Tokyo では「We color everyday life by designing services.」を掲げ、複数のサービスづくりを行なっていきます。

Please contact us ☕️

我々はテクノロジーを活用しながら、デザインの力でユーザー価値にフォーカスしたサービスを作ることに取り組んでいきます。
今後はメンバーも拡大予定です。ご興味あるビジネス職の方やエンジニアの方はぜひSNSからお気軽にコンタクトをいただけますと幸いです。

PS:前職はグッドパッチというデザイン会社に勤めており、社内のアントレパッチという事業家育成講座を経て起業に至りました。
デザイナーの方でやりたい事業を探している方にはぴったりの講座なので、グッドパッチの門を叩いてみるのもおすすめです!



サービス紹介ページ

企業紹介ページ

SNSリンク


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?