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歩行

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2021年4月の記事一覧

荷重に伴い筋肉はどうはたらくの?

荷重に伴い筋肉はどうはたらくの?

はじめに

上記姿勢で一側下肢へ体重を20、40、60、80、100%と順にかけていき、筋肉がどう働くかという研究。

中殿筋

荷重量増加に伴い段階的に筋活動は増加。60%荷重時特に有意にはたらく。

大殿筋上部繊維

荷重量増加に伴い段階的に筋活動は増加。80%荷重時特に有意にはたらく。

中殿筋、大殿筋上部繊維の活動はTSwの終わりから始まり、ICの後に急激に活動を増強し、MStを通してその

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臨床での歩行トレーニング

臨床での歩行トレーニング

健常者の直線歩行は、床反力は膝関節中心を通過する。

歩行中は膝関節周囲に強い筋力を発揮させなくてもよい。

股関節の伸展筋力を使い、膝関節の中心に床反力を通過させる歩行が獲得できれば、倒立振子運動は成立する。

ということは、重度片麻痺で膝の制御が難しい症例では、装具によって膝関節を固定し、股関節屈曲および伸展運動を十分に引き出し、股関節周囲筋、下腿三頭筋を賦活してその後、膝関節の制御の獲得へと

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歩行の評価

歩行の評価

歩行の基本的評価(ローテク)

片麻痺患者における歩行速度と生活空間

0.8m/s以上:地域での移動可能

0.4〜0.8m/s:地域での移動に制限あり

0.4m/s未満:屋内移動

歩行耐久性

6分間歩行テストが有用。困難な場合は2分間歩行テストが信頼性が高い。

膝伸展パターンの歩行について・中期膝伸展パターン(MSt以降に膝が過伸展する)

LRで前脛骨筋の活動が大きくなるが、拮抗筋の

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