【データで振り返る】10年前のユニクロの海外売上比率は○○%だった
いまや押しも押されぬ日本の代表企業になったファーストリテイリング(ユニクロ)ですが、わずか10年前の海外売上比率はたったの5%でした。
10年後の2019年には、売上高でも、営業利益でも、店舗数でも海外が国内を上回るまでになっています。下記の日経新聞の記事によれば、海外利益が国内利益を上回るのは主要企業では初とのことです。
今回は、ファーストリテイリングがグローバルカンパニーになるまでをデータで整理します。
10年前はドメスティックカンパニーだったユニクロ
いまから10年前に2009年、ファーストリテイリングは国内売上が95%を占めていました。しまむらの国内売上比率が98%くらいですから、10年前は「しまむら」とほぼ同じ構成比だったわけです。
ファストリは、そこから海外事業に大きく投資をしていきます。その結果、2019年には海外ユニクロ事業が国内のそれを大きく上回っています。
海外に年間100~150店舗を高速出店
上記は、国内及び海外のユニクロ店舗数の推移をしめしたグラフです。グレーの棒グラフが国内ユニクロ事業で、青が海外ユニクロ事業です。
2007年当時、ユニクロの海外店舗数は50店にも満たないレベルでした。
それからファストリは、年間100 ~ 150店舗ペースで海外出店を継続してきました。2016年には、店舗数で国内ユニクロを抜いています。
一方で、国内店舗数は10年以上にわたってほとんど横ばいであることも注目すべきところです。成長機会を海外に求めているわけです。
国内事業の3倍を海外事業に投資
ユニクロの海外シフトは、設備投資の規模から見てとることができます。
上記のグラフを見れば、ここ10年程一貫して海外ユニクロ事業にリソースを集中させていることが分かります。
ただ投資先行で利益はまだ出ていないのでは?と当初は予測していました。それを見事に裏切られたのが次のデータです。
海外ユニクロ事業は高収益に
海外ユニクロ事業は既に高い収益を上げています。営業利益率でも、2019年に初めて国内ユニクロ事業を上回りました。
これにより、売上の面でも利益の面でも店舗数の面でも「海外ユニクロ > 国内ユニクロ」という図式が鮮明になったわけです。
ファストリについては下記の記事もご参照ください。
今回は以上です。
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