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「くらしてん」、noteはじめます。

はじめまして。katoottoといいます。
東京で建築の仕事をしながら、会社に勤める妻と二人でくらしています。
私たちは東京でのくらしに思うところがあって、一年半ほど前に「くらしてん」というサイトを立ち上げました。

「くらしてん」
そこにくらす人の視点になってくらしを疑似体験してみるウェブメディア

このサイトでは、いろんな地域に住んでいる人に”写ルンです”で自分のくらしを撮ってもらい、その写真を見ていくことで、くらしを疑似体験していくというスタイルをとっています。
そこでは、通勤の風景、お昼休みの仕事仲間との時間など、普段のくらしのなかにある何気ないシーンが記事化されています。

まず、なぜこういうサイトを運営しているのか、を話したいと思います。


「毎日、仕事に向かうときに、車から富士山がみえるんだよ。」

このサイトを立ち上げたきっかけは、katoottoが地元の函館に戻ろうと、情報を探したときに、出てくる情報からは「くらし」がまったく想像できなかったという経験に基づいています。
出てくるのは、不動産情報。雇用条件が羅列された仕事の情報。あとは、観光客向けのような写真。
これでは、「くらし」を想像できないと思いました。

そんななか、東京から山梨に移り住んだ友人を訪ねる機会がありました。彼女は、毎日のなにげない時間や風景に豊かさを感じていると、とてもうれしそうに話してくれました。

「毎日、仕事に向かうときに、車から富士山がみえるんだよ。」

私たちが知りたかった「くらし」とはこういうことだと感じました。

◾️私たちはそもそもなぜ移住を考えたか?

地方で生まれ育った私たちは、進学、就職とステップを重ねる中で、当然のように東京に流れ着きました。
私たちのような平均的な30代にとって、それが当たり前になっていたと思います。
仕事と自宅、そして景色も見えない地下鉄での移動(それも満員)。それを繰り返すなかで、ふとしたときに違和感を感じました。
これを「くらし」と呼べるのだろうか?
結婚をして、家族が増えて、…この先のことを考えると、もう一度立ち止まって考えたい、そう思いました。

◾️では、本来の「くらし」とは?

”日が暮れるまでの時間を過ごす”
「くらし」の意味を辞書で引くとそう書かれていました。
つまり、くらしとは、流れだということ。
それに比べて、仕事と自宅、あとは景色の見えない地下鉄というのは、点と点でしかない。
山梨に移り住んだ彼女が感じた豊かさは、点と点の間にあるし、
私たちが思い描くくらしの形は、「なにげない時間」の中にあるんじゃないだろうか。

そう考えて、私たちは「くらしてん」という、
そのなにげない時間の流れ≒くらしをそのまま伝えるサイトを作りました。

いろんな人のくらしを見ていくことで、私たちが思う「くらし」の形を考えたいと思っています。


■noteを通じて

私たちのサイトでは、メインの記事に集中してもらうために、私たちの感想などを書いていません(最近書き始めたのですが、ほんの少しです)。noteではサイトに書ききれなかったサイドストーリーや、取材を通して私たちが感じたことなどをあとがきのような形で綴り、サイト本編とはまた別の角度からくらしを考えていければと思っています。


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