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父の日ギフト新潟魚沼「緑川」と偶然の一致

娘たちが学校を出て働くようになってから、毎年父の日には酒を送ってくれる(母の日は花籠)。
酒に詳しい長女の配偶者が選ぶことが多いようだが、今年はたまたまこの時期日本にいた次女のチョイスで新潟の酒「緑川」の純米吟醸と純米の2本セットが届く。
お礼メールを送ると、彼女が学生時代に一番良く呑んでいた酒だよと返事。
小学生の頃、のんだくれの父親を見て、
「アタシは一生酒は呑まない!」
と固く誓っていたはずだったが……。

「緑」が……これは《篆書体》で書いてあるようだ。

「緑川」というと、拙作小説「駱駝らくだ市役所の人びと」の主人公名が「緑川響子」。
この小説を原作として作られたフジ・テレビジョンの2時間ドラマ世にも奇妙なミステリー1 駱駝市役所の人びと 夜の女子トイレ殺人事件では賀来千香子さんが演じた。
緑川響子」は、市役所の勤務規則や福利厚生システムをとことん利用し尽くす、とんでもない職員だった。
何せ、結婚と離婚を繰り返し、そのたびに組合から結婚祝い金を受け取る。ニックネームは「生理休暇」。

娘たちは私の小説を一切読まないため、偶然の一致であろう。いや、読んでいたら、こんな風に酒など贈ってくれていないかもしれない。
(私の父は、何度か読もうとするたびに主人公らの所業に立腹し、亡くなるまでついに読み終えることはなかった)

さっそくイカ刺をつまみながら純米吟醸からいただいたが、バランスの取れた、食事のお供に適した酒でした。

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