半田から戻った夜は『山ちゃん』で手羽先
カブトビールを飲んだ後は、名鉄住吉町駅まで歩きました。
女性陣は定番お土産らしい『蜂蜜生せんべい』を買いに、線路を越えて田中屋に向かったようです:
名古屋行の急行に乗り、地下鉄やJRの乗り換えが便利な金山駅で遠足隊のメンバは降りていきました。
私はというと、東京から参加した友人と二人、夕食を兼ねて飲み直そうと、名駅(名古屋駅のこと;「メーエキ」と発音します)に向かいました。
こちらが東京に出た時には、かなりの確率で飲みに付き合ってくれるOld Friendsです。
といっても、この歌のように冬の公園ベンチでさびしく座っているわけではなく、たいてい居酒屋で盛り上がっていますが……。
そもそも今回の遠足は、東京大森で定期的に演奏しているこの友人バンドが名古屋でライブを行うことを下記の『野毛ハッピーアワーづくし』で知り、その前日に集まろうぜ、と企画されたのでした。
彼のバンドは高校時代から女のコに人気があり、翌日の観客もほとんど同級生の女子たち(……と表現しよう)です。
「名古屋らしい店に行きたい」
というので駅の構内や地下街を歩きましたが、いわゆる『名古屋めし』の店はどこも待ちの客が列を作っていました。
その中でも一番長い行列は、『名古屋めし』ではなく、藤井聡太八冠の将棋おやつでブレイクした『ぴよりん』ゲットを目指す人たちでした。
ぴよりん、恐るべし!
既に『周辺』から独立して愛されていますな。
『矢場とん』も『風来坊』にも行列ができている……。
「オレ、『風来坊』より『世界の山ちゃん』の手羽先が好きなんだ」
と友人が言うので、太閤通り沿いのビルにある『山ちゃん』に向かいました。
待っている間にふと向かいの店を見ると、白い暖簾のかかった割烹風、『山』とあり、
《ワンランク上の世界の山ちゃん》
との看板が……
ま、客単価を上げたい気持ちはわからないでもないですが、離れた場所に出店した方がいいんじゃないかなあ……。
我々が、
《ワンランク下の世界の山ちゃん》
で飲むために並んでいるみたいじゃないですか。
(……いや、そうなんだけど……)
生ビールで遠足お疲れ乾杯に、まずは当然これ!
名古屋の手羽先唐揚げ好きには、共に土着の『風来坊』派と『山ちゃん』派がいますが、後者が必ず口にするのは、
「風来坊のは手羽先ではなく、手羽中だよな……」
まあ、何であろうと美味しければいいので、部位だけでなく、タレに特徴のある『風来坊』の元祖手羽先唐揚と山ちゃん『幻の手羽先』は、調理法も味もまったく違います。
『山ちゃん』で手羽先を食べるのはおそらく、コロナ前の現役サラリーマン時代以来でしょうか……。
表題写真も『幻の手羽先』にすべきところですが、絶妙に脂ののった馬刺しがあまりに美味かったので……
高校2年の春に熊本を旅して以来、馬刺しは大好物です。
翌日のライブで狭い店の中で同級生の女性観客と密接するなあ……と思ったけれど、構わずニンニクでいただきました!
紙製ランチョンマットにも、お皿にも、『山ちゃん(創業者の山本重雄さん)》のイラストが描かれています。
我々と同年代の山ちゃんは、1981年に24歳で第1号店を開業し、チェーン店を増やしていきました。
ところが2016年、解離性大動脈瘤のため。59歳の若さで急逝されました。自分の仕事人生ともほぼ重なっており、その訃報に衝撃を受けたのを憶えています。
あまり飲み過ぎても、また、遅くなっても、翌日のコンサートに影響するといけないので、既に遠足昼食時に生中、そしてカブトビールを飲んだこの日は、生中とハイボールぐらいで切り上げました。
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鳥山明さんもほぼ同年代です。
『Dr. スランプ』は、
「まったく新しい!」
と人生で感じた作品のひとつです。
同年代の人が亡くなると、
「今のうちにやるべきことをやらねば(酒ばっかり飲んでる場合じゃない)!」
と思うのですが……
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