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あえて言う。自分の夢のために、会社を買うものではない、と。

こんばんは。社会起業家/中小企業診断士の浜俊壱(shun1.hama)です。
このnoteでは、
「社会起業家/中小企業診断士っていいですね。」

「どうやったら独立できるんですか?」
「どうやったら経営は上手くできるんですか?」
「何をどういう風に考えているんですか?」

と、よく聞かれることを
自分の人生の棚卸し日々考えていることの言語化を通してお伝えしていきます。

毎日noteを書き続けて、今日で137日目。
今日は久しぶりに1日OFF。日頃できなかった色んなことを片付けられてスッキリ。
はじめましての方はこちらもご覧ください↓↓

さて、本日のテーマは「あえて言う。自分の夢のために、会社を買うなものではない、と。」です。早速書いていきたいと思います。

個人でも会社を気軽に買える時代

M&Aというと、会社同士の事業買収というイメージがありますが、最近は個人でも数百万円単位〜で会社を購入できるようになっています。

小規模M&Aというものです。

テレビ東京系列のガイアの夜明けで、今日、特集が組まれていました。
その話によると、売り手と買い手を結びつけるマッチングサイトも15社程度あるらしいです。

そして、実際に小規模M&Aをしたという3人に200日密着した結果のドキュメントが放送されています。

会社を買収した理由は三者三様のようです。

「子どもとの時間を確保したい。」
「雇われるのは嫌だった。」
「なりたい自分になるために。」

それを見て、あえて言います。
「会社経営をなんか甘く見ていないでしょうか?」と。
加えて、「自分の夢のためには会社を買うものではない。」と。

この放送を見て、きっと多くの人が私もチャレンジしてみたいと思う人が増えるでよう。

チャレンジをしたいと思う人が増える、それ自体は良いことだと思います。けれど、本当に一歩踏み出す前によく考えた方が良い。

売り主には何かしらの売る理由があります。
表向きは、
「田舎に帰らないといけなくなった」
「大病を患い、この先長く続けることは難しくなった」
という最もらしい理由を聞くことになるでしょう。

もちろん、それがまっとうな理由で、後継者がいれば事業継承できるどころか事業拡大に繋がるということもあるはずです。

でも、もう一度あえて言います。
「その理由が本当に売り主が事業を売る理由のか、ということをあなたは見抜けるのか?」と。

「その売り手側の企業の決算書を正しく判断できるのか?」と。

これがクリアできないようなら、クリアできるようになる努力をすることをオススメします。

これらをクリアしてから、チャレンジを始めても決して遅くない、そう思うんです。

あなたの意欲と今まで大事に蓄えてきた貯金をムダにしないように。

長年の夢だったという飲食店を始めて、半年も経たずに「こんなはずではなかった」と涙ながらに事業撤退していく人を、私は何人も見てきました。

どうせ、他の人が始めた事業を買い取るのであれば、しっかりと事業が継続できるという確信を持ってやりませんか?

あなたには、まだやるべきことが残っていませんか?

会社経営は自分の欲を満たすことが目的ではない。

会社が事業継続をする上で、必要なことは何でしょうか?

それは顧客創造です。社員と顧客がいないと何も始まりません。そうしないと事業継続に必要な資金がショートしてしまいます。

もちろん夢や大義は必要です。
だが、夢や大義だけで事業継続を行うことは、相当の覚悟と難しさが必要だということも事実です。

会社経営をすると、経営者になることはできます。
経営者になると自分の好きなように何でもできるように思っている方も多いようですが、特に事業立ち上げ期の実態はその逆です。

事業を軌道に載せるために全てを犠牲にするくらいの覚悟が必要です。
時間も自分の時間なんてありません。どうやったらお客さんが喜んでくれるか。どうやったら社員がやりがいを持って働いてもらえるか。どうやったら、毎月黒字収益にできるか。どうやったら、キャッシャを回していけるか・・。

考え始めたらきりがないくらいの色んなことを考え、実行し、改善していかないと、赤字経営が続くことになるでしょう。

特に、このコロナ渦の外部環境であれな尚更です。今までの計画は通用しません。最悪のシナリオ想定も以前より、長期的に考えることも必要です。

小規模M&Aに限らず、安易にスタートするのは避けた方が良い

ここまで言いたい放題言ってきました。

これを読んででも、事業をやってみたい、という人を私は止めません。
もし悩む人がいたらコメント頂いたりtwitterでもfacebookでも個別にご連絡ください。

誰も、成功するかどうかは分かりません。
けれど、失敗しそうなポイントを潰すことはできます。

私の父も、50歳を過ぎて、ある人の事業を買取り、経営者となりました。
勝算があったからということですが、それでも、黒字達成には2年を要しています。

今では、会社経営も8期目に突入し、事業規模も拡大しコロナ禍であっても経営は安定しています。

そんな後ろ姿を見ているからこそ、やりたい事業をやること、雇われることが嫌だから起業する、ということを止めません。

私も、やりたいことがあったから、というよりも、チャレンジする人生を生きたかったからという理由で起業し、今に至ります。

ですので、起業をしたい。やりたいことを実現したい、という人に対して、ものすごく共感できます。

ですが、この小規模M&Aに限らず、安易にスタートするのは避けた方が良い、ということを、あえて声を大にして伝えておきます。

このnoteを見て頂いた方の中で、一人でも有意義なチャレンジに繋がれば嬉しく思います。

・・ということで、今日はここまでです!最後まで読んで下さりありがとうございました(^^)

明日も皆さんにとって、良い一日となりますように!!

まとめ

・小規模M&Aで個人でも会社を買えるようになった。
・自分の夢のためには会社を買うものではない。
・あなたには、まだやるべきことが残っていませんか?
・小規模M&Aに限らず、安易にスタートするのは避けた方が良い。
・もし、迷うのであれば、個別にご連絡ください。

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