見出し画像

お風呂の鏡を掃除することは、私が私を大切にしていることの証である

私の毎日の習慣はお風呂から出たらお風呂の中の鏡を掃除すること。
これは友人がやっているのを見て、取り入れた習慣だ。

ある金曜日の夜、私たちは明日は休みだという解放感の中でお酒を飲んでいた。そして、そのまま友人宅で飲み続け、私は気持ちよく眠りについた。

朝、シャワーを浴びさせてもらい、洗面所で身支度を整える。そんな私を気にもせず、一本の掃除用具を取り出す友人。
何をするのかと思いきや、その取り出したT型の水切りワイパーで鏡についた水滴を落としたのだった。

思わず
「何してるの?」と尋ねると、「掃除」と一言。
私は驚いて
「もしかして、お風呂を使ったあと、毎回そうしてるの?」と聞くと
すごく当たり前の顔をして
「そうだよ。じゃないと鏡が汚れるじゃない」と返された。

確かに、友人宅のお風呂の鏡はピカピカだった。
私といえば、お風呂の鏡を掃除するのは週末にお風呂掃除をしっかりする時くらい。普段は水滴がついたまま放置していた。
放置していると、確かにだんだん鏡が曇ってくる。でも、まあ、そんなものかと思っていたのだ。

友人は「毎日その度に綺麗にしておけば、掃除が楽でしょ」と簡単に言う。
確かにそうだけれど、その一手間ができないから、みんな色々なところが汚れるわけだ。特に、お風呂の鏡なんてかなり放置する人も多いはず。年末の大掃除で1年分の汚れを落とすという人だっているかもしれない。

友人の習慣に感心しながら、自分にはできそうもない、そうも思った。

が、しかし……。
私はその日の夜、自宅のお風呂からでて、洗面所に立って振り向いた。
鏡についている水滴が気になる。
試しに自宅にあったT型水切りワイパーで鏡の水滴をとってみた。
うん、綺麗になった。なんだか気持ちがいい。

次の日、お風呂に入ると鏡はピカピカだ。いつもならなんとなく水滴の跡が残っているのに、まったくその影もない。
私はその日も、水切りワイパーを使う。

こうしているうちに、毎日の鏡掃除は習慣になり、かれこれこの習慣を身につけて1年になる。

1日の終わり、お風呂は1番のリラックスタイム。
そんな時に汚れた鏡とご対面なんて、今はもう考えられない。

私は毎日、明日の私がリラックスできるように、明日の私のために鏡を綺麗にしているのだ。今の私は明日の私のことを大切にしている、そう思える。

自分のことを大切に思う、大切に扱うということは、その瞬間、瞬間に色々な準備をしたり手立てをすることなのかもしれない。その瞬間にできることを一生懸命することなのかもしれない。
その瞬間の行動が、次の私の行動や気持ちに影響するのだから。

今この瞬間に向き合うことがどれだけ大切なことなのかを、お風呂の鏡を掃除することが気づかせてくれたのかもしれない。











この記事が参加している募集

習慣にしていること

この経験に学べ

サポートしてくださると嬉しいです! noteで有料記事を購入して、学んでいきたいと思います!