よくある質問「業界は絞ったほうがいいの?」
就職活動をしている学生さんと面談をして、よくいただくご相談として、「業界を絞れていなくて…」というご相談をいただきます。
でも、実は今の時期に業界を適切に絞れている学生の方が、実は少数派なんですよ。
今回は、「業界を絞る」ことについてお話していきたいと思います。
●業界を絞る理由
そもそも、業界を絞る理由はなぜなのでしょうか?
競合他社と見比べがしやすい、業界研究がしやすい等が一般的には挙げられます。
特定の業界に絞り込むことで、効率的に就活しようということですね。
確かに、日本の業界は140以上にも分けられると言われています。
そんなに多くの業界研究をしていくとなると、気が遠くなりますよね!
絞ることで、負担を軽くするということもできますが、デメリットもあります。
まずは、選択肢が減ってしまいます。希望業界のみを見て、その他の就活の軸も検討していくと、どうしても選択肢が減っていってしまいます。
そもそも、皆さんは絞り込む前、140以上の業界を知っていましたか?
なんとなく自分の知っている業界の中から、更に絞り込むとなると、もったいないと思いませんか?
「そもそも知らないうちから絞り込む事はできない」と考えて、就活の初期には様々な業界を見て回るということも大切です。
また、「他業界を通して志望先への理解が深まる機会を逃している」ということもデメリットとして挙げられます。
他の業界を見るからこそ、希望業界を魅力的に感じることができるということもありそうですよね!
反対に、「実は思っていた業界とは違うな」と現実的に比較検討できる場合もあります。
特定の業界だけに絞ってしまっているとどうしても視野が狭くなってしまいます。
比較するからこそ、わかることもありそうですね。
●業界を絞ることは必須?
ここからは、タイトルにもなっている「業界は絞った方がいいのか?」ということについてお話していきます。
結論から言うと、私は業界を絞る必要はないと考えています!
「え?いいの?」と思った方も多いのではないでしょうか。
正しく言うと、必ずしも業界を絞ることができるわけではないということなんです。
というのも、就活の軸によっては業界を絞ることができないからなんです。
例えば、就活の軸が「自分の作った商品が人々の手に届き笑顔になる」ということであれば、ものづくりの業界に絞ることが出来そうですよね。更に、食を通して笑顔を届けたいということであれば食品メーカーに絞ることができますね。
では、「自己成長」ということが重視の方はどうでしょうか?
自己成長ができる、業界…
一概には言えないというのが正直なところですよね。
他にも、「挑戦」「福利厚生」なども業界を絞ることができる軸にはならなさそうですね。
つまり、就活の軸によっては業界単位ではなく企業単位でみていく必要があります。
同じ業界でも、社風や研修制度、福利厚生などは様々なので業界を絞ることは難しいです。
また、業種よりも職種で絞る場合があります。
例えば、食品メーカーでも、営業、商品開発、総務、生産スタッフそれぞれ全く業務内容が違います。
「食品メーカーでなにがしたいのか」を考えると、実は別の業界でも、同じくらいの魅力的な仕事が見つかるかもしれません。
●最後に
業界を絞ることでのメリットはもちろんありますが、軸によってはデメリットの方が大きくなってしまうということがお分かりいただけたでしょうか。
まずは、少しでも興味を持ったところは受けてみる!
全く見たことがない業界にも視野を広げてみる!
ということを意識してみてはいかがですか?
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