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「今年の抱負」が苦手です。1年はいつからはじまるの?

今年の春、小学1年生になる三女から、先日こんなことを言われました。

「1年っていつから始まるの?」

というのも、幼稚園の送り迎えの時、少しずつ寒さが和らいできていて、
「もうすぐ春だねえ。冬も終わるねえ」「じゃあ、春の次って何だろう…」
四季を体感として覚えた彼女。季節がぐるぐる回り続けることについて会話をしていたのが背景で、冒頭の質問をしてくれました。

「ああ、なんて可愛くて、良い質問なんだろう」と思った私。

みなさんはどう答えるでしょうか?

日本企業の多く、それから学校の始業式が4月であるため「4月からだよ。」という答えもあるでしょうし、やはり王道の「1月だよ。」もあり得るでしょう。

私は今、11社の外資系企業の日本法人とお仕事しておりますが、皆、期初はバラバラです。12月、1月、2月、それ以外。色々なケースがありますよね。
旧暦では日本では2月の立春がスタートだったと聞きます。「春夏秋冬」というように春が始まりというのは何となくしっくりくるのも分かる一方で、どの季節にもその季節だから咲く花があります。つまりは答えはないのでは。

娘に対する私の答えは「いつでもいいよ」でした。
「今がスタートだと思えば、いつでもそのタイミング」
という趣旨の答えをしました。

ややカッコをつけて?「スタートと思った日がその日だよ」とセリフ調に言ってみたら隣にいた妻は「その手の回答する人、たとえ友達だったとしても寒気がするわ」と吐き捨てたわけですが。。

それはさておき、本当にそう思っていますし、いつでもスタートできるというのは大事なんじゃないかなと思っています。

なので(ロジックの飛躍はありますが)、1月1日におみくじを引くこともしませんし、「1年の抱負」みたいなものも立てないようにしています(私も20~30代前半までは立てていた記憶があります。そのルーチンがフィットする方もたくさんおられるし、色々な狙いもあるものなので「1年の抱負」全然否定しません。今の私には合わないだけです)。

立てた目標は1年かけないで実現したいものもあるし、逆にもっと長いスパンで実現したいものもあります。そもそも「どうありたいか/生きたいか(行動基準的なもの)」はコロコロ変わらず「信条」に近いものになっています。

私の上司から学んだ言葉にこんなものがあります。
世界No.1コーチと言われている方の言葉です。

「人は1年でできることを過大評価しすぎる。そして10年でできることを過小評価しすぎる」
アンソニー・ロビンス

子供の頃は心身の成長スピードも速く、目に見えてできることがどんどん変わっていきますし、環境もそれこそ年次単位で変わるので、1年ごとの目標設定もフィットしやすい気がします。

3人娘の子育てをしていて「子供に負けずに成長したい」とは私も良く思いましたし、思っていますが、それでも一定の成熟と共に同様の変化を求め続けると、ちょっと疲れちゃうかなと思っています。

実は、「1年の計」みたいな目標設定を頑張り過ぎちゃうと(結果的に沢山並べすぎる、あるいは1年では難しいことも含めてしまうことが増えてしまう)、ああ、今年もこれもできなかった。。とプレッシャーになってしまって自己肯定感下がるという側面もあるのかな、なんて思っています。1年でできるであろうことは本当にフォーカスする必要があるのでしょうね。目標達成したら次の1月を待たずに次の目標立てたら良い(必要あらば。休むのも良し)。

できることはすぐに着手してみる。仕事もプライベートも。
簡単には実現できないことで、やりたいことを、時間をかけてじっくり取り組む。
そして簡単に折れないように頑張る笑。という心構えも良いのかな、なんて思っています。

ということで「1年」の区切りを意識しなくなってきたお話でした。

ただし、四季の移り変わりは大好きで、生きる活力であり、安らぎの根源でもあると感じます。ぐるぐる回り続ける季節と共に、ぐるぐる螺旋階段を登るように少しずつ成長したいものです。

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