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パニック障害に挑む!

こんばんは、頭痛治療家のしゅういちです。
今日は『パニック障害』をテーマにお話します。「パニック障害って、そもそも治るの?」って思う方が多いと思います。
今、僕が治療してるパニック障害の患者さんに出会って、パニック障害に対しての価値観が変わりました。諦める必要性は無いと教えてくれました。
もし今、パニック障害から起きる多彩な症状に困っている方は、是非見て下さい。
ヒントが隠れているはずです。

▼パニック障害は多彩

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半月程前に、当院に来られた女性の方です。
(60代、笑顔が素敵な方です)
「頭痛、首周りの凝りがヒドイ!」を訴えて、当院に来られました。お話を詳しく聞いていると、30代で仕事をしている時にパニック障害を発症。
かなり症状が酷かったらしく、通勤電車の時、パニック症状が出ると頻脈になり、息はゼーゼー。ひと溜まりも無いので、途中下車。通勤に、数十分で着く所を1時間掛けて行ったりする事もありました。

しかも、パニック症状は色んな事がきっかけで起きます。「寒さ」が1つのトリガーになってるらしく、鼻から冷たい冷気が入ってくると、鳥肌が立ち、居ても立っても居られなくなる。

今回初めて、パニック障害の方の生の声をお聞きしました。こんなに過酷な試練を、毎日乗り越えて生きて来たんだと、心苦しくなりました。

「今は、症状どうなんですか?」と聞くと、「今は、ほとんど改善しました。でも、今回の肩凝り・頭痛は名残りかもしれません。」とお話してくれました。

彼女の頭痛・肩凝りを取ってあげる為にも、昔、彼女がどうやってパニック障害を乗り越えてきたのか。知る事で、明確な治療方針が立てられると考えました。

今からお話するのは、生活に大きく支障をきたしていたパニック症状を、彼女がどうやって乗り越えてきたのかお話します。


▼私はこうやって乗り越えた!

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結論

❶パニック発作が起きやすい、環境・状態を知る
❷段階を踏んで、症状に慣れていく事

❶について、彼女は自分のパニック発作が出やすくなる環境・状態を知っていました。具体的には、電車通勤とカラダの冷えです。
まず、自分のパニック発作がどの状況で出やすいのか把握する事が必須です。

❷について、発作に対してどんな対策を打つかです。
彼女のパニック症状は、急に動悸が走り、息がゼーゼーする。症状です。
予兆があるらしく、パニック発作が出る前は感覚で分かるらしいです。予兆を感じた瞬間、彼女はある行動を毎回とります。


それは、『イヤホンで音楽を聴くこと』


そうする事で、注意が音楽に向くので、パニック発作は収まるらしいです。(注意の転換)

それが成功したら、次は刺激量を減らしていく。

具体的には、『イヤホンの音量を小さくする』刺激量を小さくしても、パニック発作は収まるのか、検証します。次に、『イヤホンで音楽を聴く』以外の方法が無いか模索する。

こうやって、パニック発作を抑える手数が増えて、最低限の注意転換(イヤホンの音量小)が出来ると、症状に慣れていくらしいです。

これを繰り返し行っていく中で、パニック発作を乗り越えた!とお話してくれました。試行錯誤の末、乗り越えられた事に感心しました。


▼今の頭痛・肩凝り、どうやって乗り越える?

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彼女の治療は今日で2回目でした。前回行った治療は、呼吸訓練(リラックス・自律神経の安定)、背骨の柔軟性UPです。
しかし、前回治療後、良くはなりましたが、治療効果が続かなかったんです...。
「改善したものの数日で戻ってしまった。昨日、映画を見に行った時、カラダが硬直したまま座ってました。一度力が入ると抜けなくなるの」と訴えてくれました。

形を変えて、まだパニック障害の名残りがあると感じました。


そこで僕が考えた治療方針は、
→ご自身で身体のリラックス方法を確立する事
❶呼吸法の獲得 ❷手のひらを広げる❸腰骨の動きを出す
この3つを提案しました。順にご説明します。


▼究極のリラックス法

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❶呼吸法の獲得
彼女は普段から呼吸が浅いです。深呼吸をした時、胸のふくらみが悪いです。つまり、新鮮な酸素がしっかり肺に取り込めてない。呼吸が浅いと、『交感神経:戦いの神経』が作動します。リラックスとは、真逆の状態になってしまいます。
→日常で胸式呼吸(胸に空気が入る)を意識する事

❷手のひらを広げる
「緊張してる時に、自分の手見た事あります?」ギュッと握ってるんです。逆にリラックスしてる時は、手のひらがフワッと広がっています。彼女は、親指の付け根の筋肉(母指球筋)がガチガチに固まっていました。これでは、フワッと広げられるワケが無いです。
→親指の付け根をマッサージ・手のひらをフワッと広げる

❸腰骨の動きを出す
「副交感神経:リラックスの神経がどこから出てるか知ってますか?」正解は、腰骨です。
腰骨が硬いと、副交感神経は緊張します。つまり、身体は緊張してしまいます。彼女の場合、腰骨・周りの筋肉はガチガチでした。
→座ってる時に、骨盤を立てる・寝かせる


❶❷❸を指導しました。こうやって、自分自身でリラックス法を獲得する事が、彼女の頭痛・肩凝りを改善させる方法です。

アナタのパニック障害は、違うカタチで症状が出てるかもしれません。しかし、原理・原則は同じです。今回のお話をヒントに、ご自身の症状に向き合ってみて下さい。

以上です!ありがとうございました(^^)

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