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ベストパフォーマンスを引き出すために!~競技やイベントでの調整/ケアについて~【手技道コラムNo.91】(再掲)

2016.1.17掲載


明けましておめでとうございます。

手技道の多治見です。

本年も皆様のお役に立てるよう、施術もコラムも日々の作務も、誠心誠意込めて行っていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いします。

さて、今週頭の成人式の日に弊院スタッフ内田の紹介により、空手の大会の施術ボランティアに行って参りました。

内田は長年空手を修め、師範の資格を持つほどの熟練者です。

さて、この空手大会は、小学生の部が中心でしたが、大人の部も有り、保護者や関係者含め沢山の方が来場されていました。

手技道ように用意された場所も、会場正面の来院しやすい場所をご用意してくださったので、多くの方が施術を受けに来てくださり終日大変盛況でした。

これまで院長も力士の方の施術、サッカー少年のも、歌手の方、ダンスの方など、

本番直前に施術をすることで実際のパフォーマンスをフルに発揮したり、

その後の怪我の予防とケアを行ってきました。

今回はそういった、実際に大会などのイベントなどの本番に赴き、

施術をすることのご紹介をさせていただきたいと思います。

ちなみに大会のあった成人式ですが、発祥は1946年の埼玉県で、戦後の消沈した若者を激励するために始めた青年祭が元とのことで、意外に歴史新しい習慣です。

◯手技道で行うこと
運動に関する大会等の場面では、選手専属のトレーナーや整体師などが、怪我した方や担当しているとイメージされる方が多いかもしれません。

手技道でもこれから出場される選手にそのパフォーマンスを上げることを目的に施術を行うことがあります。

また、怪我した場合でも、骨折や捻挫、打撲等も状態によっては、

すぐに施術を行うことで、その後の治りが大きく変わる場合もあります。

◯競技選手の調整
これから出場する方には、次のようなことに気をつけて施術を行います。

1.固くなっている関節可動域の拡大

2.原遺障害によって動かなくなっている筋膜の解除

3.麻痺傾向にある筋肉筋膜の活性

今回、これから出場される選手で、蹴り技が得意、股関節の可動域を上げたいという方がいらっしゃいました。

触れさせて頂いた所、股関節だけではなく、骨盤全体及び足全体の拘縮が影響していました。

これらを解除することで、足の振り上げが良くなり、実際に試合で飛び膝蹴りで技アリをとり、何と優勝することが出来たとご報告に来てくださいました。

直前に施術をするとき注意したのが、筋膜を緩めすぎないことです。

運動選手などの場合で、これからすぐの試合がある場合は、あまり緩めすぎてしまうと力が抜けすぎて、本来のパフォーマンスを出しにくくなってしまいますが、適度に緩めることで、過緊張して固くなった筋肉を緩めて瞬発力を引き出す効果もあります。

その為、出場選手ゆっくり時間をかけて十分にストレッチを行うことが一番(プロは1時間以上行う方も居ます)ですが、時間のない中では難しい場合もあります。

もし選手のご家族の方で、お子さんや、ご本人のケアをしたいと思っている方は、次のことに注意しながら、マッサージを行ってみてください。

1.強く押しすぎると筋肉が疲れるので、優しく行う。

2.本番直前に筋肉を緩ませすぎると、本番で力が入りにくい場合もあるので、直前に長時間は行わない。

それ以外にも、神経系(交感神経、副交感神経)の調整を行うことで、疲労等により鈍くなっている感覚を回復させ、試合に集中出来るようにする場合などがあります。

◯怪我をした場合の原遺障害
どんなに注意をしていても、怪我等の不慮の事故は起きてしまいます。

怪我をした場合一番怖いのが、その後の原遺障害についてです。早急な対応により、その後の治りも全く変わってきます。

・原遺障害の種類

1.打撲性の原遺障害

2.捻挫、骨折、肉離れ等の原遺障害

基本的に打撲等の急性症状の場合は、大変優しい強さでの施術を行います。

痛い時に患部をやさしく撫でることをイメージして下さい。

これらは内出血など細胞壊死を抑制する効果を目的に行います。

その他にも直接患部を施術できない場合は、周囲を治療することで治りを早くする方法もあります。

こういった怪我は、ご家族等でもケアできる場合も有りますが、状態によってはすぐにでも本格的な治療を行ったほうが良い場合もありますので、その際はすぐにご連絡下さいませ。

手技道というと、実際に来院されて、痛い強い治療を行うというイメージが強くありますが、刺激量をコントロールすることで、大変優しい治療も行えますので、

今回のように、試合直前にコンディションを整えることなどにも対応しております。

ただ、通常来院される場合は、慢性的な症状で、筋膜も強く拘縮している場合が多く、痛い施術を行った方が、回復が早い傾向にあるのも事実です。

今回の記事を読んで頂き、もしうちの大会にも来て欲しい、こんなケアはどうすればいいの?といったご要望やご質問がございましたら、いつでもご遠慮無くご連絡くださいませ。



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