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何を求め、求められるのか

今年最初のnoteで、自分の身の丈にあったサービスの使い方をしなきゃな、と書いたのでまずは行動。

マシュマロというサービスから退会しました。
匿名でメッセージを送ったりもらえたりするサービスで、ネガティブな言葉をはじくAIが優秀なのですが、そもそもメッセージをもらう事がなかったからです。

私のツイッターフォロワーさんは古い友人を除き「沢村が流してくるRTが面白いのでフォローをしている」方がほとんど、体感七割くらいです。
私もそうした目的でフォローしている方がいますし、ジャンル等での接点がないなら話を投げかける必要性がないよね……と、ふんぎりがつきました。
趣味特化アカウントなんか二十人もフォロワーいなかったのに、どうして設置しようと思ったんだい、と今は冷静に自分にツッコミができます。

尋ね、尋ねられるというサービスは何年かに一回、ブームが来ますね。
サービス終了してしまったザ・インタビューズも使っていました。結果は、お察しで。

その後に生まれたAsk.fmアカウントも保持していますが、完全に開店休業中です。
質問がこない人のために、生成された一般的なクエスチョンから好きに選んで回答するシステムがありますが、それを利用するのもどことない寂しさがあります。

「色んな人からの質問に答える」というアクションを「許される」のは一部の著名人やフォロワーの多い人だけ。
そんなふうにも受け取れるヒエラルキーの可視化は、合わない人にはとことん合いません。身の丈にそぐわないサービスに依存すると、メンタルを病んでしまいかねないのが怖い所。

しかしながら、Webサービスの「SNS」を使う以上、他のSNS利用者との交流はデフォルトで組み込まれているのが常、と言っても過言ではありません。
ここ「note」も「記事を公開する」事が主目的である以上、書いた記事を誰かに読んでもらう事が目的の一つになります。
(もちろん、備忘録的に書き連ねて他者の反応に全く返さない、という使い方もあり)

さらに上位の到達点として、スキをもらう・コメントをもらう・フォローしてもらう・有料記事を買ってもらうといったものがnoteにはあります。
それを実現できるように、noteではこのようなアドバイスもヘルプセンターに載っています。

私はこれらをほぼクリアしていますが、それでもフォロワー数やスキ数でいえば、まだまだです。
「ちゃんとやっているのに、思ったように読んでもらえないのは、私自身が魅力のない駄目な人間だからだ」
と感じてしまう悪循環だけは、とにかく避けたいものです。

SNSや繋がること主体の時代を考える時、いつもヘンリー・ダーガーという作家を思い出します。
一九七三年四月に八十一歳で没するまで、半世紀以上もの間、誰に作品を見せることもなくたった一人で作品を描き続けたという稀に見る活動履歴のアーティストです。
現代の人々にとって「五十年間誰とも交流せず生活する」という状況は、全く想像出来ないし、大多数の人にとって「自分には無理だ」と思えるものではないでしょうか。
友人との話の中でヘンリー・ダーガーの存在を知った時は絶句したというか、「事実は小説よりも奇なり」を目の当たりにした、と思ったものです。

ただし、ヘンリー・ダーガーが孤独で寂しい人だった、と私は結論付けたいわけではありません。
生い立ちや知的障害があったことも独特な環境形成に影響したかもしれませんが、人との交流で余計な干渉を受けなかった分、彼が独創的な創作に没頭できたとも言えるかもしれないからです。

こうした独特な人生を歩んだ人がいた事。彼の生きた時代と今とではコミュニケーションにあまりにも大きな差があること。
ならば、今の自分はどれだけの関わり合いの中にあって、どれが快適で、何に困っているのだろう、という考えの一助になればと思い、ヘンリー・ダーガーを紹介させていただきました。

誰とでも繋がれる時代。けれど、繋がっていても思うようには満たされない時代なのかもしれません。
その中で、己が何を求めているのか。評価されたいことは何か。
目的を実現するために必要なものは、人は、環境はどんなものなのか。
どう動いたら、思い描く理想のポジションを手に入れられるのか。
段階的に細かく見極め、立ち回る習慣を定着させるのが必要だと感じています。

……と記事を書いている一方で、趣味について好きなようにツイートするためのツイッター鍵アカウントにはフォロー申請がぽんぽん飛んでくる、現実のアンバランスさ。
プロフィールに「ジャンル関係ない方はお断りする場合があります」って書いてあるのに、「起業のための第一歩」だの「よりキモチいい体の関係になるため」だのいう所からフォローが!
そういうとこやぞ! と内心思いつつ申請却下していた沢村脩でした。

トップ画像はFree.Stocker様からお借りしました。

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