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オススメしたいステキマガジン

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スキのストリームに埋もれさせるにはもったいない、沢村の備忘録的マガジン。読んで「これはためになる~」「はぁーええ話や…」と感じた記事をまとめさせていただいています。
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2021年10月の記事一覧

いなくなった、あの人のこと

今年の3月ごろ、足を運ぶのにダントツで気が重い場所は、役所だった。 母が感染性心内膜炎というやばい病気で入院。 祖母の物忘れが急加速し、介護認定。 ダウン症の弟と祖母が一緒になるとトム&ジェリーからユーモアを抜いたような様相になることが増えたので、弟のグループホーム入居。 十年も精神病院で過ごしていた祖父が亡くなったので、相続。 わたしが東京から神戸へ出戻ることになったので、引っ越し。 一気に押し寄せてきたので、事あるごとにわたしは役所に行っていた。クエストを進行

Wi SPA事件を振り返る:法律、警察、メディア、そしてフェミニスト…誰も女性達を守らなかった

海外同様、日本のTwitterでも連日トランスジェンダーとの軋轢を憂慮する女性達とLGBTアライ達の論戦が繰り広げられている。最近、この傍目には無間地獄のようなテンプレコピペ合戦に「Wi SPA事件」が降って湧いた。事件を時系列で振り返り総括するとともに日本のジェンダー界隈の反応も併せて紹介したい。 まず簡潔にまとめるとWi SPA事件とは: LAにある韓国式スパ施設に訪れた女性が女性エリアにて男性器を露出した人物に遭遇→驚いて受付スタッフとやり取り→その内容がネットで大

ヤギ

僕は高校生の頃から数年間メガホームセンターという区分のホームセンターで働いていた。「メガ」は敷地面積が関係するらしいのだが詳しくは知らない。メガという言葉に恥じない大きなホームセンターであった。工作室など変わった設備もあった。その大きな建物の一角に設置されたペットコーナーでも一風変わった鳥や爬虫類など様々な動物が扱われていたが、その中でも一際異質な雰囲気を醸し出していた動物がいた。ヤギ、もう少し詳細に書くと「ミニヤギ」である。 ある土曜日の昼下がり、ヤギが脱走した。 ヤギ

「自分でやった方が早い病」を克服したい

メンバーが出したアウトプットの細部に手を加え、自分で仕上げてしまうことがある。また、時間がないからと答えだけ指示して仕事を片付けてしまうこともある。 その場しのぎの策としてはいいのかもしれないけど、長期的には考え方やプロセスを教えることが大切だとわかっている。日々業務に切迫するマネージャーは「短期的な成果」と「長期的な成果」の両方を追い求めなければならないジレンマにある。 「任せるより自分でやった方が楽だ」そう思っていた自分も、1人の力ではどうにも解決できない壁にぶちあた

おれと人生とパニック症

 初めて発作を起こしたのは小学2年生の夏休みだった。その日は学校の隣にある公民館で小学生対象の「マフィン教室」が開かれていて、おれはそのマフィン教室の参加メンバーだった。朝早く起きて、エプロンと三角巾をリュックに、ドキドキとワクワクを胸にしまって家を出る。トボトボ、テクテク、ウィーン。小学校にはない自動ドアが開いて中へと入る。しかしなぜか、公民館の調理室に入るとすぐにイヤな感じがした。どんどん自分の脈が早くなるのがわかる。興奮や期待からくるドキドキとはまた違う。しばらくすると

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チビちゃんはオス?メス?(2歳10ヶ月)

最悪のタイミングで入院して気づいた仕事より大切なこと

「来週出張?とんでもない。今すぐ入院してください」 2021年10月6日、腹痛で病院に行ったらこう言われました。翌週に東京ビッグサイトでの大切な展示会を控えていた最悪のタイミングでした。 3年目でようやく見えた勝ち筋こんにちは。福岡県の水門メーカー後継ぎムスコ、乗富鉄工所の乘冨賢蔵です。発注が減りつつある水門事業の穴を埋める新規事業として、3年ほど前から鉄工所職人の技術と発想を生かした自社ブランド立上を目指した"ノリノリプロジェクト"という活動をやってきました。 老舗企

気軽な「ほしい物リスト」公開の文化は日本だけかもしれない?(2021年10月時点情報)

■はじめに※この記事は2021年10月時点での聞き取り情報をまとめたものです。  イラストレーターさん等がAmazonの「ほしい物リスト」を公開し、誕生日などにファンの人がリストのものを購入してプレゼントするという贈り物文化が、日本のインターネット上のイラストコミュニティに存在します。  これらと同様の「ほしい物リスト」の文化や風習は、海外のネット上のイラストコミュニティにも存在するのでしょうか、というご質問を頂きましたので、ちょっと海外の友人に尋ねてみました。結論から言う

張る前に拾う

にしのし 『からくりサーカス』は本当にいい漫画です。燃えポイントはいくつもあって、とうてい語りきれませんが、いただいたお手紙を読んで思いだしたことがひとつあって、 「第1話で出てきたとある表現が、最終話できちんとまた出てくる」 のが熱いんですよ。 で、ここで、「うわあ~~伏線回収~~鳥肌~~~」というリアクションをするのはまあいいとして、『からくりサーカス』には、どこか、伏線という言葉が似合わない部分がある気がしています。 周到に伏線を張っている、というよりは、「第1話

amphibianが作りたいのは「キャラ」でも「物語」でもなく「物語が生まれる仕組み」だったのではないか、という話

amphibianです。 読み手の皆様、あなたは物語の「何」が好きで読んでいますか? 書き手の皆様、あなたは物語の「何」にこだわって書いていますか? 多数派は「キャラ」「関係性」「シチュエーション」あたりだと思うんですよ。 これらは物語と向き合うと最前面に出てくるものだし、抽出しやすいし、「自分の身に置き換えて楽しむ」遊びにおける3大要素ともいうべきもので、二次創作でよく見る「SS」なんかはこの3つの組み合わせでできてるようにも思われます。 この視点からいえば、この3つ

ニチアサの話がしたい vol,62

■今週のリバイス・ヒロミさん変身成功おめでとう!! 見出しの通りである。ヒロミさん変身成功おめでとう!!!!仮面ライダーデモンズかっっっこよかっっったぁああああ〜〜〜〜〜ッッ!!!!  蜘蛛の糸が張り巡らされたようなアシンメトリーなスーツに、毒々しい真紅と赤を基調としたカラーリング、そして特徴的な蜘蛛の6つ目がマスク全体を囲むかたちで付いており、それが順々にぼうっと青白く点灯していくシーンは一輝じゃなくても「マジか!!ヒロミさんカッケえーーー!!」と叫びたくなる、爆イケなク

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リモートワークが絶望的に捗る生産性最高なデスク環境をDIYなしで作った話

MacBook Proにケーブルを1本差し込むだけで完ぺきなワークスペースができあがる、というコンセプトで執筆した以前の記事は、想像を大きく越えて広く読まれました。著者冥利に尽きます。有り難し。 その後、大いなる変化が人類を襲いました。私も例外ではなく、オフィス通勤からリモートワークとなり打ち合わせの大半はオンラインへ移行。適応すべくデスク環境も基本理念は残したまま更新してきました。 試行錯誤の果てに満足度の高い環境へアップデートできたので、再びnoteにまとめて公開した

-絵の添削をしてもらった話- 1016-1024

 添削を受けたときの話をします。  今回は自分のための覚書きという面が強いです。  添削サービス sessa で以前 キいち(https://sessa.me/@ki_ichi5123)さん に添削していただいたのですが、その時のことを書きます。(掲載許可を頂いております) 経緯 この時の課題として『自分の足りない技術については何となく理解していて、勉強する方法も何となくわかっているものの、画力というだけでなく自分の絵が持つ魅力のようなものを伸ばしたい、が、赤を入れてほし

創作キャラのフィギュアをオーダーメイドで作ってもらいました

創作キャラのフィギュアをオーダーメイドで作ってもらいました。 こんにちは。衝動を発現するのは『創作オタクが突然クリエイティブな衝動に苛まれた時に使えるしおり』以来になります。今回はフィギュアの製作を依頼させていただいた際の、レポート記事になります。 ▼ フィギュアを作ってもらおう(依頼編) エモーショナルデザイン様: 公式ホームページ 今回依頼させていただいたのはエモーショナルデザイン様です。 2019年にサイトを覗いた際にはオーダーストップ中で、その際記載して