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食べたくない。

入院直後は、美味しいって完食していたご飯。

徐々に食べられなくなっていった。

同じような味付け、水煮に近い野菜たち、薄いすまし汁

それもあるが

どうやら、身体が浮腫んでくると
あまり空腹を感じなくなるらしい。
昼食に食べたご飯が、夕食時になってもずっと残っている感覚。夜中になっても、延々と胃のあたりまで食べたものが溜まっている気がする。

自分の場合は手足に浮腫みが出ず、お腹周りが張ってくる事がよくあったので、消化器系(胃や腸など)も浮腫んで、本来の動きをしていなかったのかもしれない。

特にアレルギー反応が出てから、ICUにいた時は、体調も絶不調だったので食事は本当に億劫だった。
食事が運ばれてきたら、食器の蓋を開けて、10~20分ほどじっと眺めて、主菜・副菜を1~2口食べて、デザートだけ全部食べる。それが毎日続いた。
無理に食べようとすると、嘔吐反射が出てしまう。
それに堪えていると、疲れてもう食事どころではない。
食事の乗った昇降テーブルを、目の届かないところに寄せて、すぐ横になる。

今までの人生で一番、食事が嫌いな時期だった。

<続く>

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