ラストマイル(ネタバレ)
公開 2024年
監督 塚原あゆ子
出演 満島ひかり
岡田将生
ディーン・フジオカ
大倉孝二
酒向芳
宇野祥平
安藤玉恵
丸山智己
火野正平
阿部サダヲ
石原さとみ
綾野剛
星野源 他
TVドラマ「アンナチュラル」と「MIU404」と同じ世界で起きた爆破テロサスペンス映画。ドラマ両方未見でしたけどNetflixで全部観てから映画館行きました。なかなか胸熱でした。
脚本と監督は先のドラマと同じ野木亜紀子氏&塚原あゆ子氏。野木亜紀子氏の作品は結構好き。けもなれとかけもなれとかけもなれとか。あ、けもなれしか好きじゃないです。他にも逃げ恥とか重版出来!とか話題作結構書いてますね。観てないんですこれが…観ようかな…
タイトルの「ラストマイル」とは別名ラストワンマイル、物流の最後の区間、つまり配達員がお客に荷物を届ける区間のことを言うらしいです。
↓以下ネタバレ↓
忙しい人のためのあらすじ(ネタバレ)
俗世でいうAmazon的な世界的通販会社デイリーファストで働く舟渡エレナ。彼女が西武蔵野の物流センターに責任者として着任した途端、同センターから出荷された配達物が爆破し死傷者を出すという事件が発生。物流センター社員の梨本孔とともに対応にあたるが、アメリカ本社やら警察やら配送業者やら消費者やらで四面楚歌状態。犯人はセンターで自殺を図った社員の恋人ではないかってことでアンナチュラルとMIU404ががんばった結果、最後は配達員のおかげで被害を抑えられたとさ。
忙しい人のための感想
・ドラマ出演者の登場が熱い(特にMIU404のBGM)
・倫也!?
・配達員親子がいい味出してた
概要
今回は映画館で観て記憶が徐々に消えてってるため覚えてる範囲で断片的に書いていきます。ネタバレしてますからね。ご注意くださいね。
1ダースの爆弾
俗世でいうところのAmazon的な世界的通販サイト・デイリーファスト。ブラックフライデー前夜、このデイリーファスト略してデリファスから届けられた荷物が爆発するという事件が起きる。被害者は黒焦げ。
この荷物の出荷元であるデイリーファスト西武蔵野ロジスティクスセンター(倉庫的なところ、略してLC)にやってきた新しいセンター長・舟渡エレナ(満島ひかり)は、マネージャーである梨本孔(岡田将生)とともに、着任早々この爆破事件の対応に追われることになる。
最初の爆発で届けられた品物がデリフォンというオリジナルスマホだったため、スマホに爆弾が仕掛けられている…?スマホを頼んだだけなのに…?ということで、わざわざ出荷を止めて一個一個調べたが、皆目見当違いだった。なぜならスマホ以外が爆発する事件が起きたから。アロマランプとかアロマランプとか。あとアロマランプとか(他は覚えてない)。
探しようがないと思っていたら偶然、ブラックフライデーの偽CMを発見。動画内で登場したハッシュタグを検索すると、微笑みの爆弾1ダースの爆弾というSNS(ツブッター?)の投稿が。
山崎佑
「ファーファファーファーファーファー♪」というあのBGMとともに、警視庁第4機動捜査隊の伊吹藍(綾野剛)と志摩一未(星野源)@MIU404が、偽CM制作を業者に発注した人物の家へ赴く。
が、誰もいない。部屋の中にあったIDから、その人物はデリファスの元社員・山崎佑(中村倫也)であることがわかった。そして、5年前重傷を負い入院、そして今も意識不明であると。ちなみに読みはやまさき。濁らない方の山崎だ。
伊吹が持ち前の野生の勘で、山崎佑の部屋がきゅるんとしてた=女の気配を感じたというので調べてみたところ、エレベーターの防犯カメラに住民でない女性が映っていた。
事件の捜査にあたる毛利忠治(大倉孝二)@アンナチュラルと刈谷貴教(酒向芳)@MIU404は、山崎佑についてエレナたちに尋ねるが、知らないし聞いたこともないという。社員データベースにも彼のデータはなかった。
だってエレナが削除したんだから。
2.7m/sm→0
デリファスに来る前、日本の悪いところを煮詰めたような会社でホワイトハッカーをしていた孔は、システムログを調べ山崎佑のデータを消したのがエレナであることを突き止める。刑事に見せられた防犯カメラの女性はエレナで、恋人だった山崎佑の弔い合戦のために事件を起こしたのだと推理し、エレナを問い詰める。
いやいや何を言うてはりまんの孔はん…そんなことよりゲームでもして遊ぼか、とデリファスで買った「焼き鳥四目並べ」なるクソゲーっぽいやつの封に手をかけた瞬間カチッという音が鳴り、有能すぎるエレナはこれが爆弾であることを確信。手を離すと爆発するタイプのやーつだ。
爆弾のスイッチに手を置いたまま死を半分覚悟したエレナは、ここへ来た経緯を話し始める。
彼女は福岡のセンターから来たことになっていたが本当は違う。エレナが働いていたのはアメリカ本社だ。さらに、防犯カメラの女性にも一度会っていた。彼女はまさに山崎佑の恋人で、5年前にセンターの4階から飛び降りた彼の件でアメリカまで直談判に来た。エレナは協力を求められたが自分には関係ないと断った。そして、そのあと自分の仕事で色々あって不眠症になって休職して復帰後の仕事が、これ。異動は本社の指示で、山﨑佑のデータを消したのも「そうした方がいい」と仄めかされていたからだ。やれやれって感じではある。
なんだかんだで爆弾は有能な処理班が処理した。
こんな序盤で死ぬわけがない。アンナチュラルの2話でミコトと六郎君が死にかけた時も同じことを思いました。主人公が死にかけるシーンを序盤に持ってくるの好きなんかな。
死にかけたついでに、孔はあることを思い出す。意味はわからないが絶対に消さないようにと歴代社員に申し送りがされていたという、社員用ロッカーの謎の落書きだ。
2.7m/s→0
70g
ロッカーの扉に書かれた文字を見たエレナは、2.7m/sがベルトコンベアの速さで、70gが耐荷重であると即座に気付く(早い)。
0(ゼロ)…?
このロッカーの持ち主が山崎佑だったとしたら?
羊急便
デリファスから出荷される荷物を配送する羊急便の関東局局長・八木竜平(阿部サダヲ)は、「特定の荷物の配送をキャンセル」「X線検査を行ってから配達」等、エレナの半ば無茶な要求に従う他なかった。利益の半分以上を賄うデリファスの契約を失えばそれは会社にとって致命的な損失になるからだ。
運送会社を営む佐野親子(火野正平、宇野祥平)は、一個配達して150円(たしか)という衝撃的な単価で羊急便と契約している。息子の亘は日ノ本電機という家電メーカーに勤めていたが、耐火性にこだわった結果コストがかさみ、安価でそれなりのものを作る同業社に負け会社は倒産。運送一筋の父親のもとで見習いとして働き始めた。
人々はネットで気軽かつ安価で買い物ができるが、その皺寄せを食うのは誰あろう配達員たち。賃金は安く叩かれ、常に人手不足。荷物も受け取ってもらえるとは限らない。こんな時代だし居留守を使う人だっている。大変な職業ですね本当…。
配達員には高齢者も多く、荷物の管理を古くからの慣習であるFAXで行っていた。そのため医療便の配送が遅れ、東央医大の研修医・六郎君(窪田正孝)がガチ困り。手術1時間前なのに荷物が届いてなくてヤバいとかって。え、てかそれは単に発注ミスなんじゃないのと思ったけど、消費期限的なものがあるのかな。あるんだろうなきっと。
UDIにも在庫余ってないですかって連絡したりして。「ウチ病院じゃないし(笑)」って三澄さん(石原さとみ)@アンナチュラルも。(笑)じゃないよ。
本社は補充要員をよこさないし、配達員の賃金も安い。元は配達員だった八木はついにブチギレて社長を一喝。理不尽にもほどがある!
エレナたちはまだ未発送だった医療便をバイク便を使って輸送。そのドライバーの中にアンナチュラル7話「殺人遊戯」に登場した高校生・白井君(望月歩)の姿が。パラレルワールドでは推理小説オタクになって作家の名前で呼ばれて寝てる間に焼き殺されたりしてたけど、立派になって。母さん嬉しい。
筧まりか
山﨑佑は、稼働率を維持するためには激務を強いることも厭わない会社の体制を、吹き抜けになったセンターの最上階から1階のベルトコンベアめがけて飛び降り、稼働を強制的に止めることで変えようとした(ロッカーに書かれたゼロは、稼働率ゼロ?)。しかし現在は日本支部統括部長で、当時西武蔵野LCのセンター長だった五十嵐道元(ディーン・フジオカ)は、そっと彼の体をコンベアから下ろし、何事もなかったかのように再稼働させたのだった。
事故から数日は意識のあったという山崎が「馬鹿なことをした」と呟いているのを、六郎君が聞いている。彼の命を賭けた行動は無に帰してしまった。
エレナたちが導き出した犯人の手口はこうである。
予めデリファスで購入しておいた商品に爆弾を仕掛け、物流代行サービスを使い出品。そして納品された商品の管理用のバーコードを剥がし通常の商品に紛れ込ませる。こうすることでデリファス直販の商品と見分けがつかなくなり、データ上でも商品の出所をごまかすことができる。つまり犯人は倉庫内で商品のバーコードを剥がせた人物。そう、派遣スタッフの中にいる!(何千人といる!!ドン!!)
うまいこと検索してこいつじゃね?というスタッフの購入履歴を調べてみると、アロマランプやらアロマランプやらアロマランプやらが出てきたので、間違いなくこいつが犯人だとなったのが、筧まりか(仁村紗和)という人物。彼女の購入品を元に、残った爆弾が仕掛けられた商品を有能な処理班が処理していく。
しかし最後の1つの商品には爆弾が仕掛けられておらず、そういえば、筧まりかに爆弾を売った宮崎吐夢が「一個だけうまく起動しないかもしれない爆弾がある」とかなんとか言ってたので、なーんだじゃあ11個しかなかったんじゃん爆弾。よかったね。
デイリーファストと羊急便の行く末
筧まりかが仕掛けた爆弾の中には、すでに出荷されていたものもあった。処理班の分析によると入れ物のアレがアレで、封を開けなくても中の液体がいい感じに混ざったら爆発する可能性があるという。つまり落としたりして強い衝撃が加わるとドカン。というか現に集配所で爆発して佐野父ブチギレ。幸い誰も重傷を負った気配はなかった(なんでや)。
もうどうにもこうにも手が回らなすぎるってことですでに諦めムードの八木は、アイコスを燻らせ黄昏ていた。そんな理不尽にもほどがある!の元に、今まで電話で指示を受けていた相手であるエレナの姿が。意外と若かったな、と八木。意外と仕事できそう、とエレナ。「どうせ俺はもう終わりだ」とこぼす八木に、「じゃあ辞めましょう!みんなで!」とエレナは言う。
場面は変わって今度は、呑気にジムでランニングマシンの五十嵐の元に現れたエレナ。
今回の騒動をすべて自分の責任だと認めた上で、配達員たちがストライキを起こした動画を見せ、
そういうわけでセンター閉めました。会社都合なので賃金は発生します。すごい損害ですね。他の配送会社に頼む?いいえできません。他の大手も羊急便に協力しデイリーファーストには手を貸さないと言っています。これがその念書。これじゃあ日本支部責任者のあなたは試合終了ですね。どうします?
最初の死体
その頃、やっと最初の犠牲者の死体がアンナチュラル勢の元へ運び込まれる。この世に影だけとなった死体の身元は40代のおっさんのはずだったが、ミコトたちによる解剖の結果、死体は若い女性のものだったことが判明。
若い女性って、そりゃもう筧まりかに決まってる。筧まりかの歯形と黒焦げ死体の歯形を照合したところ、一致が確認できた。
爆弾が仕掛けれた商品はいずれもセール品で、特設サイトで告知がされていたものだった。だから筧まりかは事前に商品を買うことができたし、爆弾を仕掛けても売れなければ意味がない。でも最初のデリフォンだけは、事前に買うことができない特別な商品だ。彼女はこの里中というおっさんの戸籍を買い、アパートを借り、身元を完璧に偽るため目の前にガスを充満させ、デリファスの荷物が届いた直後に爆弾を目の前で起爆させることで、黒焦げになった死体を作ったのだ。中堂さん(井浦新)@アンナチュラルも「大した根性だ」と太鼓判である。ミコトさんは「そんな根性ならいらないよ」とマジレス。そんなドラマのワンシーンみたいに。
ちょ待てよ…宮崎吐夢が言ってたうまく起動しないかもしれない1つの爆弾を筧まりかが使ったのなら、爆弾はやっぱり12個。すでに爆発したのと処理したのが11個。
もう1個ある。でも商品はもう全部調べたから…残る可能性は、
・・・・・・・・・・・
すでに配達された商品ッ!
松本家
物語の序盤からちょいちょいあったある家族の描写。
母親と娘二人。上の子は高校生くらいで、下はまだ幼い。両親は離婚していて、母親は働きに出ている。
親としての不甲斐なさを感じる母。
娘たちは最近コソコソと何かしているみたい。もしかして父親に会っているのだろうか。
どうやら何かが届くのを待っているようだ。父親に何か買ってもらったの?いやいやそれなら私に言ってくれればいいのに。そんなに私頼りない?いや自分で買ったよ、ほしいものがあったからと娘たち。だから私に言ってくれれば…
誕生日だから!お母さんの!
え…
ほっこり。
いやほっこりじゃない。ほっこりだけどほっこりじゃない。
それ爆弾ですから!
エレナたちは購入履歴を調べ、松本家に電話をかける。
荷物を配達したのは佐野親子で、序盤で配達ボックスに入れたものだった。佐野父は配達したことを覚えていて、すぐその住所に向かうことができた。不在票に気づいた家族が荷物を取り出し、部屋に戻りドアを閉める寸前、佐野息子が無理やりドアを引き開けようとする。何のこっちゃわからない松本母は必死に抵抗。当然だ。ひいき目に見ても不審者である。エレナからの電話には下の子が出た。お母さんに代わってー!
佐野息子はついに部屋に入り、デリファスの箱をゲット。しかしもみくちゃになっているうちにそこそこの衝撃が加わり、爆発待ったなし。咄嗟に脱衣所に逃げ込んだ佐野息子は、そこにあったあるものに気づく。ドラム式洗濯機だ。その中に箱を放り込んで扉を閉める。次の瞬間大きな衝撃音とともに爆弾が爆発。しかし洗濯機は、ほとんど無事(ただし洗濯はできない)。
洗濯機の前面には大きなHINOMOTOのロゴ。
「いい製品使ってますね」と佐野息子。日ノ本電気の家電は耐火性に優れているのだ。
エレナたちのその後
当然と言えば当然だがエレナはデリファスをクビになった。日本への異動を指示したアメリカ本社の上司サラとの会話の中で、筧まりかの訴えは本社にもあったはずで、今回のような危険があると知りながら自分をここへ寄越したんでしょうと指摘。「爆弾はまだある」と捨て台詞を残しパソコンを閉じる。
五十嵐は西武蔵野LCへ左遷。そして次のセンター長は孔だという。
最後は爆弾でないお母さんのプレゼントをちゃんと届けたあと事情聴取を待つパトカーの中で爆睡するエレナと、これからどうすればいいんだ…って感じで例の落書きを眺める孔で映画はエンド。
爆破事件まとめ(多分時系列順)
5年前、デイリーファスト西武蔵野LCで社員として働いていた山崎佑(中村倫也)が過酷な労働環境を変えるためセンター最上階から1階のベルトコンベアに向かって身投げ。直前に自身のロッカーに2.7m/s 70g 0という落書きを残す
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一時的にコンベアは止まったが当時のセンター長だった五十嵐道元(ディーン・フジオカ)によって何事もなく処理され、環境は何も変わらず
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山崎は一命をとりとめたがまもなく昏睡状態に。意識を失う前病院の医師だった久部六郎(窪田正孝@アンナチュラル)に「馬鹿なことをした」と漏らす
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山崎の恋人筧まりか(仁村紗和)はこのことを本社まで行って訴えた。その際本社勤務だった舟渡エレナ(満島ひかり)にも接触していたが協力を断られる
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舟渡エレナが仕事の重圧で不眠症になり、休職
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事件の2年前、筧まりかが派遣スタッフとして西武蔵野LCで働き始める
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筧まりかが宮崎吐夢から爆弾を12個購入。そのうち1つは起動時に不具合があるかもしれないと吐夢から聞く
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偽CMを山崎佑の住所で発注。SNSで1ダースの爆弾をプレゼントとつぶやく
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ブラックフライデー前に事前告知されていたデリファスのセール商品を筧まりかが購入。その品物に爆弾を仕掛け物流代行サービスを使い出品
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派遣スタッフとして倉庫に行き管理用のバーコードを剥がす(デリファス直販商品と見分けがつかなくなる)
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筧まりかがデリフォンを買う
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ブラックフライデー前夜、筧まりかが里中という男の戸籍を使って借りたアパートにデリフォンが届く。不具合のあった爆弾を使い筧まりかが自殺。死体は黒焦げになり身元は里中だと誤認される
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舟渡エレナの休職が明け西武蔵野LCにセンター長として赴任。爆破事件の捜査で毛利(大倉孝二)と刈谷(酒向芳)がやってくる。エレナとマネージャーである梨本孔(岡田将生)が対応にあたる
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第2、第3の爆破事件が起こる
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MIU404勢とエレナたちががんばって筧まりかまでたどり着く
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残った爆弾を処理
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アンナチュラル勢が黒焦げ死体は里中でなく筧まりかであると突き止める
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最後の爆弾がすでに配達済であることに気付く
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配達員の佐野親子と日ノ本電機の洗濯機のおかげで爆発の被害はほぼゼロ
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五十嵐は西武蔵野LCに左遷、孔はセンター長に
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舟渡エレナがパトカーの中で爆睡
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Fin
感想
胸熱でした。
や、アンナチュラルとMIU404当時全然見てなかった勢ですけど。直前に一気見しました。何で人は創作の世界が繋がっていることに興奮するんでしょうか。その昔、いや、かなり昔、土曜9時のドラマの最終回で次クールの主人公がちょっと出てくるみたいなくだりあったけど、あれ思い出すよね。
例のBGMで機捜の二人が出てきた時まじで鳥肌立ったし、今回も伊吹の野性の勘役に立った。中堂さんの「クソ」もまた聞けた。白井君(エラリィ)も勝俣君(MIU404のイタズラ通報グループの一人だった子)も元気そう。言うことなし。
お話はというとミステリーとかスリラーっていうよりも問題提起色が強くて、主に労働環境の理不尽さとか難儀さとかに対しての「それってどうなん?」な映画でした。
そのへんの、娯楽映画っぽい大枠に問題提起入れる野木さんの脚本のうまさとかはもう…いまさら言いませんけども。あ、面倒くさいとかじゃないですよもちろん。
いやそれよりも、ドラマキャストの再登場よりも熱かったのは、佐野親子の存在。
運送一筋の運送会社社長・佐野昭を火野正平、勤めていた電機会社が倒産し見習いとして父のもとで働き始めた息子を亘を宇野祥平が演じてます。
登場時はモブキャラチックだったのに、最終的にはなくてはならない存在だったの最高。昭は配達した荷物のひとつひとつをちゃんと覚えていたから、亘は休憩時間はちゃんと取ると言いつつ、トラブルが起きれば自分の危険を顧みず駆けつける。最後の爆弾の被害を最小限に抑えられたのは、二人が仕事に対してそれぞれの真摯さでに向き合い続けていたからだったと。
感慨深い。
まあ現実がそううまくいくかというとそうじゃないけど、ストライキの結果も配達単価が20円やそこら申し訳程度に上がっただけだったけど、それでもいろんな方面に救いのある話だった。
最後の日ノ本電機の伏線回収、マジで感動したなあ。あれ一番かっこいい「いい製品使ってますね」だったな。
どう考えても落下防止の網は物流倉庫にした時点(なんかの倉庫をそのまま使ってるとか言ってた)で設置すべきだったとか、最初の犠牲者だけが黒焦げなのを警察は疑問に思わなかったのかとか、配送遅延が起きたくらいで手術ができなくなるくらい備品が足りない病院はいかがなものかとか、そもそもいち派遣スタッフがそんなうまく全部の管理シール剥がしにいけたのかとか…まあ結構ありますけどね。あれれ~?おかしいぞ~なことは。まあ誤差ってことで。
しかし改めて書くとキャストが素晴らしいな。
満島ひかりは当然よかったし岡田将生ってイケメンなのに演技がくどくなくてよい。阿部サダヲは安定感あって役もピッタリ。
あれ?そういえば九重(水上恒司)がいなかったな…
…
……
榛村大和がいるじゃないか!!!
こえぇ~
追記
そういえば書き忘れてたんですけど主題歌めちゃくちゃよかった。
米津玄師って壊れたものの再生みたいなん書くのうまいよな〜
タイトルの『がらくた』も、MIU404の菅田将暉の呼び名の一つトラッシュ=がらくたと繋がってる感じがいいよね。追記終わり。