見出し画像

大学受験の思い出と教訓

1月13日金曜日、外苑前から渋谷方面へ国道246号線を自転車で滑走中。

”あ、もうすぐ青学見えるな。懐かしいな。”

青学に特別な思い出はないのだが、入試は2学部ほど受けた覚えがある。
茶色のビル、正門からの銀杏並木、そしてその奥の巨大なツリーが見えた。
懐かしい高校時代に思いを馳せて正門の前をゆっくり自転車を漕いでいたら
正門にこう書いてあった。

”令和5年度 大学入学共通テスト試験会場”

今日は金曜日。明日から土日で共通テストか。
僕が入試を受けたときには”センター試験”という名前だったので、あんまりその名に馴染みはないが、いずれにしても1月中旬に行われる日本最大規模の試験だ。
なにがセンター試験と違い、名前が変わった経緯も分かっていないが
調べてみたら、
”思考力、判断力、表現力等をより重視した出題形式”になっているらしい。

”ふーん、なるほど 受験生たち頑張ってくれたまえ”

自分が大学入試を受けていた頃を思い出す。
7,8年前になるが、あの頃ほど苦労して、辛かった時期はないのではないか。
毎日勉強漬け、1日12時間勉強、夏までの基礎徹底、それからの過去問演習、模試、成績との闘い…
過去問の点数が悪すぎて、感情的になって、過去問のコピーをビリビリに破り捨てたり、塾帰り家までゆっくり帰り公園で物思いにふけったり、気が負けて勉強しない日があったり、色々あった。
あの頃、1日でも勉強しない日があると、”周りと差をつけられる、この自分が怠惰である状態の間、他の人達は弱点箇所を克服してる”という気になり(実際そうである)、勉強をしないということが現実逃避とはならなかった。
むしろ、勉強に夢中になることの方が現実逃避だったと思う。
入試のために勉強しているのに、矛盾はしているが勉強している間だけは後のことを考えず目の前のことに集中出来た。
高3の夏くらいまでは、やればやるほど結果が出るから、その努力や学びに楽しさがあった。
(夏から本気出すとかも言ってた笑)
周囲の人もピリピリし始める10月くらいから、その努力は不安を打ち消すものでしかなかった。
残り日数が近づけば近づくほど、不安と緊張で圧し潰される。
そんな日々だった。

それで始まったセンター試験。
科目は7科目、2日間の試験。
試験会場は茨城県の筑波大学。受験を共にする友人たちとバスで向かった。
“センター試験は基礎問題が多数だし、過去問解いたけど8-9割は取れるだろう。ま、余裕かな。終わったらラーメン行こうぜ”という自分達の雰囲気。
直前の緊張を誤魔化すためにそういう事を言い合っていたと思う。
1科目が終わるたびにトイレや廊下に集合し、答えの確認、口頭での次の科目の対策。直前に必死で机で勉強しても大幅に成績が伸びることはないので、休み時間は気軽に休んでいた。

センター試験終了。
微かな記憶だが、その友人たちと駅ナカのフードコートで何かを食しながら、大手予備校の解答速報を待つ。
センター試験は全てマークシート形式なので、自己採点用に問題文にも自分の答えを書いておくのが基本。(マークシート記入ミスを防ぐためでもあるか)
解答速報が出る。
答え合わせをしていく。
自分の結果は期待以上のものだった。
すぐ親と塾に電話した。
センター試験とはいえ、本番で結果を出せたことが何より嬉しかった。

しかし、第一志望は某国立大学。
(国立受験はセンター試験の結果で足切りがある)
世界史の長文論述、英語の英文和訳など難問だらけ。
過去問は古本屋で赤本を探して10年分以上は受けたと思う。
1次試験(センター)は安全圏だったが、2次試験の過去問で僕が1番見ていたのはその年の”最低合格点”である笑
越したり、越さなかったり。
本番は越さなかった。

そんな大学受験の思い出の一端だが、大学受験で学んだ教訓が思いつくといくつかある。
まず、
“身の丈にあったことをする”
背伸びして物事に取り組んでも土台(基礎)がなってないなら、上手くいかない。
目標が高いなら踏むべきステップを段階的に踏んで取り組むことが大事。

2つ目は、
”努力は報われることもあるが、運もある でも無駄な努力はない”
なにか一生懸命努力しても、物事が上手くいかないことはある。
むしろその方が多い。
僕の大学入試は”結果だけ”で見れば滑り止めの大学に進学したので失敗だった。
でも、あの頃の努力が人間的にも、精神的にも自分を成長させてくれた。
だから無駄な努力はない

大きく思いつくだけでは、この2つかな。

大学入試時期のおかげで、良いことを思い出したので
もう少し色々努力しようと思う。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?