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少子化対策考えてみた

少子化対策にのみフォーカスしていいのか?

 出生率を上げるための政策  
 -子育て支援策の充実(保育所の増設、育児休業制度の改善など)  
 -出産に関する経済的支援(出産手当、子育て手当など)  
 -労働環境の改善(長時間労働の是正、柔軟な働き方の導入など)

といったことが代表例なのではないか。もちろん子供の教育にかかる費用への支援もあると思う。
 確かに、これまで以上に支援が充実していくことは大切。

 海外でも、スウェーデンやフランスなど、幅広い子育て支援策や出産に関する経済的支援策を実施し成功しているとして例に挙げられる。

しかし、支援の財源は?成果が出るまで時間がかかるといった中で、少子化対策だけにフォーカスするのが良いのか。日本は人口減少に直面しており、人口政策の一環、構成人口のあり方の変革を通じた支援含めた政策の一環で少子化を考えないといけないのではないかと思う。

人口政策の一環での少子化対策

 日本の人口、とりわけ日本の生産年齢人口は、15歳から64歳までの人口を指します。この年齢層は、経済的な活動に従事することが可能な年齢層とされている。この人口が2020年比で2030年には約7%減少する。
 64歳までとしている生産年齢人口そのものが実態に即しているのか?と疑問を持つ。

 また、人口そのものを増やすことで、経済全体の成長を支えパイを大きくすることも忘れてはいけない。外国人労働者の受け入れ策 としての技能実習生や留学生の受け入れも一つの策であると思う。シンガポールやカナダなどは、移民政策を通じて人口増加を図っている。

仮に70歳まで生産年齢人口を伸ばすことはいけないだろうか?
この提案の利点としては、

  1. 生産年齢人口の拡大:70歳までを生産年齢人口に含めることで、労働力不足を解消するための人口が増えることが期待される。

  2. 社会保障制度の改善:生産年齢人口の拡大によって、社会保障制度の財源が増加し、持続可能な社会保障制度を維持することができる。

  3. 高齢者の社会参加の促進:高齢者が社会的に活躍することによって、社会参加度が向上し、高齢者の孤立や社会的排除の防止につながる。

この提案には、以下のような課題も存在する。

  1. 高齢者の健康問題:高齢者の身体的・精神的な問題が生産性に影響を与えることがあるため、高齢者を生産年齢人口に含めることによる健康リスクが懸念される。

  2. 労働環境の整備:高齢者の労働環境を整備する必要がある。具体的には、高齢者向けの職場環境の改善や、働き方の柔軟化が必要。

  3. 競争力の低下:高齢者の労働力が必ずしも若年層に比べて競争力が高くない場合があるため、生産性の低下が懸念される。

課題はあるが、これまでと異なり解決につながる施策もあるのではないか?

生産性向上・学びなおし・貢献のあり方

生産性の向上

  1. 技術革新の促進:技術の進歩により、生産性が向上することが期待されます。例えば、AIやロボット技術を活用した自動化や、デジタル化による生産管理の改善。

  2. 労働環境の改善:長時間労働や過重労働の是正、柔軟な働き方の導入など、労働環境の改善によって、労働者のモチベーションや生産性を向上させることができる。

  3. 産業構造の転換:新興産業や成長分野への転換など、産業構造の変革によって、生産性を向上させることができる。

特に、1.2は進んできている。そうした意味では、労働環境の整備についての課題は解消していくかもしれない。

学びなおし

教育・研修の強化:労働者のスキルアップや資格取得を支援することで、生産性を向上させることができます。特に、ITやデジタル技術などの分野においては、労働者のスキルアップが必須である。こうした学びなおしを公的に支援することは、持続的な国の成長と自身の充実のためにも必要だと思う。

また、高齢者と言われる方が、培った知見を活かした人口移住促進策も支援することで地方の活性化にもつながるのではないか。地方創生策の充実(地方自治体による就職支援や住宅支援など)もあるし、地方と都市の格差解消(高速道路や鉄道などの交通インフラの整備)により、より簡単に移住しやすくなる。もちろん地方の空き家の活用もあるのではないか。

貢献のあり方

 20代までは学びの期間⇒40代までは第一次社会での貢献期間⇒学びなおしとともに60代までは第2次社会での貢献期間として捉え、70代までは、再度学びなおし、これまでの知見を活かしての行政サービスの支援の業務についたりするのもあるのではないか。

高齢者が持つ豊富な経験や知識を生かし、行政サービスの改善や運営に貢献することができる。また、高齢者が行政に関わることで、社会参加度が高まり、高齢者の孤立や社会的排除の防止につながると考えられるし、健康寿命を延ばすことにもなる。

人生設計100年時代の中での人生設計を再構築する過程での少子化対策ができれば、財源問題だけでなく健康年齢の拡張と充実した人生を送ることにもなると思う。


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