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アメリカで1日あたり2,000人も行方不明となっている子どもたちは、いったいどこへ行っているのか?

大国・アメリカは、誘拐大国でもあると言われています。行方がわからなくなっている子どもたちは、毎日毎日2,000人もいると言われています。
離婚した元パートナーに連れ去られるケースも少なくありません。一説によると9割とも言われますが、もちろん、そればかりではありません。日本では、誘拐と言うと「営利目的」が想起されますが、アメリカでは、それはあまりないようです。では、それ以外の子どもたちは、いったいどこへ行っているのでしょうか?

アメリカでは、小学生の間は子どもがひとりで外出することはできません。

そのため、公園などのおおやけの場に小学生くらいの子どもが保護者なしでいるところを見つかると、即刻通報されて児童虐待や育児放棄と見なされ、子どもが保護される事態となります。

日本で暮らしていると、ひとりで近所の公園に遊びに行ったり、そこで友だちと合流して遊んだり、おこづかいでお菓子を買ったり、親におつかいに行かせられたり、そんなことは日常のごくありふれた光景ですが、アメリカでは、これらすべてが「非常識なこと」「ありえないこと」となります(テレビの「はじめてのおつかい」なんて、とんでもないですね)。

子どもづれでスーパーなどに訪れたとき、目を離したすきにはぐれてしまったりしてもかなりの大ごとになるので注意が必要です。見失った親が警察や児童相談所の取り調べを受けることになります。
アメリカの児童相談所の権限はたいへん強く、日本の比ではありません。親の意向など完全無視で子どもを保護し、子どもの安全が確認されるまでは決して返してはくれなくなります。
アメリカの小学生は、保護者が学校まで送り迎えするか、もしくはスクールバスのバス停まで送り迎えをする必要があり、日本でよく見かける駅でのこんな光景は、アメリカでは絶対にありえないと言っていいでしょう。

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多くは「人身売買」(人身取引)の犠牲に…。

「人身売買」(人身取引)とは、「弱い立場にある人を搾取する」ことです。ここで言う「弱い立場にある人」とは、子どもたちや女性が対象とされる場合が大半です。
人身売買の目的は、強制労働や性的搾取に利用される場合が圧倒的に多いとされていますが、ほかにも、偽装結婚、強制結婚、ポルノ制作、臓器売買などを目的としたケースもあります。
アメリカやヨーロッパに限らず、地域差はあれど、世界中でこうした現状が指摘されています。

強制労働
強制労働には、「家庭内労働」と「家庭外労働」があります。「家庭内労働」は、家事や子守り・子育てなどを主に担当し、家業として行われている農業なども手伝います。
貧しい国の多くは、小さな子どもたちが教育を受ける権利が保障されていないことがあります。その理由として人身取引によって売られた先で、教育を受けられないまま家庭内労働に従事させられることが背景にあります。自分の子どもに教育を受けさせる代わりに、貧しい国の小さな子どもを働かせる家庭もあるわけです。

児童売春・強制結婚
働き手の男たちのために、という名目で「売春」「結婚の斡旋」などが大きな利益を生むビジネスになっている場合があります。
人身取引によって強制的に売春宿で働くことを強要。もし反抗的な態度をとった場合は、店主から暴力を受けることもあります。
こうした悲惨な現状から逃れられず、仕事を強制され、病気を発症した場合には、商品価値がなくなったとして簡単に切り捨てられることも少なくありません。知らない男性と強制的に結婚させられ、性的搾取の対象となり暴力で従わされることもあります。

臓器売買
臓器移植が必要な人たちは世界中にいます。大切な人を助けたいという思いから、多くの人が大金を出して臓器の購入を希望します。
こうした臓器売買を「ビジネス」として、多額の利益を生み出す組織があると聞きます。人身売買で手に入れた人間の臓器を摘出する例も少なくありません。
そのほかにも、生活があまりにも苦しいことから子どもの臓器を提供してお金に代えるケースも増加しています。

unicefはじめ、支援団体はたくさんあります。解決の方向へ少しでも世界が動いていけるよう、願ってやみません。


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