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病院無縁の健康認知症80代の家族が入院時に感じたこと ~母骨折入院記④

面会はオンライン面会だそうだ。オンライン面会というのは、病院の小会議室から病室につないでもらってSkypeで面会するのだ。救急病棟でも対応していただけるが、面会者用の小会議室の空きのためか一週間近く後でないと予約が取れない。

母は普段家から出ることがなく、家族としか接触がなく、周囲は白内障で見えづらい、さっき言ったことも忘れてしまうのに、正常な人間でも不安な状況をどう過ごしているのだろう。主治医の先生からニュートラルな事実として、昨日今日、私の名前を始終呼び、夜中も混乱して病棟の看護師さんの対応が大変な状況が淡々と語られる。こういう80代90代の患者が病院に多いそうだ…。

本当に看護師さんたちは人間が出来ていて、入院している限りは自分たちの受け持ちということで、入院用品を持っていって状況を聞いても、これっぽっちも対応が大変だとは言われない。こんなにコロナで医療事情が厳しいときなのに、看護師さんは私との会話から、母がどういう人なのか理解し合った対応をしようとじっくり話を聞いてくれ、その姿勢がうれしかった。

ただ、入院前の書類に、「錯乱した場合は、拘束もある」という誓約書を書かされたのは、胸が痛んだ。でも混乱して錯乱して手に負えなくて、拘束されても仕方がないこともあるだろうと思ったが、それでも気になった。

お医者さんとの話で、退院の見通しが立たないのに、退院後はリハビリ的な病院に転院するのか、老人ホームに入居するのか、自宅介護するのかという話まででてきた。今まで通りに回復して帰ってくるんじゃないのか、もしかしてこれが節目になって老人ホーム行きということになるのだろうか?

治療方針への希望を聞かれたので、体力があるので、負担の多い手術をするより可能な部分は自然治癒に任せたいこと。認知力の低下が、回復に悪影響を及ぼすと思われるので、急性な症状が収まれば自宅環境を整えて早く自宅介護したい旨を伝えた。

お世話になった病院のいいところは、消化器や整形外科など関連する他科の先生ともいい連携で治療を検討していただいている印象を受けたこと。縦割りじゃないのだ!

あと意外だったのは、救急士さんや看護師さんに再々杖をつかってないのですか?薬はのんでないのですか?と聞かれたこと。全くそんなの縁がない。アトピーだけだ。老人ってそんなに薬漬けなの?

こんなにいろいろ書いたけど、ここまではまだなんと本人がケガした当日と翌日の話。それだけ、私にとっては衝撃が多く、情報が多く、いろいろ考えさせられる濃密な2日だった。

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