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コロナと教育者の疲弊

講師業は夏休みに入り、生徒の顔を直接見れないのは少し寂しいような気もしていました。美容師・カメラマンのジョウホウです。
週明けには講師業も再開するのでまた生徒たちに合うのが楽しみです。

ただ先日ニュースを見ていて、義務教育課程の中学校の教職者が電話でインタビューを受けていた。

休み時間や放課後に通常業務以外の仕事、「消毒作業」が入ることで疲弊してきているというものだった。
学校中の消毒作業はもちろん、休み時間ごとに生徒たちは手を洗うのだがその監視までしているらしい。
実質教師は休み時間無しになっているそうだ。

その方は今年度で退職することを決め、学校側にも既に申告しているらしい。

僕も講師ではあるが教育者としてちょっと思うところがあったので書かせてもらう

「生徒のためなら仕方ない」

こんな言葉を教師はよく使っているのではないだろうか。
このワンフレーズで全て片付けてしまってはいないだろうか。
教育現場でも上下関係があるだろうが、この言葉は今のコロナ過においてかなりのパワーワードだ。

しかしそれでいいのだろうか。
教育者は見本となるべき存在だと僕は考える。
それは技術や知識だけではなくライフスタイルの面でもそうだ。

疲れ切った顔をして毎日忙しくしている大人なんかには誰もなりたくないだろう。
そんなところは生徒に見せるべきではない。

僕は絶対にネガティブな感情を抱いたまま生徒に接することはしないし、実際好きで楽しくいろいろな仕事をしている。
たとえコロナで影響を受けようとも、いやな仕事がないのでそんな負の感情は抱かない。

「仕方ない」という言葉が出てきてる以上そこには必ず負の感情がある。
果たしてそんな状態で生徒たちはよりよい学校生活を送れるのだろうか。

教育者も一人の人間

様々な職種がある中、「先生」と呼ばれる人は自分の生き方も人に見せなければならない場合がある。

授業をしているだけではだめで教育者自身も幸福で充実した生活を送るべきだ。
それがより幸せな人間を育てることになる。

誰かが言っていたが、自分が幸せでないと人なんか絶対に幸せに出来ない。
余裕が無いのに人のために何かするなんて出来ない。
まずは自分。
「仕事」なんて自分を犠牲にして不幸になってまでするものじゃない。
人生を豊かにするためにするべきだ。

人のためより自分のために

今、教育者に限らず観光産業や飲食業、そしてもちろん医療従事者など多くの人がコロナで大変な思いをしている。
関連事業の煽りを受け仕事が激減している個人事業主、仕事だけではなく学びたくても十分に学ぶことが出来なかったり学費を稼ぐ方法が絶たれてしまった学生、ほかにも挙げればキリがないだろう。

今大変な思いをして体調不良にまでなっている人たちへ言いたい。

自分を犠牲にしてまで、不幸になってまでする仕事って何ですか。
それって本当にやらなければなりませんか?
あなたがする必要ありますか?
今コロナのせいで現状キャパオーバーと感じてるならもうそれは無理。
変えなければならない。

仕事を減らす。
人を増やす。
時間を短縮する。

具体的にはこの3つ。
給料増やすはNG。
結局疲弊するだけ。

他にも各事業に合うアイディアで今の時代に合う形に変化させるべき。

実際教育現場はどうしたらいいのか

事業別のアイディアをそれぞれ考えるのは僕には無理だが、教育現場においてのみ、いい方法がある。
生徒と一緒にやればいい。
学校は教師や講師の数はたかが知れているが、生徒数はそれを軽く超える。

今はちょっと前と違って「異常事態」なのだ。
教育者も生徒も関係ない。
一つのコミュニティに属しているのだからなんでも共有して協力すればいい。
普段の掃除だって生徒たちは協力して昼休み後に掃除しているだろう。
同じように帰る前に消毒作業ぐらいできるはずだ。
カリキュラムが詰まっていることに関しても、生徒達に必要なものを選ばせればいい。
日本の教育システムがいつまでたっても古いままであることが一番の弊害になっている。
もっと「生徒自身が学びたいこと」を十分に学べる環境にを整えるいいチャンスなのではないかと思う。
こんなことでもなければ政府は動かない。

まぁ教育システムに関してはひとまず置いておくとして、消毒作業ぐらいはみんなでやったらどうだろう。
誰かに負担がかからないようにうまく分散するべきだ。
適材適所。
上下関係もこの際関係ない。

3月上旬に出された一斉休校宣言、そしてその後の緊急事態宣言。
半年たってもまだ収束しない新型コロナウイルス。

だがそんな中せっかく活動再開できるようになり、また皆で学べるようになった。
少なくとも教育現場において、誰も不幸になることなく、誰もつらい思いをせず楽しく学べる場を維持していきたいものだ。


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