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おおつちくらし - 1月のこと。|Syota Ito

■いわてグリーンツーリズムカレッジ へ参加@遠野

1月17日、これまで複数回にわたり受講してきた「いわてグリーンツーリズムカレッジ」も最終回となりました。最後の講座では、これまで学んできたことを踏まえて 自分が実現したい事業プランを考え、みなさんの前でプレゼンをするというものでした。

私は、農泊をベースとした事業案を考えプレゼンさせていただきました。講師の方々からは、「コンセプトや言葉選びがおもしろい」「地域課題の解決にも貢献できるモデルになっていてGood」「料金設定や事業計画などのより具体的な部分をもっと積めるといいかも」など色々なご意見をいただけました。

こちらの事業は、ただ考えただけでなく、実行するからこそ意味のあるものになると思っています。来年度から少しづつ準備を進め、卒隊時期を目処に事業としてスタートできるといいなと思ったりしています。

■農村RMOの設立に向けて @大槌町

1月25日、小鎚地区周辺を対象として実施を検討している「(仮)小鎚川流域農村RMO 勉強会」へ さともり社として出席してきました。

小鎚川流域で活動する農家さん、事業者さん、団体さんが集まり 農村RMOの制度について学びあい、後半は対象エリアの地域資源の発掘ワークショップを実施しました。

最近は特に小鎚地区の農村部での活動が増えてきていることもあり、少しずつ小鎚地区の魅力や人のあたたかさに触れる日々を送っていまして。そんなみなさんが、

「昔は川で遊ぶのは日常だったんだぞ〜」
「松茸とか山菜とか、おいしいものもいっぱいあるよ」
「つつじ祭り、山開きをもう一回復活したいなあ」

など、小鎚地区のことを楽しそうに話している姿を見て、やっぱり里山地域って素敵だなあ と改めて感じました。

耕作放棄地や使われていない資源はたくさんあるけれど、それらを大切に守ってきた強く優しい人たちがいる。だからこそ、里山地域はおもしろいし 可能性に溢れていると思います。これからも勉強会を重ねて、これからの里山を一緒につくっていきたいなと思っています。

■NPOマネジメント/広報ファンドレイズ研修に参加 @盛岡市

1月23日、雪がちらつく朝から県内を北へ。

盛岡市で開催された、NPO組織マネジメント研修に参加してきました。
今回は入門編ということで、組織ビジョンと事業計画、ニーズ把握の手法や必要性などを深く学び合いました。

県内各地で活動されているNPO団体や地域団体、地域おこし協力隊が参加し、各地の取り組みや地域課題の共有、そして他県の先進事例についても学びました。

僕の法人は株式会社として利益を追求していく形態ではありつつ、#いわてReファームプロジェクト や 関係人口・移住人口創出に関する企画づくり のような「ソーシャルビジネス」(社会課題や地域課題をビジネスで解決する)の側面もあります。一方で、ビジネスだけでは解決できないものがあることも 現場の活動を通して見えてきました。

そのため、将来の事業展開として構想しているものを形にしていくためにも、今回の研修はとても良い機会となりました。次回も引き続き、学びを深めていきたいと思います。(帰りは まさかのホワイトアウト泣。そろりそろりと帰りました)

■岩手県マイプロジェクトアワード に参加 @滝沢市

1月22日、滝沢市にある岩手県立大学を会場に行われた「マイプロジェクトアワード岩手県summit」の見学へ行ってきました。

前職で少しだけ関わりのあったマイプロ。その後、巡り巡ってマイプロの盛んな大槌町の協力隊になりました。そして、移住定住事業の取り組みの一環として若者関係人口をつくる企画「ワカモノカケル」をスタートするなど、何かと”若者”に関わることが多かった自分。

僕が地域づくりに取り組む中で、この”若者の活性化”という分野は 地方(ないし岩手)にとってキーになることなのだろう、と感覚的にも思っていたんだと思います。だからこそ 企画を考える時は ”若者”視点や”若者”の活性化をエッセンスとして入れていたのかなと。

そんなことを考えながら今年のマイプロサミットを見学してみて、いやー、今の高校生はすごいですね。視点がユニークでおもしろい、視座が高い、視野が広い。お世辞抜きでそう感じました。

そして、岩手をフィールドに活動する先輩プレイヤーが 高校生たちを全力サポートする環境もあり、高校生たちがやりたいことを形にしようとする姿勢を全員が応援している風土もあって。

岩手の未来を担う子たちが きっとここから生まれていくんだろうなあ、と想うと とても感慨深い気持ちになりました◎

やっぱり、これから岩手をつくるためには”若者のチカラ”は必須。
そんなことを肌で感じられた1日でした。
(運営スタッフのみなさん、お疲れさまでした〜)

■岩手県地域づくり人材事例発表会 にて登壇 @盛岡市

1月31日に開催された、「岩手県地域づくり人材事例発表会」にて発表者として登壇してきました。協力隊として着任してから毎年登壇させていただいていて、今回で3回目。さすがに話すこと無いのでは?と自分でも思ったりしましたが、今年はこれまでの2倍以上のスライド資料の量に。笑

今年は、昨年5月に設立した「さともり株式会社」(旧 株式会社Hopen Terrace)の設立経緯や事業内容をメインにお話させていただきました。また、協力隊のミッションとして行ってきた 移住定住事務局の立ち上げ・戦略設計/地域おこし協力隊の採用プロモーション・戦略設計/関係人口企画の企画制作などについてもお話させていただきました。

そして、諸々の事情により、来年度から 私の協力隊としての活動領域が変わることになりそうです。ちゃんと納得したうえで腹に落とし込まれるまでには相当の時間がかかるかなと思います。

一方で、
協力隊としての卒業は刻一刻と迫ってもいます(残り一年)。

だからこそ、
泣いて立ち止まっているわけにはいかなくて。

この2年間の活動が決して無駄にならないように、いや、無駄にしないように、すべてをこれからに昇華していきたいと思います。

■伊藤、農業はじめるってよ。 【1月】

▶︎ さともりファームの"寒熟野菜"『雪ノ下カラフル大根』
遅めに播種したカラフル大根たちを寒空の中ゆっくりと育て、雪が積もりはじめる12月後半から1月頭にかけて収穫。収穫したものを土の下・雪の下に保存し"寒熟"させることで、みずみずしさと甘さが増し、色鮮やかなカラフル大根へと進化します。

今年はプレ販売、来年から本格的にブランド展開していきたいなーと思っています。加工品も開発予定です。

他にも"寒熟野菜"シリーズを構想中で、根菜類はもちろん、寒締めに適したほうれん草などの葉物野菜たちも仲間入りしていきたいなーと。

このブランドが、農家にとって農閑期となる冬の安定的な収入源となる一助になれればいいなと思っています。
僕だけが儲かる仕組みにはあまり興味はなくて。僕が試行錯誤し研究した良い成果をみんなにも還元していきたい。それによって、過疎化が進む中山間地域=里山地域の農業そのものが成り立つモデルとなることを目指していきたい、と思っています。

2月から少しずつ販売予定です。
食べてみたいなーという方はご連絡ください〜

▶︎ ラジオに出演させていただきました
地元 北上市のラジオ局(コミュニティFM)「きたかみE&Beエフエム」さんで、ありがたいことにゲスト出演させていただくことになった番組の収録をしてきました。

「いわてReファームプロジェクト」をはじめとした再生農業やデザイン企画事業など、さともり社の取り組みについてたくさんお話させていただきました。

10分程度の出演予定が、まさかの全収録1時間にまるまる参加させていただくことに。笑 めずらしく少し緊張してしまい最後にヘマこいたりもしましたが笑、終始楽しくお話させていただきました◎

今後も定期的に取り組み状況をお話できる機会をつくっていきたいですね、というお話もいただけたりもして、これからも色んな形でお付き合いさせていただけたらいいなあ、と思っています。

(こちらは、「1月18日(木)9時〜」「1月20日(金)17時〜」に放送されました)

▶︎ 里山の知恵 を届けていく
今季のカラフル大根、やっとすべて収穫完了。土の下雪の下で1ヶ月ほど熟成させていきます。先んじて熟成させていた大根は、2月から少しずつ販売していきます。(上記に記載)

この熟成カラフル大根を作り始めて2年が経ちました。栽培量も去年の3倍になり、来年は12月〜3月で定量出荷できるように 栽培量と販路を増やしていこうと思っています。

この大根の土中保存・雪中保存は、実家のある北上市江釣子地区〜和賀地区ではよく見られる光景の一つ。僕も小さい頃にばーちゃんに手伝わされたのを覚えています。その時はなんでこんな面倒なことをするんだろう?と思っていたけど、自分がこうやって農業をするようになって 少しずつわかってきました。

・雪が深くて野菜がとれない冬時期でも 里山の恵みをいただけるように。
・その恵みを無駄にしないように 保存性を高めるにはどうしたらいいのかな。
・寒さを活かした野菜があれば、農閑期の冬でも稼ぎの一つをつくれるんじゃないかな。

そんなことをみんなで考えて、何度も試しながら、"里山の知恵"として受け継がれていったんだと思います。そう思うと、なんだか感慨深いよなあと。

里山に生きる人って、すごいなあって。ぼくら さともり社も、今の里山に生きる人として、これからも"里山の知恵"を今に合わせて編みなおしながら、色々な人へ届けていけたらと思っています。

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