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おおつちくらし - 11月のこと。|Syota Ito

みなさん、こんにちは◎ ちおこの伊藤です。

もう12月。寒くなってきましたね。
豪雪地帯の北上市出身の自分からすれば、雪があまり降らない大槌はそれだけで暮らす価値のある地域だなー、と毎冬感じています。笑

ということで、先月11月の活動報告をさせていただきます。

■シン・みらいチャレンジプログラム 説明会へ参加@盛岡

今年から「いわてReファームプロジェクト」として採択いただいている「サントリー みらいチャレンジプロジェクト」が、来年から新しいプログラムへ刷新されるということで、3日に開催された説明会へ参加してきました。

県内のローカルプレイヤーが集まり交流を深めつつ、今後の新しい取り組みについてのお話もいただきました。新しい企画や販路が生まれそうな出会いもつくることができました。

良い悪いとかではないですが、ローカルで活動する人たちは、一つの地域でのみ深く深く行動しようとする人が多い傾向があるなあ、とこれまでの経験から感じます。もちろんとても大事なことです。しかし これからは、プラスαで「ソトを深く知る」「ソトと深く繋がる」ことが重要だと僕は思っています。

井の中の蛙大海を知らず と言われるように、井の中をどれだけ深掘りしても そこは井の中に変わりはなくて。だからこそ、まずソトを知る。ソトと繋がる。そしてソトを呼び込む。

それでこそ、自分のいた場所が井の中なんかではなく、魅力あるマイローカルだったことに気づくんだと思います。

だから僕は 忙しない鳥のように笑、これからもたくさんのローカルを飛び回り続けたいと思います◎

■中山間地域アグリビジネスリーダー養成塾@オンライン

先月から引き続き、オンラインで行われている「中山間地域アグリビジネスリーダー養成塾」に参加しています。

山間地やその周辺の地域である中山間地域は、日本国土の70%の面積を占めます。農業の生産条件が不利な地域とされていますが、農地を確保しやすく、自分の理想の農業を実現しやすいというメリットがあります。
この日本の原風景のもとで農業経営を行い、実績を上げた農家の戦略・ノウハウを学ぶセミナーが「中山間地域アグリビジネスリーダー養成塾 in JAPAN」です。

今月で特に学びが深かった研修は「中山間地域複合経営:マネジメント論~基礎理念・戦略と事例~」です。

中山間地域における農業を主体にした事業を展開する際のマーケティングの重要性について学びを深めていきました。また、農産物の地域ブランドを展開されている先進事例からブランド戦略づくりを学ぶなど、講師の広島大学 細野賢治 教授から多くのことを学ぶ有意義な時間となりました。

また、「中山間地域におけるアグリ・ツーリズム」について NipponノMURA編集長 養父信夫 さんから講義いただきました。農泊をはじめとして、中山間地農業の価値創造手法として注目を集め続けているアグリ・ツーリズムについて、事例とともに学びを深めることができました。

■九戸村関係人口施策視察、株式会社わざわざ セミナー参加@一関

16日、九戸村協力隊のかいくんが取り組んでいる関係人口事業の取り組みを視察に行かせていただきました。かいくんは上記のみらいチャレンジプログラムで同じく採択いただいている間柄でもあり、同じく関係人口づくりをミッションの一つとしている仲でもある友人です。そのかいくんが取り組んでいる「九戸塾」という九戸村で活動する事業者のもとで様々な体験ができるプログラムがあり、そちらを前々から参加してみたいと思っていたので、今回やっと参加することができました◎

立体農業という産地酪農と農業を組み合わせた農法を長年実践されている小井田立体農業研究所さん、昨年くらいにリニューアルした道の駅オドデ館、炭焼きと農業を複合的に事業展開されている七戸産業さん、の3つにご訪問させていただきました。

どの事業者の方々も素敵な想いを持って活動されており、「この小さな村で何ができるか」「この村のために何ができるか」を日々追求されていました。僕自身も農業を生業の一つとしていきたいと考えている身として、多くの学びを得ることができました。

その後、岩手を南下し、一関の縁日で開催された株式会社わざわざ代表の平田さんのトークイベントに参加してきました。平田さんは長野の山の上でポツンとパン屋を開業されたの皮切りに、自身の想いを貫く経営を実践し続け、山の上にもかかわらず年商3億の企業へと成長させたローカル起業家のロールモデルです。

1、こだわり過ぎ、尖り過ぎ、正しさを掲げ過ぎて誰かの健やかさや幸せを損ねていないか。
2、伝えたいのなら媒体を目にする人を考えて「伝わる内容」にしなければならない。
3、自由で働きやすい職場を目指すならルールや枠組みが必要。ルールがあるから自由。

この3つが、僕は特に自分自身に響きました。今回学んだこの3つを常に忘れず、自社の成長に還元していきたいと思いました。

■いわてグリーンツーリズムカレッジ へ参加@遠野

8日・28日と、遠野市で開催された「いわてグリーン・ツーリズムカレッジ」の講座に参加してきました。

全6回の講座で 座学と実地のハイブリッド研修となっているため、学んだことを実際に企画に落とし込むところまでをより具体的に学ぶことができます。

8日は、午前中に 遠野山・里・暮らしネットワーク さんが行っている 町場のグリーンツーリズム体験「まちぶら」を体験。老舗豆腐屋さんにふらっと立ち寄り出来立ての寄せ豆腐を食べながら昔話を聞く、町中にある神社や酒屋さんに行って交流する。これこそ「ありのままの旅」なんだなあ、と実感しました。

午後は、山里ネットさんの取り組み紹介やこれまでの道のりを学んだ後、いわてNPOフォーラムの中村さんと参加者みんなで 地域資源の洗い出し&体験コンテンツづくりのワークショップを行いました。

何気ない地域の一コマ に目を向けること、それが地域の価値となるまで 想いを持って磨くこと。それがコンテンツ開発では大切なんだなーと改めて感じました。

28日は、市内で活動されている農泊事業者の方々やこれから農泊をスタートしようとされている農家さんを現地見学させていただきました。農泊事業をスタートする時のハードルや周囲の反応、資金面、サービスの工夫や料金設定などなど、各事業者ごとに特色があり かつ お互いの情報を共有し合っていることが素晴らしいなと感じました。

自分だけが儲かればいいというスタンスではなく、実践知をみんなで共有しあうことで遠野地域としての農泊ブランドが高まっていく。共助の形が自然と地域に落とし込まれていて、それが結果として地域の魅力づくり・地域課題解決につながっている。まさに僕が目指す世界観に近いものを感じ、大きな何かを得た感覚を掴めた時間となりました。

#いわてReファームプロジェクト として、来年以降から少しずつ観光〜交流人口〜関係人口 創出の取り組みをスタートしていきたいと考えています。必要となる資格や免許も徐々に取得を検討中です。そのためにも、本講座での学びをしっかりと身につけ実践に活かしていきたいと思います。

■地区計画策定にかかる農地状況調査業務@大槌

現在、新しいお仕事として、地区計画策定に必要となる大槌町内の農地状況調査業務を行なっています。11月下旬、大槌町内にある農地の現状調査をするために色々な農家さんや地元議員さんへお話をしに行きました。

大槌町は里山里海のまちとして知られているほど海と山が近く、農業に適した広く平坦な土地が少ない特徴があります。点在した狭量な土地がほとんどで、加えて近年はシカなど害獣被害がひどく、生産意欲や採算が取れなくなり離農する人が年々増えています。それに伴って耕作放棄地も増加してしまっている現状です。

そんな中、僕みたいな耕作放棄地を再生させて農業を始めた若者はやはりめずらしいらしく笑、「あー!君があのキレイな野菜つくってる子か!」「荒れ放題の畑が増えたけど、伊藤くんみたいな子がいると本当にうれしいよ」などなど言っていただけて。ありがたいことに、ご訪問させていただく度に「こんな山奥までありがとうね」とたくさんのお土産まで渡してくれて。

途中から嬉しくて少し涙が出そうになったりもして。人のあたたかさにふれて、僕がコツコツやっていることは間違ってなかったし、誰かを少しでも幸せにすることにつながっていたんだなあと改めて実感しました。

今、 自社の農業事業「いわてReファームプロジェクト」の中期計画を作っています。来年は勝負の年になりそうです。大変かもしれないけど、大丈夫。こうやってちゃんと見てくれている人がいるから。

荒れ果てた土地がなくなり
豊かな里山風景をみらいへ繋いでいくために
引き続き頑張っていこうと思います。

■4期地域おこし協力隊募集プロモーション業務 @大槌

現在、4期地域おこし協力隊募集の準備を進めています。そこで20日、桃畑地区のサーモン養殖場で大槌復光社さんの取材・撮影をさせていただきました。

鮭のまち として町の産業が発展してきた大槌町。しかし、海の状況も少しずつ変わり漁獲量も年々と減少。大槌に返ってくる鮭も減ってしまっている現状があります。そこで、鮭のまちを守り繋いでいくための新たな一手として取り組んでいるのが、サーモン養殖です。

大槌川の新鮮かつ豊富な水資源を活かした養殖場から、海に旅立ち成長する「岩手大槌サーモン」と 淡水ですくすくと大きくなる「桃畑学園サーモン」が生まれます。特に「桃畑学園サーモン」は、クセがなくさっぱりとした味わいが特徴で、刺し身やお寿司には最高の一品です◎

サーモンの養殖事業を通してかつての浜の活気を取り戻したい。

この想いに共感し、ともに大槌町を、ともにサーモンのまち を盛り上げていけるような仲間が見つかるといいなあ、と思っています。引き続き、募集プロモーション活動に頑張っていきたいと思います。取材・撮影にご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。

■その他業務について

これらの他にも、下記業務を日々行なっております。こちらにつきましては、来月の報告書でご報告させていただければと思います。

・やってみたいをカタチにする U25のための地域チャレンジプログラム『ワカモノカケル』の企画制作
・大槌町で暮らすように働く『オオツチノマド』のWEBサイト制作

■伊藤、農業はじめるってよ。 【11月】

11月。寒いですね。
でも、雪はまだ降っていないから農業もできるんです。(大槌の強み)

晩秋は秋野菜の収穫最盛期。今年は下記の野菜たちを育ててたくさん収穫することができました◎

・八名丸里芋(やなまるさといも)
・バターナッツかぼちゃ
・新しょうが(2品種)
・カラフルラデッシュ
・カラフル大根(5品種)

ほうれん草やミニ白菜などの葉物類も栽培していましたが、今年の猛暑の影響&本業との兼ね合いなどもあり、種まきが遅れてしまい イマイチな出来になってしまいました。。来年はこのあたりの農業と他業務のマネジメントをうまくやっていきたいところです。

また、定期的に畑作業体験や収穫体験などをほそぼそと実施したりもしていました。約1年半ほど体験活動を実施してみて見えてくるものがありました。来年はよりこの体験事業に力を入れていきたいと考えています。

さといも
新しょうが
カラフルラディッシュ
カラフル大根
バターナッツかぼちゃ

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