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1か月の休職期間を延長せざるを得なかった理由を心理学の観点から考える2-ネガティブケイパビリティとは何か-

1. あらすじ

はじめまして。
HSS型HSPの気質を持ち、大手SIer勤務、現在30代中盤でプロジェクトマネージャをしているShotaと申します。

過去の記事で休職を延長した理由について考察しましたが、下記記事の内容以外の要因で思い当たるところがありましたので、下記記事の続編としてシェアしたいと思います。

現在同じような境遇の方がご自身の休職期間を考える際の参考になれば幸いです。

少しでも参考になった、ためになったという方は「スキ」やコメントフォローをよろしくお願いします。記事作成の励みになります。
(コメントには必ず返信いたします!)

2. ネガティブケイパビリティとは何か

ネガティブケイパビリティとは、「事実や理由をせっかちに求めず、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいられる能力」を指します。
この言葉が世間に認知されたのは、英国の詩人ジョン・キーツが兄弟に宛てて書いた手紙に出てきたことが発端であるそうです。

さて、このネガティブケイパビリティを日常生活に当てはめると、以下のような能力と言えるのではないでしょうか。

・仕事で部下にいくつかのタスクを割り当て、3日経っても音沙汰が無いが、期限は1週間なので相手を信じて細かい進捗確認は行わない
・副業でブログを行っているが、半年続けて収益が発生していないが、書くのが好きなので1年間は結果が出るかどうかは分からないがやり続ける
・家庭で子どもにおもちゃの片付けをお願いして1時間経過したが進んでいない状況に対してまあそういうもんだと達観する

これらの能力が備わっているか、できるかどうかと聞かれると、全くできないというわけではないが「できそうでできなさそう」という感覚の方が多いのではないでしょうか。

言うは易く行うは難し、がネガティブケイパビリティの特徴だと思います。行うが難しになっている理由の一つに「人間どんなことにも知識があり全てをコントロール可能である」という発想が根底にあるのではないでしょうか。

先ほどの例で言うと、
・上司である自分ができることは部下も同じレベルで同じペースでできるはずだと考える → そう考えるから部下の進捗が見えないと自分の思考と相手のアウトプットの落差に不安が募り細かいフォローを入れてしまう
・何かで「半年で収益10万円」の記事を見て自分にもできるはずだと考える → そう考えるから結果がすぐに出なくてこれは向いていないからなどと理由を付けて途中で辞めてしまう
・親がいったことは基本聞いてくれるはずだと考える → そう考えるから子供がおもちゃを放置しているとついつい怒ってしまう

こう考えるとネガティブケイパビリティを伸ばすには以下の点が大切になってくると言えそうです。
・100パーセント自分の思い通りになることはありえないことを理解する
・他人はコントロールできないことを理解する
・自分がコントロールできる部分を探し注力する

3. 休職を延長せざるを得なかった理由

私は職場のストレスが原因で体調を崩し、当初1か月の休職予定をさらに4か月延長をしました。
延長せざるを得なかった理由の一つに「ネガティブケイパビリティの不足」があるのではないかと思っています。

私の場合は、復職しようとした時点で「復職後に絶対に再休職しないための対策があるはずで、それを考えた上で復職しないといけない」と思っていました。

今思うと、物事に絶対は無いので「復職後に絶対に再休職しない」とも言えないし、そのための対策が必ず存在するとも限らないという考えが当時無かったと思います。

絶対に再休職しないための対策が絶対にあると思っていたから、それが見つからなかったことに不安を覚えて休職を延長せざるを得ませんでした。

曖昧な状況を理解し受け入れる考え方が当時できていたら、「また休職するかもしれないけど少しでもそれを防ぐための対策が考えられたら復帰してみよう」と復職に踏み切れたのではないかと思います。

本記事が現在同じような境遇の方がご自身の休職期間を考える方の少しでもお役に立てば幸いです。
最後まで本記事をご覧いただき、ありがとうございました。

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