はょし

感想。雑記。記録。メモ。備忘録。

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最近の記事

ベストアルバム2023

昨年と同じく15枚選びました〜 15.『Romantic Piano』- Gia Margaret シカゴのシンガーソングライター、Gia Margaretの3rdアルバム。前作でのシンセ中心の透き通るようなアンビエントから、本作ではエリック・サティや坂本龍一といった先達の音楽を思わせるミニマルなピアノアンビエントへ。このアルバムは日本でかなり人気を集めているようですが、絵画においても音楽においても印象派を愛でてきた日本人らしいなと思う。本作のリリース時にすでに次作の制作

    • Cleo Sol『Gold』

      9月29日、Cleo Solの2週間ぶりの新作『Gold』がリリースされた。一時期の曽我部恵一を思わせるあまりにも短いスパンでのアルバムリリースには驚かされたが、彼女がシンガーを務めているSaultは、昨年5枚のアルバムを同時リリース、一昨年には99日間限定で『Nine』をリリースしている。SaultないしそのレーベルForever Living Originalsの特殊なリリース形態に馴染みがある方であれば、「あ〜また何か変なことやってんな」ぐらいの感覚かもしれない。 『

      • 博愛主義者のパラドックス

        私が好きな漫画に、よしながふみさんの『愛すべき娘たち 』という作品があります。よしながふみさんの漫画はドラマで有名な『大奥』などの作品も大好きなんですが、私にとって『愛すべき娘たち』はそれ以上に特別な作品です。この漫画は全5編のオムニバス構成となっていて、それぞれの話にほぼ同じ登場人物が出てくるんですが、各話ごとにフォーカスされる人物が異なっています。 その中でも私が大好きな回が第3話です。この回では「莢子」という30歳前後の女性がフォーカスされています。莢子は、優しく意思

        • ベストアルバム2022

          多すぎてもアレかなと思ったんで、15枚だけ選びました〜 15.『Whatever The Weather』- Whatever The Weather Whatever The Weatherは、UKエレクトロニックミュージックシーンの新鋭Loraine Jamesの変名プロジェクト。Loraine James名義の前作のハードなテイストとは異なる、アンビエント作品です。清らかな音色の美しさに思わずうっとりしてしまいます。 14.『Everything I Know

        ベストアルバム2023

          Cleo Sol 『Mother』

          今更ではありますが、昨年リリースされたCleo Solの『Mother』について。今年に入ってからも愛聴しているアルバムです。 Cleo Solは、イギリスのシンガーソングライター。昨年、Little SimzやAdeleといったアーティストのプロデュースで名を馳せたInflo率いるグループ、Saultのシンガーとして知られています。そのInfloがプロデュースを手掛けたのが本作『Mother』です。オーガニックなサウンドを基調としたネオソウル作品となっています。 Cle

          Cleo Sol 『Mother』

          Ghostly Kisses 『Heaven, Wait』

          Ghostly, Kissesは、カナダのケベックを拠点に活動する、フランス系カナダ人のシンガーソングライター、マルチインストゥルメンタリストであるMargaux Sauveによるプロジェクトで、本作は彼女の1stアルバム。ロンドンのインディーレーベル、Akira Recordsからのリリースとなっています。 Ghost Kissesは、2015年には、同じくカナダのMen I Trustの楽曲にもフィーチャーされています。また、Men I TrustのメンバーであるDra

          Ghostly Kisses 『Heaven, Wait』

          Charles Stepney 『Step on Step』

          9月9日、ついにチャールズ・ステップニーのアルバム『Step on Step』がリリースされました。 本作は、Earth, Wind & FireやMarlena Shaw、Terry Callierといったアーティストのプロデューサーであった彼が、1976年に亡くなるまでの間、シカゴの自宅の地下室で録音した音源を集めたもの。 サウンドは、ローファイな密室ファンクといった感じで、リズムマシンのポコポコとしたビートが印象的です。最近のリリースだと、Eddie Chaconの

          Charles Stepney 『Step on Step』

          Laufey 『Everything I Know About Love』

          現在8月28日になったところ。一昨日リリースされたLaufeyのアルバムがほんと〜〜に最高だったので、感想を書き殴りたくなってしまいました。 Laufeyはアイスランド出身、23歳のシンガーソングライター。中国系の母方の祖父がバイオリンの教育者、同じく中国系の母親はバイオリン奏者、アイスランド系の父親はジャズの愛好家という音楽一家。幼い頃から母親にピアノとチェロを教わり、母親の影響でクラシックを、父親の影響でジャズを聴いて育ったのだそう。 その後チェリストとしてバークリー

          Laufey 『Everything I Know About Love』