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【本考察#014】 『利己的な遺伝子』 by リチャード・ドーキンス

第1章:人はなぜいるのか

「人間の行動が真に利他的であることが発見されたなら、そのとき私たちは、困惑させられる事態、説明を要する事態にぶつかるだろう。」

利己的な遺伝子

人間の行動について考察から始まる章。人間の行動が利他的であるかどうかに関する問いに挑戦し、その解釈や定義について確認できる。実際には、人間の行動は利他的な側面も持つ一方で、遺伝子の存続という視点からは利己的な側面も示唆されていて、進化における遺伝子の役割が複雑で多面的であることがわかる。


第2章:自己複製子

「彼らは自己複製子としての長い道のりを歩んできた。いまや彼らは遺伝子という名で呼ばれており、私たちは彼らの生存機械なのである。」

利己的な遺伝子

有名な一文が出てくる章。遺伝子の持つ自己複製能力と、生物がその一部として機能することについて議論されている。遺伝子が自己複製するプロセスは、生命の永続性を確保するために極めて重要。しかしそれは生命のためなのか、遺伝子のためなのか。。。実際、遺伝子は数十億年にわたって生き残り、多様な生物を生み出しているよう。



第3章:不滅のコイル

「今日、遺伝子は死ぬべき運命にある生存機械を次々と作っていくために、遺伝子プールから相次いで引き出されてくる仲間の集団と協力して、生計を立てていることである。」

利己的な遺伝子

遺伝子が生存のために協力し、進化を促進する過程について説明されている。遺伝子は、個体が生存し繁殖するための情報を保持し、遺伝子プールから相次いで引き出される仲間の集団と協力して、生存している。この相互作用によって、生物種の多様性が生まれ、遺伝子もまた永続的な存在を維持しするということ。



第4章:遺伝子機械

「その後は、生存機械が独立して歩き始め、遺伝子はそのなかでただおとなしくしていることができる。」

利己的な遺伝子

遺伝子は生存機械と連携し(生存機械を利用し)、進化において重要な役割を果たす。遺伝子は自己複製能力を持ち、新たなコピーを作成することで遺伝子プールを維持することができるが、遺伝子自体は生命力を持たず、生存機械である生物体を実行装置とする必要がある。
遺伝子機械としての生物体は、進化の競争においても重要。生物体は遺伝子を次世代に伝え、環境へ適応していくことができる。遺伝子は自己複製の専門家であり、生物体はその専門家を実現するためのプラットフォームの役割であるに過ぎないという。。。

ぜひ読んでみて下さい笑


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