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志×技能×高等教育=新しい職人学校創設プロジェクト

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大きな社会問題となっている建設業界の職人問題と、高等教育からドロップアウトする若者の増大の両方の課題を解決する新しい学校創設プロジェクトの歩みを書き溜めて行きます。
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#経営実践研究会

2つの課題を解決する新しい職人養成学校の胎動① 〜出逢いこそが宝〜

2つの課題を解決する新しい職人養成学校の胎動① 〜出逢いこそが宝〜

私が代表を務める株式会社四方継はいわゆる大工工務店で、社員大工による施工ができる分しか工事を請け負いません。なので、若者の採用を積極的に行い、育成に努めてきました。現在も、3年生、6年生の若手大工が目覚ましい活躍をしてくれており、今後の成長が本当に楽しみです。翻って建築業界全体を見渡すと圧倒的な高齢化が進んでおり、あと10年もしないうちに深刻な職人不足になるのが目に見えて明らかな状況です。建築現場

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2つの課題を解決する新しい職人養成学校の胎動② 〜志教育の重要性と建築業界の抱える課題〜

2つの課題を解決する新しい職人養成学校の胎動② 〜志教育の重要性と建築業界の抱える課題〜

このnoteでは建築業界の喫緊かつ重大な問題になっている職人不足と、近年社会問題化している学生の不登校、学歴マイノリティーの増加の両方の課題の解決を目指す新しい職人高等教育学校創設のプロジェクトについての構想と進捗を公開すると共に、広くご意見を募る場として設定しています。昨日の記事はこちら、

志を立てる教育の必要性昨日は新しい職人高等教育学校を立ち上げようと考えるに至った経緯と理由を書きました。

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誰もがスルーしてきた職人不足問題の根本解決の提言

誰もがスルーしてきた職人不足問題の根本解決の提言

先日、JBN(全国工務店協会)の代議員総会が2年ぶりに東京で開催され代議員として参加してきました。基調講演としてお決まりの国土交通省住宅局の課長から今期の住宅政策の紹介と最新のデータ分析からの今後の業界動向についての説明があり、少子化、人口減少による住宅需要減、空き家の増加と、従前からの流れではありますが、建築事業者には今後、非常に厳しい状況が進行するとの見方を示されました。そして、更に圧倒的な危

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本当に大事な物は何か?

本当に大事な物は何か?

経営実践研究会なる本業で社会課題を解決することを目指す経営者のコミュニティーで、今月から私は世話人と言う運営側のお手伝いをする役割を頂きました。メンバーさんのサポートをする係と言うことで、微力ながら精一杯できることをして行こうと決意を新たにしています。そのコミュニティーの組織を形成していくリーダーによるミーティングが毎週月曜日にあります。あり方を学び、あり方を実践すると定義づけられたこのミーティン

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志の具現

志の具現

今年6月に行われた経営実践研究会の最大のイベント、ナショナルフォーラム2022で登壇の機会を頂き、建築業界と教育業界の課題をぶつけて新たな価値を生み出したい。と職人育成の高等学校設立構想のプレゼンテーションをさせてもらいました。それから約半年、今年最後の大きなイベント、ソーシャルカンパニーフォーラムin福岡で再び登壇の機会をいただき、その志を具現化する道を見出したと熱く語らせてもらいました。多くの

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社会課題解決とはスタンダードを変えること

社会課題解決とはスタンダードを変えること

私は、本業で社会課題を解決する経営者の団体で、経営実践研究会に所属して、世の中の悪しき構造を解消する事業の創出を研究し、実業に実装する実践を行っています。そもそも、社会課題解決とは、社会をより良いものにするために、今までの常識や慣習などを変え、新しい視点を取り入れることを指しています。それは今ある常識を変えることが不可欠で、言い換えれば、スタンダードを変える取り組みから始めることだと私は解釈してい

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生きるに値すべき世界を実現する3つの階段① 〜良い社会は良い企業の集積から〜

生きるに値すべき世界を実現する3つの階段① 〜良い社会は良い企業の集積から〜

今の世の中はマジでヤバイと思っています。
実体経済と関係のないところで株価がコントロールされて、日本で億万長者が大量に量産されているにも関わらず、国民の所得は下がり続けている。税収が増えているにもかかわらず、増税の手を緩めない政府、景気回復なきインフレの円安にほくそ笑む大手企業、アメリカの金利上昇で笑いが止まらない投資家。日本最大の政治派閥の領袖が簡単かつ無防備に若者に暗殺される国。格差の拡大と深

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生きるに値すべき世界を実現する3つの階段② 〜社会をよくするムーブメントの起こし方〜

生きるに値すべき世界を実現する3つの階段② 〜社会をよくするムーブメントの起こし方〜

昨日のnoteでは若者の死因のNO1が自死であるこの国の圧倒的な絶望と閉塞感に包まれている現状をなんとかしたいと、建築の世界で私たちが取り組んでいる「良い会社」を増やす取り組みについて書きました。本業で社会課題を解決する、CSV経営や三方よしのビジネスフレームが全国の地域企業のスタンダードになれば、政治の力で社会を変えられなくても、民間から生きるに値する世界の実現に一歩踏み出すことが出来るのではな

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生きるに値すべき世界を実現する3つの階段③

生きるに値すべき世界を実現する3つの階段③

日本の若者の死因の1位は自死。圧倒的な絶望を抱え、この世界を生きるに値しないと判断する若者が後を絶ちません。主要先進国では1位と世界を見渡しても豊かだと思われている日本の現状は若者が希望を見出せない国になってしまっています。

絶望のスパイラル自ら死を選択するのは非常に大きなエネルギーを要するのは想像に難くありません。実は、私自身も若い時にどん詰まりでどうしようもない状況に陥り、人様に迷惑をかける

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キャリア教育×地域企業CSVシフト=子供の社会的保護インフラ構築

キャリア教育×地域企業CSVシフト=子供の社会的保護インフラ構築

私が世話人として参画している一般社団法人経営実践研究会は、本業で社会課題を解決することで事業所の存在価値を高め、社旗に必要な企業として認められることで持続可能なビジネスモデルを構築するCSVモデルの研究と実践を主たる活動の一環として行なっている団体です。現在、国内全ての都道府県で1000社の志の高い経営者が集い、様々な業界、地域で横断的に繋がって、これまで経済合理性曲線の外にあるとされ、放置もしく

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