田中しょーご

モラトリアムと創作。個人については【プロフィール】より。

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  • 日記のようなもの

    眠れない夜に書いた言葉の羅列。

  • ぼくの本棚

    恥ずかしげ満載で、本棚を晒します。

  • 神と社記

    神社巡りの楽しさをただ語り続けるnote。

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    取材で訪れたいろんな場所の旅行記やコラムなどをお届け。

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    webメディア編集の目線から、色々と情報をお届けします。clubhouse/SEO/ライティング

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52Hzのクジラとは? 「世界一孤独な鯨」に思いを寄せて

みなさんは、52Hzのクジラの話をご存知でしょうか? (フリー百科事典wikipadiaより引用) なんともロマンチックな物語です。実際凄いのが、これがノンフィクションだってところですよね。実際に、このクジラが現在どうなっているかはわかりませんが、少なくとも1980年代以降、多くの人々がこのクジラを発見してきたのです。 「52Hz」の特異性シロナガスクジラは普通10-39ヘルツで、ナガスクジラは20ヘルツで鳴きます。ちなみにこの52ヘルツのクジラの軌跡には、他の種のクジ

    • 僕は夢をゴミ箱に捨てたけれど

      20歳、僕は夢をセブン-イレブンのゴミ箱に捨てた。重くって肩が凝ったから。大学2年生のころだった。 口に出した夢時は遡り、2013年。 「いずれは、放射性物質を吸収するマテリアル(材料)を開発する研究者になって、福島の力になりたいんです」。その後入学することになる、材料工学系の大学入試の面接で、僕はそんな夢を語っていた。 そんな夢を持つようになったキッカケは、その約2年前に起きた3.11 東日本大震災にあった。 「全身にアルミホイルを巻くのだ」 3月11日。高校1年

      • UUUMという熱狂

        2023年8月、フリークアウトHDのUUUMへのTOB成立というニュースがあった。 2023年9月15日、UUUM CEOの鎌田さんは「卒業」を宣言した。 本当に、YouTuberでもなければUUUMという会社に知り合いすらいないし、繋がりといえばほんのちょっとだけ単元未満株レベルで株主になってたくらいの身だが、なんだか少し、寂しさを感じた。 暗がりのYouTubeと眩しすぎるステージ記憶が鮮明に残っている。 編集記者時代、UUUMという熱狂を、2018年に取材で参加

        • 140文字で伝えちゃダメでした。『ストーリーとしての競争戦略』

          推し本が、kindleのポイント半額付与キャンペーン対象になってたので。 https://twitter.com/gengoron39/status/1686041206420361217?s=46&t=fc01vmQd9Jdr4GFCX0JHCg 当たり前に消費する色んなサービス。 スタバに週2で無意識に通ってる僕なんですが、それってまんまとスタバの“ストーリー”にハマってるんですよね、すごいなぁ。 なぜスタバは広告費をかけてないのに人気? とか。 なんかTi

        • 固定された記事

        52Hzのクジラとは? 「世界一孤独な鯨」に思いを寄せて

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          名は願い。

          娘が産まれた。雨が降る夜だった。 本当に感謝すべきことに、母子健康で無事、娘を迎えることができた。これは日頃の行いがどうこうとか、そんな言葉では済ませられるものではないだろう。ただ単に幸運だった。有難い。 名前がつくまで この子はずっと、お腹の中にいるときから、そして産まれてから数日が経つまでずっと、僕たち夫婦の間では「赤ちゃん」と呼んでいた。 なかなか、最後まで名前を決めきれなかったから。 元々、名付けの大変さについては想像はしており、そしていざ自分の番となってな

          遠距離5年、恋人7年。無事結婚式を挙げました

          10月に結婚式を挙げた。人生に一度っきりの経験だし、折角だから、今の感情をいつかの自分が振り返られるように文字でまとめることにする。 「式はどうだった? 」「良かったよ、めちゃくちゃ良かった」じゃ、味気ないし、洒落た感想の一言でも言えるようになっておきたいという狙いもある。 なぜこのタイミングで書くか、というと、式が終わって約一月、式場から「まずは」とGigaFile便で写真データが納品されたからだ。 写真データを見ると、当日の記憶が鮮明に蘇る。 式当日は、本当に幸せ

          遠距離5年、恋人7年。無事結婚式を挙げました

          23年卒各位、後悔のない就活を!

          明日は3月1日。 いわゆる、「広報解禁日」ってやつですね。 僕はこの1年間、4年間の別業界の仕事を経て就いた今の仕事で、いろんな大学を回って、ずっとこの3月1日を一つの区切りに、就活生に向けて「就活の進め方」なんて偉そうな話をする、という仕事をしてきました。 今日はその最終日であるので、ちょっとだけ、23年卒の皆さんにお伝えしたいことがあり、この記事を書いています。 「明日から頑張るか」「とりあえず、明日からは気持ちを切り替えなきゃな」なんて思っている23年卒各位は、暇

          23年卒各位、後悔のない就活を!

          「君の書く文章が好き」と言われたから

          僕は文章を書くのが好きだ。 そして、もっと上手な文章を書けるようになりたいと日々願いながら、タイトルと書き出しだけが記載されたnoteの下書きが、次第に増えていく。 下書きのまま日の目を浴びない記事群は、掲載に至った記事よりも多い。現在、僕のnoteアカウントには合計86本(下書き含む)の記事があり、そのうち掲載に至った記事は41本と、勝率は4割7分6厘。この記事が「下書き」から「公開中」にステータス変更できれば、勝率は5割に近づく。頑張れ、この記事。 さて、これはあく

          「君の書く文章が好き」と言われたから

          【サウナ初見攻略】ウェルビー福岡でととのえる?

          サウナーの味方「サウナイキタイ」で「福岡」と検索すると、一番最初に出てきた「ウェルビー福岡」。自宅からそう遠くない場所にあったので、さっそく行ってみた。事前情報をまったく見ずに行って、果たして、ととのえるのか――? ウェルビー福岡へ 土曜日、軽い朝食を食べて、自転車で30分ほどかけて向かったのは「ウェルビー福岡」。すっかり暖かくなった最近は、自転車での移動が気持ちいい。 吹く風は暖かく、ヒートテックが不要だったことに気付き、春の訪れを再確認する。春とは、ヒートテックを脱

          【サウナ初見攻略】ウェルビー福岡でととのえる?

          Clubhouse(クラブハウス)で招待枠なしで招待する・される方法

          「クラブハウス」「Clubhouse」「クラブハウス 招待」 連日、Twitterトレンドでこういったキーワードを目にします。トレンドを追ってみると、何やらインフルエンサー各位が次々に「 #clubhouse」とツイートをしている……。 「なんだそれ? 」とは思いつつも、ひとまず色々と情報収集してみると、自分がフォローしている人の音声チャットを気軽に聞くことができる、ツイッターの音声版みたいなプラットフォームのことらしい。 しかも、招待された人のみが使用でき、現状はiP

          Clubhouse(クラブハウス)で招待枠なしで招待する・される方法

          誕生日のパラドックス #妄想ショートショート

          「運命を演出しようじゃないか」 昼時を過ぎて閑散としたファミレスで、雲仙悦人(うんぜん・えつと)は、二重線だらけのノートを1ページめくった。 「何かいいアイデアでも? 」 向き合う鯨津瓜(ときつ・うり)は、悦人の輝いた目に、停滞した“ランチミーティング”の終着点が見えた気がした。右目に移る夕日が眩しい。 「いいことを思いついたんだ。誕生日のパラドックスだよ」 このnoteはマガジン「妄想ショートショート」に含まれています *** 誕生日のパラドックス瓜と悦人は、

          誕生日のパラドックス #妄想ショートショート

          やられた。『明け方の若者たち』に、見事に。

          半分読んで心をえぐられて、もう半分読んで、傷口に砂糖を塗られた。 そんな不思議な読後感でした。 『明け方の若者たち』(カツセマサヒコ著) あらすじ(帯の写真貼っときます) *** 大人になりたい子供と、子供になりたい大人の境で揺れる20代中盤の「若者」をグサリとさして、それでも痛みが和らげるよう、少しだけ甘味で守ろうとしてくれるような、尖ってるけど不器用な優しさを感じる物語。 塩じゃないだけマシだけど、それでも痛い。傷口は塞がらないけれど、それでも少し甘い。 主

          やられた。『明け方の若者たち』に、見事に。

          「SFの父」ジュール・ヴェルヌという男

          『海底二万マイル』に『センター・オブ・ジ・アース』。東京ディズニーシーの「ミステリアス・アイランド」でこれらのアトラクションを楽しんだことがある人は多いでしょう。 これらのアトラクションの共通点は、どちらも「ジュール・ヴェルヌ」の作品をもとにして作られたものであるということ。 このジュール・ヴェルヌとはどのような人物で、どのような作品を残しているのでしょうか。振り返ってみましょう。 「SFの父」ジュール・ヴェルヌとは何者かジュール・ヴェルヌは、フランス西部のナントに生ま

          「SFの父」ジュール・ヴェルヌという男

          カルタ・マリナ、それは『世界をまどわせた地図』

          行きたい場所があれば、Google Mapで検索する。まだ行ったことのない国の空港からホテルまでの道を、ストリートビューで確認する。 そんなことが当たり前にできてしまう2020年。しかし、今より何世紀も昔、地図にはさまざまな「実在しない島」や「生き物(あるいは怪物)」が描かれていたことをご存知だろうか。 ある冒険者たちは、あるはずのない島を探して、船に乗った。いるはずのない怪物との遭遇を避けながら。 オーストラリアに降り立ったある探検隊は、大陸の中央にあるという架空の「

          カルタ・マリナ、それは『世界をまどわせた地図』

          512歳のビッグ・フィッシュ #妄想ショートショート

          身の回りの出来事や、ちょっとしたニュースから想像して物語をつくる、妄想ショートショート。今回のテーマは、とあるニュースで見かけた「512年生きたサメ」です。 それではどうぞ。 このnoteはマガジン「妄想ショートショート」に含まれています *** 「ワシが若い頃はノォ」 そういって彼が大きな口を開けたら、いつもの大ホラ吹きが始まる。 ずんぐりむっくりな体で、ひときわ鋭い牙を見せて、のんびり笑う彼の周りには、いつも仲間達が集まっていた。 ーーこれはぼくの、ひいじい

          512歳のビッグ・フィッシュ #妄想ショートショート

          ミッドナイト・イン・トーキョー

          昔から、「あの頃は良かった」って言うのが嫌いだった。それは今の否定になると思っていたから。それでも、未来の自分にとって、今過ごすこの時間は「良かったあの頃」になるのかもしれない。深夜の東京で、ふとそんなことを考えた。 スマホを手放して一人で入った焼肉屋で、スマホの充電が切れそうなことに気づく。 「充電切れそうなんで、会計、先に済ませていいですか?」 そう聞いてPayPayを開く僕に、店員は「あ、じゃあ充電しますか?充電コード、全部揃えてますよ」と返事をする。 Airp

          ミッドナイト・イン・トーキョー